RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ
2011年/日本
‘仕事’を失う恐怖
総合 60点
ストーリー 0点
キャスト 0点
演出 0点
ビジュアル 0点
音楽 0点
富山地方鉄道の運転士である主人公の滝島徹が、自身の定年退職と同時に看護師の仕事を再開しようとする妻の滝島佐和子の行動が理解できない理由は、西武鉄道時代のレッドアローに憧れて運転士を志した新人の小田友彦と違い、運転士という職業に対してそれほど強い思いが無かったからだと思う。徹と佐和子の気持ちのすれ違いは、癌を患った佐和子の母親の看護をするために佐和子が看護師を退職した後から生じたことだと思うが、その肝心のシーンが全く描かれていないために、滝島夫妻と観客の間に‘気持ちのすれ違い’が生じる。
ラストで滝島徹が定年後に、本来やりたかったカメラマンになることなく、相変わらず運転士をしている理由は、お金にならなければやる気が起こらず、だからといって一人で旅行に行くわけでもなく、要するに定年ギリギリになってようやく、仕事を失い社会から孤立する恐ろしさを実感したのであり、それは母親が他界した時に自身の癌と共に佐和子の方が早々に実感し、看護師として復帰したのであろう。その恐怖を最後までポーカーフェースで取り繕う滝島徹の鈍感さに共感してしまう男性は少なくないと思うが、手遅れでないことを祈るしかない。
警察に電話の平田容疑者「相手にされなかった」(読売新聞) - goo ニュース
1995年2月に発生したオウム真理教による目黒公証役場事務長拉致事件の捜査を
担当している大崎署の入り口がわからなかったために大崎署への出頭を諦めた平田信
を“方向音痴”と詰るべきだと思う理由は、まさか入り口がどこに付いているのか一般人に
分らないような警察署が存在するとは思えないからであるが、それよりも出頭前に、オウム
事件の情報提供を呼び掛ける警察のフリーダイヤルに電話したにも関わらず、「相手に
されなかった」という平田の供述は、例えイタズラ電話が多いとしても、警察としては
手間をかけてでもその真偽を確かめなければ、探す気が無いと誤解されても仕方がない。