goo blog サービス終了のお知らせ 

情報技術の四方山話

AI、IoT、ヤマハルータ、VPN、無線LAN、Linux、クラウド、仮想サーバと情報セキュリティのよもやま話

オフィスソフトOpenOffice.org 3.2がリリース

2010-02-14 11:05:55 | マイクロソフトのOfficeと互換ソフト
匠技術研究所
オフィスソフトOpenOffice.org 3.2がリリース


こんにちは。匠技術研究所の谷山 亮治です。
OpenOffice.org 3.2がリリースされました。OpenOffice.orgは米Oracleの支援を受けている、オープンソースの事務系ソフトウエア開発プロジェクトです。

マイナーバージョンアップですが、日経Linux 2010年3月号のレビュー記事によると、表計算Calcは細かい改良が行われ使いやすくなっているとのこと。丁度欲しい機能の説明がされていました。この度の3.2ではその他多くの詳細な機能追加、改善が行われています。

OpenOffice.orgはMicrosoft Office 2007のファイル形式.docx/.xlsx/.pptx等に対応し、国際標準として策定された.odfのみでなく業界標準にも広く対応します。各種ファイルは直接PDF出力することも可能です。加えて、はプラグインによる機能拡張が可能です。

OpenOffice.orgは以下の機能で構成されます。

1.ワープロ「Writer」
2.表計算「Calc」
3.プレゼンテーション「Impress」
4.図形描画「Draw」
5.数式エディタ「Formula」
6.データベース機能「Base」

今回は早速、日常持ち歩くモバイルノートパソコンで、Microsoft Officeの代わりにインストールします。また、事務所ではLinux、OpenSolaris上でOpenOfficeを使う機会が増えています。日常の事務処理Windowsパソコン上でもOpenOfficeを利用することにし、Microsoft Office 2007互換対応を図ることにしました。基本ソフトの違いによる見栄えの差を吸収するために、オープンな日本語フォントを導入することで表現上の差を吸収することにします。

また、テンプレートの追加導入や、プラグイン機能追加を試していきます。特にデーターベースとの連携に注目し、いろいろ試してみます。

OpenOffice.orgをダウンロード


匠技術研究所の別館へ
企業・団体のオープンソース活用のご相談はこちら



RTXVPN「どこでもネット!」へ
OpenOffice.orgをダウンロード Mozilla Firefox ブラウザ無料ダウンロード
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

OpenSolaris 2009.06を最新開発版132にアップデート

2010-02-11 18:08:12 | オープンソース
匠技術研究所
OpenSolaris 2009.06を最新開発版132にアップデート


こんにちは。匠技術研究所の谷山 亮治です。
OpenSolaris 2009.06を2010.02 Preview build 132にコマンドで、アップデートしました。

更新するOpenSolarisにssh接続してpkgコマンドでアップデートを実施します。
以下の方法は「正式リリース前の最新版へのアップデート」です。正式リリース前版には不具合もあります。アップデートには十分注意してください。

!!!!!!!
このアップデートを実施すると、SSHログインできなくなります。アップデートを完了し、再起動後のSSH接続前に、以下の行のコマンドの事前実行が必要です。十分ご注意ください。

手元のLinux等のsshコマンドで、
$ ssh -l takumi 192.168.0.148 "pfexec chmod 666 /dev/ptmx"
!!!!!!!


1.リポジトリを「開発版」にセットする
$ pfexec pkg set-publisher -O http://pkg.opensolaris.org/dev opensolaris.org

2.パッケージマネージャを更新する
$ pfexec pkg install SUNWipkg
このイメージで使用可能な更新は存在しません。
(*)これで正常です。

3.イメージアップデートを実行する
$ pfexec pkg image-update
DOWNLOAD PKGS FILES XFER (MB)
SUNWgtk2 50/742 4348/61963 82.73/854.86

(*)イメージアップデートでは855MBの更新ファイルがあります。コーヒーでも飲んで待ちます。
(*)イメージアップデートが終わると以下のメッセージが出ます。詳細は実行した環境で異なります。

opensolaris-5 のクローンが存在しており、それが更新およびアクティブ化されました。
次回リブート時にはブート環境 opensolaris-6 が「/」にマウントされます。
準備が整ったらリブートしてこの更新済みの BE に切り替えてください。


---------------------------------------------------------------------------
注: 次の場所で公開されているリリースノートを確認してください:

http://opensolaris.org/os/project/indiana/resources/relnotes/200906/x86/
---------------------------------------------------------------------------

