おかえり、はやぶさ
2012年/日本
奇妙な人物造形
総合
30点
ストーリー
0点
キャスト
0点
演出
0点
ビジュアル
0点
音楽
0点
かろうじて3Dという特性だけは活かされており、小惑星探査機はやぶさの機能と軌跡だけは子供にも分かりやすく描かれてはいたものの、人間ドラマとしてみるならば突然わけが分からなくなってしまう。
作品の冒頭で、杏が演じている野村奈緒子は、はやぶさの紹介ビデオを子供たちに見せるつもりが、間違って友人たちとカラオケ店で大塚愛の「さくらんぼ」を歌っている自分自身が映っているプライベートビデオを流してしまう。てっきり野村奈緒子はJAXAの広報を受け持っている多少そそっかしい人物かと思いきや、なんと理学博士の肩書きを有する立派な科学者である。
あるいは藤原竜也が演じる大橋健人は、的確な指示によりはやぶさが遭遇する危機をかわすことで、<はやぶさ>プロジェクトのチームリーダーだと思いきや、なんとJAXAエンジニアの‘助手’である。
このようにとにかくそれぞれの人物のキャラクターが分かりにくいために、理学系は工学系よりもロマンチックかどうかという以前に、物語そのものに集中できない。例えば、地球に帰還する途中ではやぶさの通信が途絶えた後の対処に仕方を比較してみるならば、『はやぶさ 遥かなる帰還』(瀧本智行監督 2012年)においては何度もはやぶさに対してアクセスを試みたことにより通信の回復を成し遂げたのであるが、本作においてはカンニング竹山が演じる天野克也がはやぶさからのLGAによる低速度通信の電波をかろうじて捉えたレーダーをたまたま見ただけであり、はやぶさに対する熱意の違いは明らかで、もちろんより熱意がある方が感動するのである。
はやぶさ帰還成功後に、次々と生まれるカップルにもただしらけるばかりで、森口瑤子が演じる岩松多美の臓器移植手術の成功の物語も、大橋健人と父親の大橋伊佐夫の父子の関係の修復も比喩としてメインストーリーとからむこともなく、せめてもの救いがあるとするならば、「はやぶさ」三作品で本作が‘しんがり’だったことくらいで、本作が最初に公開されていたら間違いなく、後続作品の興行成績に悪影響をもたらしていたであろう。
NHK「国営化」と冗談つぶやき、批判で削除(読売新聞) - goo ニュース
「【お知らせ】本日、NHKと全ての民法が合併して国営放送になりました。今後は
日本放送会社木覆連盟(HNKPR)として、着物を着たアナウンサーが青い背景の前で、
やや絶叫気味にニュースをお伝えする予定です。今後ともNHKPRの活動にご理解を
よろしくお願いいたします。#エイプリール」とNHK広報局の公式ツイッターによる1日の
エープリルフールの冗談を書き出してみた。ツイッター利用者の間で、「やり過ぎでは」と
いった声が複数上がっていたようであるが、それ以前にこの冗談のどこが面白いのかが
全く分からない。日本の放送局が一局になって、“北朝鮮化”するということのようだが、
これが面白いと思っている間は、BBCの「モンティ・パイソン」のような番組は生まれない。