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MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『日本解放戦線 三里塚の夏』『三里塚(仮題)』

2013-09-14 23:25:32 | goo映画レビュー

原題:『日本解放戦線 三里塚の夏』
監督:小川紳介
撮影:大津幸四郎/田村正穀
1968年/日本

原題:『三里塚(仮題)』
監督:大津幸四郎/代島治彦
撮影:大津幸四郎/代島治彦
出演:大津幸四郎/北井一夫
2013年/日本

「私たちの望むものは」

 成田空港建設反対闘争を記録した「三里塚」シリーズの第一作のためなのか、警察や機動隊と戦う農家の若者や女性たちは緊張感の中にもまだ楽しんでいるように見えるのは、撮影者たちも映画を撮ることを楽しんでいるからであろう。それは使用されている挿入曲が、林光が作曲した陽気な行進曲であるところからも感じられるのであるが、1971年9月16日、神奈川県警察特別機動隊員の3名が殉職した「東峰十字路事件」をきっかけに雰囲気が一変してしまい泥沼と化す様子は、その後のシリーズを観ることで明らかになる。
 今回公開された26分版の『三里塚』は1971年10月1日に22歳で自殺した青年行動隊員の三ノ宮文男に関する記憶を巡りながら現在の三里塚を映し出す。とりあえず阿部芙蓉美の歌唱による岡林信康の「私たちの望むものは」で閉められた本作のレビューはまた機会を改めてしようと思うが、小川紳介という‘ハードル’が相当高いことは間違いなく、ただのノスタルジーで終わってしまうことがないように祈るだけである。


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異なる文化の摩擦の解消方法

2013-09-14 00:01:19 | Weblog

菅長官、東京五輪控え「多様な文化への敬意、対応策必要」 マオリ女性入浴拒否(産経新聞) - goo ニュース

 ニュージーランドの先住民族マオリの女性が北海道恵庭市の温泉施設を訪れた際、唇と

あごに家系や社会的地位を示す「モコ」と呼ばれる入れ墨があったために、入浴を断られて

いたらしい。女性は「反社会的な入れ墨とは異なる伝統文化であり、差別ではないか」と

抗議したが、施設側は「入れ墨に威圧感や恐怖感を覚える人がいる。入れ墨が見えれば

一律で断っている」と説明したようだが、私は施設側に同情してしまう。もちろん反社会的な

入れ墨ではないのであろうが、例え、施設側がそのように判断したとしても施設を利用して

いる個々の客にいちいち同意を求める必要があるだろうし、入浴に来る客に対しても事前に

説明しなければならなくなると大変な労力になってしまうからで、郷に入っては郷に従うべき

だと思うが、女性と一緒にいた約10人の関係者の中にはもちろん日本人もいたはずなの

だから、日本における入れ墨の意味を知っている日本人が気を利かせて、女性の気分を

害さない入浴方法を考慮するべきだったのである。


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