4.再起動して新しい環境を起動する
$ pfexec reboot

手元のLinuxからsshで再接続します。build 132では接続できないので、この記事の冒頭のコマンドを実施します。

$ uname -a
SunOS vlabgreen 5.11 snv_132 i86pc i386 i86pc Solaris

そういえば、zoneはどうなっているでしょうか。

$ pfexec zoneadm list -vc
ID NAME STATUS PATH BRAND IP
0 global running / ipkg shared
4 zfs00c running /rpool/zones/zfs00c ipkg shared
- test-zone installed /rpool/zones/test-zone ipkg shared
- zfs00 installed /rpool/zones/zfs00 ipkg shared
$ pfexec zoneadm -z test-zone boot
$ pfexec zlogin -C test-zone
[Connected to zone 'test-zone' console]

num1 console login: root
Password:
Last login: Tue Feb 9 23:30:38 on pts/4
Sun Microsystems Inc. SunOS 5.11 snv_111b November 2008
root@num1:~# uname -a
SunOS num1 5.11 snv_132 i86pc i386 i86pc
root@num1:~#

ログイン時のバナーは古いカーネルを示していますが、uname -aの出力は新しいカーネルになっています。



このブログのOracleの関連記事へ
このブログのSUNの関連記事へ
このブログのLinuxの関連記事へ
このブログのSolaris/OpenSolarisの関連記事へ


企業・団体のオープンソース活用のご相談はこちら
匠技術研究所はこちら


RTXVPN「どこでもネット!」へ
OpenOffice.orgをダウンロード Mozilla Firefox ブラウザ無料ダウンロード
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

GooleがGmailにTwitter的機能「Google Buzz」を追加

2010-02-10 11:23:41 | 三稜鏡(さんりょうきょう)
匠技術研究所
GooleがGmailにTwitter的機能「Google Buzz」を追加


こんにちは。匠技術研究所の谷山 亮治です。
ITmediaの報道によると、GoogleがGmailの機能追加の形でTwitterのようなショートメッセージのサービスを開始するとのことです。

Googleも“なう”、GmailにTwitter風機能「Google Buzz」



このブログのOracleの関連記事へ
このブログのSUNの関連記事へ
このブログのLinuxの関連記事へ
このブログのSolaris/OpenSolarisの関連記事へ


企業・団体のオープンソース活用のご相談はこちら
匠技術研究所はこちら


RTXVPN「どこでもネット!」へ
OpenOffice.orgをダウンロード Mozilla Firefox ブラウザ無料ダウンロード
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Oracle/SUN統合後のxVM/VirtualBox

2010-02-10 09:25:22 | オープンソース
匠技術研究所
Oracle/SUN統合後のxVM/VirtualBox


こんにちは。匠技術研究所の谷山亮治です。
OracleのSUN買収に伴い、Oracleの仮想サーバーソリューションが増えました。OracleはOracle VM、Virtual Ironを持っていますが、Virtual Ironの技術はOracle VMに統合され、Virtual Ironブランドのプロダクトは無くなる方向です。Oracle VMそのものは無償で提供されています。

SUN xVMはOracle VMへの統合が進むと思われます。共に源流はXenですから、統合も自然な流れです。一方SUN xVM VirtualBoxはOracle VM VirtualBoxとしてデスクトップで使う仮想化プロダクトとして提供が継続されます。

上記以外にもSolaris Container/OpenSolaris zone/Linux KVMなど基本ソフトそのものが提供する仮想化機能があります。これらの機能は基本ソフトの一部として組み込まれているので、無くなることはないと推測します。



OpenSolaris Preview版ダウンロードはこちらから




このブログのOracleの関連記事へ
このブログのSUNの関連記事へ
このブログのLinuxの関連記事へ
このブログのSolaris/OpenSolarisの関連記事へ


企業・団体のオープンソース活用のご相談はこちら
匠技術研究所はこちら


RTXVPN「どこでもネット!」へ
OpenOffice.orgをダウンロード Mozilla Firefox ブラウザ無料ダウンロード
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

OpenSolaris/zoneでの仮想サーバー

2010-02-09 23:50:22 | オープンソース
匠技術研究所
OpenSolaris/zoneでの仮想サーバー


こんにちは。匠技術研究所の谷山です。
OpenSolaris/zoneでの仮想サーバーを試しています。ホスト側OpenSolarisとzone側OpenSolarisのバージョン表示です。若干の違いがあります。

OpenSolarisホスト
root@vlabgreen:~# uname -a
SunOS vlabgreen 5.11 snv_111b i86pc i386 i86pc Solaris

