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MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『僕達急行 A列車で行こう』 80点

2012-04-07 20:57:04 | goo映画レビュー

僕達急行 A列車で行こう

2011年/日本

ネタバレ

原点回帰‘の・ようなもの’

総合★★★★☆ 80

ストーリー ☆☆☆☆☆0点

キャスト ☆☆☆☆☆0点

演出 ☆☆☆☆☆0点

ビジュアル ☆☆☆☆☆0点

音楽 ☆☆☆☆☆0点

 『幕末太陽傳』(川島雄三監督 1957年)ほど闊達ではないとしても、本作の主人公である小町圭と小玉健太の不自然な掛け合いは噺家のようで、まるで森田芳光監督のデビュー作である、落語家を主人公とした『の・ようなもの』(1981年)の自己模倣に見える。登場人物や会社名の全てが列車名や駅名の引用であることは言うまでもなく、タイトルの「A列車で行こう」もデューク・エリントン楽団のジャズのスタンダード・ナンバーの引用であり、「小指の想い出」のギャグもわざわざ伊藤ゆかり本人まで登場させる熱の入れようである(版権がクリアされたならばレッド・ツェッペリンの「移民の歌(Immigrant Song)」やコールドプレイの楽曲も使用したかったであろう)。冒頭の小町圭の会社の会議室のシーンで、どこからともなく聞こえてくるヘリコプターのプロペラの音は、『家族ゲーム』(1983年)のラストシーンからの引用にも思えるが、もっと確実なものとしては、小町圭に想いを寄せるのぞみ地所社長秘書の日向みどりの口振りが、『ノルウェイの森』(トラン・アン・ユン監督 2010年)の主人公である、松山ケンイチが演じるワタナベに好意を寄せる、水原希子が演じる小林緑とそっくりで、‘引用’と見做してもおかしくない。
 このように森田芳光監督の遺作はまるで自身のデビュー作への原点回帰のように見える。それはただの原点回帰ではなく、例えばソニックフーズの社長である筑後雅也と小玉健太の、筑後が所有する巨大な鉄道模型を挟んでの会話は、カット割りではなく、長回しによりカメラの向きを交互に変えるだけで撮られている‘拙さ’を勘案するならば、何も考えずにただ夢中で映画を撮っていた頃の、いわば映画そのものへの原点回帰ではなかったのだろうか? 登場人物の‘質感’も不思議で、まるでブルーバックの前で演じているような、背景から浮いているように見え、集めてきた全ての‘素材’を監督の好きなように並べているという楽しさは十分に伝わってくる。


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「肝ぽんず」とMDMAの類似性

2012-04-07 00:06:01 | Weblog

銀座のフグ中毒、店主を書類送検 食品衛生法違反容疑(朝日新聞) - goo ニュース
東国原前知事、「炎の体育会TV」収録中けが(読売新聞) - goo ニュース

 食品衛生法違反と都ふぐの取り扱い規制条例違反の疑いで書類送検された東京の

フグ料理店「ふぐ福治」は2011年11月10日夜、有毒部位として提供が禁じられている

天然トラフグの肝臓を客の30代女性に「肝ぽんず」として出し、女性は唇のしびれや頭痛

などの症状が出て入院したのであるが、メニューにはない「肝ぽんず」を注文した、女性と

一緒に来店した男性客とは東国原英夫であり、店主は東国原の注文を断り切れなかった

と思われるが、この報道が公に流れることが気にかかっていたのかどうかは分からないが、

4月4日に収録があった「炎の体育会TV」で、ハンドボールの試合中に東国原は胸をけが

したらしい。「肝ぽんず」を東国原が口にしたのかどうか分からないが、押尾学を思い出す。


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