世界最古の洞窟壁画 3D 忘れられた夢の記憶
2010年/アメリカ
‘本物’の‘3D’
総合
100点
ストーリー
0点
キャスト
0点
演出
0点
ビジュアル
0点
音楽
0点
フランスのショーヴェ洞窟に向かうまでの撮影隊を撮っている時のカメラの手ぶれの映像を3Dで観させられた時には酔って吐きそうになり、このドキュメンタリー作品は大丈夫なのかと心配になったが、要するに冗談だったことがわかり、その後は安心して観ることが出来た。
長年、洞窟に描かれる壁画が何故動物(実際にショーヴェ洞窟においても牛、馬、サイ、鬣の無いライオン、フクロウ、ハイエナ、ヒョウなど13種類の動物)ばかりで、風景画が存在しないのか不思議に思っていたのであるが、学者の、壁画というものは‘精霊(Spirits)’によって‘描かされる’ものだという説明には説得力があった。
洞窟内を映し出すだけで終わるのであるならば、佳作ではあっても平凡なドキュメンタリー映画であっただろうが、さすが巨匠と呼ばれるヴェルナー・ヘルツォークが監督をしているだけあって‘後記(Postscript)’で本領を発揮している。ショーヴェ洞窟の近辺には原発があり、そこには原発の熱を利用した植物園などが設置されている。驚くべきことにはそこにアルビノと呼ばれる白いワニが生息しており、まるで、それまで3Dで映し出されていた‘鍾乳洞’の壁画に描かれていた動物がそのまま飛び出してきたような錯覚に囚われるのである。見事な演出というしかない。
オリジナルのナレーションはヴェルナー・ヘルツォーク本人が担当していると思うが、69歳の監督の声を36歳のオダギリジョーが吹き替えていたことに違和感を持った。
谷垣氏、維新躍進「ヒトラーの時代彷彿」(産経新聞) - goo ニュース
自民党の谷垣禎一総裁は18日、京都府内で講演し、橋下徹阪市長率いる大阪維新の会
の躍進を受け、「政党政治がダメだということで昭和10年代に日本で軍部が出てきた。
ヒトラー、ムソリーニが出てきた時もそういう雰囲気だった」と述べ、戦前のファシズム台頭に
なぞらえた。同様のことは読売新聞グループ本社の渡辺恒雄会長も4月号の「文藝春秋」で
橋下市長が選挙について「ある種の白紙委任」と発言した事について、「私が想起するのは
アドルフ・ヒトラー。ヒトラーは首相になった途端『全権委任法』を成立させ、これがファシズム
の元凶になった。非常に危険な兆候だと思う」と指摘している。橋下本人もツイッターで
反論しているように、谷垣も渡辺も橋下を買い被り過ぎだと思う。ヒトラーが出現した当時は
ヒトラーがそこまで危険な人物だとは誰も想像していなかったから酷いことになったわけで
あり、そこまで“雰囲気”や“非常に危険な兆候”だと事前に分かっているのであるならば、
それなりの権力を与えられている2人なのだから、何とかすればいいだけの話なのである。