上のzoneのバージョン
root@num1:~# uname -a
SunOS num1 5.11 snv_111b i86pc i386 i86pc



このブログのOracleの関連記事へ
このブログのSUNの関連記事へ
このブログのLinuxの関連記事へ
このブログのSolaris/OpenSolarisの関連記事へ


企業・団体のオープンソース活用のご相談はこちら
匠技術研究所はこちら


RTXVPN「どこでもネット!」へ
OpenOffice.orgをダウンロード Mozilla Firefox ブラウザ無料ダウンロード
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

OpenSolarisのzoneで仮想サーバーを立ち上げる

2010-02-09 09:21:30 | オープンソース
匠技術研究所
OpenSolarisのzoneで仮想サーバーを立ち上げる


こんにちは。匠技術研究所の谷山です。
今日からアルバイト君とOpenSolarisの仮想環境を構築します。今日はOpenSolarisに慣れてもらい、zoneでの仮想サーバーの立ち上げまでです。zoneを使い独立したOpenSolarisを沢山こさえ、作成した各OpenSolarisはコマンドラインで操作します。

OpenSolarisの代表的な仮想化機能は、

1.OpenSolaris xVM
XenをOpenSolarisに移植したものです。LinuxでのXenが遅い印象があるので、今回は試さずです。xVM上ではOpenSolarisはもちろん、LinuxでもWindowsでも動くと書かれています。

2.VirtualBox
VirtualBoxをOpenSolarisに移植したものです。OpenSolarisから見ればアプリケーションとして動作します。判りやすく、使いやすいのでこの上でLinuxを動かしたことがあります。最新版はライブマイグレーション機能もあります。デスクトップ上で仮想化をお手軽に試したいときには最適です。またコマンドラインで、VirtualBox上の仮想マシンを起動するなど、シェルでのリモート管理機能もあります。VirtualBox上の仮想マシンの画面にRDP接続できる機能により、LinuxやWindowsの調整無しでリモート・デスクトップ接続ができる点はもっとアピールされるべきです。

3.zone
OpenSolarisを沢山動かすときには、この仮想化方式が適しています。動作させることができるのはOpenSolarisのみです。動作する仮想マシンに必要なリソースも少なく、機能分担したサーバーを組み合わせることに適しています。


OpenSolaris Preview版ダウンロードはこちらから




このブログのOracleの関連記事へ
このブログのSUNの関連記事へ
このブログのLinuxの関連記事へ
このブログのSolaris/OpenSolarisの関連記事へ


企業・団体のオープンソース活用のご相談はこちら
匠技術研究所はこちら


RTXVPN「どこでもネット!」へ
OpenOffice.orgをダウンロード Mozilla Firefox ブラウザ無料ダウンロード
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Oracle OpenSolarisの今後

2010-02-07 23:12:00 | オープンソース
匠技術研究所
Oracle OpenSolarisの今後


こんにちは。匠技術研究所の谷山 亮治です。
2010年1月27日にOracleによるSun買収が完了し、OracleからSUNのテクノロジーの今後に関する情報の提供が始まっています。

Oracleのプレゼンテーションの中で明確に語られる基本ソフトは「Solaris」と「Linux」です。OracleはUnbreakable Linuxというブランド名でLinuxをサポートするとともに、Linux上でOracleデータベースを安心して使うことができるよう、Linuxのファイルシステムやクラスタシステムの開発への支援を行っています。

Oracle Solarisに関しては、すでに多くのプレミアユーザーが選択し、システムを稼動させており、既存のユーザはまったく心配することなく使い続けられるし、OracleはSPARCを含め更なる開発投資を行うとのことです。

OpenSolarisはLinuxでのFedoraとRedhat Enterprise Linuxや、openSUSEとSUSE Linuxのように「Solarisのオープンで先進的試みの場」として位置づけられると推定します。SUNが所有していたオープンソース・プロダクトへは引き続き熱意をもって支援を継続する旨のコメントが発表されています。

OpenSolarisユーザーにとっては、Oracleがメインスポンサーとなり、むしろメインスポンサーの経営状況を心配する必要が無くなりました。また、Solaris/OpenSolarisの、Oracleデーターベースへの最適化が進めば、さらに品質が高まる可能性があります。


このブログのOracleの関連記事へ
このブログのSUNの関連記事へ
このブログのLinuxの関連記事へ
このブログのSolaris/OpenSolarisの関連記事へ


企業・団体のオープンソース活用のご相談はこちら
匠技術研究所はこちら


RTXVPN「どこでもネット!」へ
OpenOffice.orgをダウンロード Mozilla Firefox ブラウザ無料ダウンロード
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

MySQLから分岐のMariaDB 5.1.42がリリース

2010-02-02 06:49:51 | オープンソース
匠技術研究所
MySQLから分岐のMariaDB 5.1.42がリリース


こんにちは。匠技術研究所の谷山 亮治です。
MariaDB 5.1.42が2010年2月1日リリースされました。ダウンロードは以下のサイトからどうぞ。

MariaDBのホーム「AskMonty.org」(英文)へ
MariaDB:Download(英文)へ

MariaDBはMySQLから分岐したMySQL完全互換を目指すオープンソース・データーベースです。MySQLがOracleに吸収されたことから、今後はMariaDBの選択を考えています。

MariDBの開発をリードするMichael "Monty" Widenius氏は、プログラムのソースコードをコンパイルするときのwarningがMySQLより少ないとしています。このことはMariaDBの最大の特徴かもしれません。私の経験でもWarningの少なさは誤りの少ないプログラムにつながります。ANISI C/C++に厳格に従ったWarning無しのコンパイルができれば、データーの受け渡し方法でのエラーはたいへん少なくなります。実際に通信プログラムを書くときには、ANSI Cでのコンパイルでバグを相当に減らしました。チェックはコンパイラに任せた方が楽です。Warningを消す過程でデバックは確実に進みます。

近々MariaDBをインストールします。

このブログのMySQLの関連記事へ
このブログのMariaDBの関連記事へ


企業・団体のLinux活用のご相談はこちら
匠技術研究所はこちら


RTXVPN「どこでもネット!」へ
OpenOffice.orgをダウンロード Mozilla Firefox ブラウザ無料ダウンロード
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

OracleのSUN買収完了とMySQL

2010-01-29 08:47:14 | オープンソース
匠技術研究所
OracleのSUN買収完了とMySQL


こんにちは。匠技術研究所の谷山 亮治です。
OracleによるSUNの買収が完了し、事業統合の方針が示されています。報道をまとめると、MySQLは独立した営業、開発組織を持ち、改良とサポート、Oracle管理ツールへの管理機能の統合が行われます。

OracleはMySQL関連製品として、InnoDBを持ちます。InnoDBはMySQLにトランザクション機能を追加したDBエンジンを提供しています。OracleはこれまでもInnoDBとの関係を通してMySQLの機能改善の要を保持してきました。

今後、MySQLの部門とInnoDBの連携がよくなり、場合によっては一つになる可能性も出てきたと思います。おそらくMySQLブランドの元にInnoDBは統合されるでしょう。

また、Oracleにとって邪魔だったMySQLを積極的に展開するには、InnoDBのようにMySQLのAPIインターフェイスを使ってエンジンだけOracle DBエンジンを動かすことです。そうすることでMySQLユーザーは、エンジンだけの交換でOracle DBを使うことができます。アプリケーションの書き換えが発生しないこの方法は、OracleのMySQL活用の切り札です。

MySQLをサポートなしで利用するユーザーはMySQLから分岐したMariaDBに向かう可能性が高いと思います。MariaDBはMySQLより高品質を目指しており、オープンソースのトランザクションエンジンも備え、InnoDB無しでもトランザクションを実現しています。背景には莫大なMySQLユーザがいます。MariaDBもたいへん有望なDBMSです。



このブログのOracleの関連記事へ
このブログのSUNの関連記事へ
このブログのMySQLの関連記事へ
このブログのMariaDBの関連記事へ
このブログのInnoDBの関連記事へ

企業・団体のオープンソース活用のご相談はこちら
匠技術研究所はこちら


RTXVPN「どこでもネット!」へ
OpenOffice.orgをダウンロード Mozilla Firefox ブラウザ無料ダウンロード
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

OracleのMySQLの顧客,開発者,ユーザとの約束-原文

2009-12-15 16:19:33 | オープンソース
匠技術研究所
OracleのMySQLの顧客,開発者,ユーザとの約束-原文


こんにちは。匠技術研究所の谷山 亮治です。
昨日の報道にかんするOracleからのニュースリリースの原文が、Oracleのホームページに掲載されました。以下のページに英文での原文があります。

Oracle Makes Commitments to Customers, Developers and Users of MySQL


MariaDBのホーム「AskMonty.org」へ

このブログのMySQLの関連記事へ
このブログのMariaDBの関連記事へ


企業・団体のMySQL活用のご相談はこちら
匠技術研究所はこちら


RTXVPN「どこでもネット!」へ
OpenOffice.orgをダウンロード Mozilla Firefox ブラウザ無料ダウンロード
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

PostgreSQLのデーターベースをMySQLに移行

2009-12-15 13:19:55 | オープンソース
匠技術研究所
PostgreSQLのデーターベースをMySQLに移行


こんにちは。匠技術研究所の谷山 亮治です。
OracleのMySQL買収の影響に関する話題が多くなってきましたが、丁度お客様のPostgreSQLで構築したデータベースを、MySQLに移行しています。このデータベースは将来的に、業務を結ぶ情報の中核となります。分散している様々な情報を管理する役割に育っていきます。

MySQLはWeb系データーベースの分野では業界標準です。弊社ではDelphiと組み合わせて業務用のデーターベースとしても利用します。今回の移行はPostgreSQLが悪いわけではないのですが、利用者の多いMySQLにすることで、ネット上の多くの技術情報を活用することで方向が決まりました。広く広まっているものは「このようなものが在ったら便利」ということが備わっていることが多く、そのような情報の収集も楽です。

業務系のソフトはMicrosoft製品のExcelやAccessとの連携も考慮する必要があります。業務内容が「情報管理」であることから、いわゆる「情報系」のシステムで「勘定系」は小規模です。今後お客様が自力でデーターベースの修正やアプリケーションの開発を行うので、情報が豊富で「自己完結」しやすいデーターベースとしてMySQLを選びました。

データーベースは「情報の器」ですから、一度選択したものを変更するには、相当の知識と経験が必要です。多くの場合「アプリケーションの作り直し」につながります。これを「作り直し」まで行かずとも「簡単な手直し」程度に抑えながら移行しない限りは、データーベースの移行は費用面で全く合わなくなります。

これからのデーターベース・システムは、移行できるデータの姿で設計・実装することが肝要です。そうしておくことで、データーベースの業界が動いても、自分のデータを生かし続けることができます。今回のPostgreSQLからMySQLへの移行は、良い意味でのデーターの見直しを兼ねています。これを同じPostgreSQLの上位バージョンに移行したら「動いたから良かった」で終わってしまい「データベースの継続性」は実現できても「データーの継続性」の見直しに至りません。

どんなデーターベースでも「有償でも良いからサポートが必要な場合」もあります。その点MySQLの有償サポートは、MySQLを買収したSUNが提供しており「最後の手段がある」というところもMySQLを採用する大きな理由になっています。

OracleのSUN/MySQL買収にともない、MySQLへの不安が話題になっています。オープンソースのビジネスモデルが有償サポートの提供ですから、SUN/MySQLを買収手続き中のOracleが直ちにMySQLのサポートビジネスを停止するとは思えません。そうすることで「業界人の企業姿勢の信用不安」を招くことは本業の「Oracle」ビジネスを決定的に傷つけてしまいます。

また、SUN/MySQLの中核の技術者がMySQLを退職後、MariaDBというMySQLからの分岐を作っています。おそらくはオープンソースのMySQLはMariaDBが担うことになるでしょう。このような背景があるので「今MySQLを選択すること」への不安は「全く」ありません。

MariaDBのホーム「AskMonty.org」へ

このブログのMySQLの関連記事へ
このブログのMariaDBの関連記事へ




企業・団体のLinux活用のご相談はこちら
匠技術研究所はこちら


RTXVPN「どこでもネット!」へ
OpenOffice.orgをダウンロード Mozilla Firefox ブラウザ無料ダウンロード
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

OracleがMySQLに関する10の約束を発表か

2009-12-14 21:49:01 | オープンソース
匠技術研究所
OracleがMySQLに関する10の約束を発表か


こんにちは。匠技術研究所の谷山 亮治です。
ITmediaの報道によると、OracleがSunの一部として買収しようとしているMySQLに関する10の約束を発表したとのことです。

今後5年間はライセンス方法に大きな変更もなく、開発投資も、オープンソースとしての情報公開も続けて行く方針を明文化したものです。

詳細:ITmediaによる「Oracle、MySQLに関する10の約束を発表」へ

約束を履行する5年間はMySQLからの分岐MariaDB等が成長する良い機会となるでしょう。

データーベースは「情報の器」ですから「5年の約束」とは関係なく使い続けることになります。今MySQLを採用し、使うことは問題ないと判断しています。5年後に移すべき器が無くなることは心配ですが、オープンソースから分岐する互換DBが成長すれば、MySQLのユーザーもこちらに移行すれば良いだけです。

MariaDBのホーム「AskMonty.org」へ

このブログのMySQLの関連記事へ
このブログのMariaDBの関連記事へ




企業・団体のLinux活用のご相談はこちら
匠技術研究所はこちら


RTXVPN「どこでもネット!」へ
OpenOffice.orgをダウンロード Mozilla Firefox ブラウザ無料ダウンロード
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

MySQLの分岐MariaDB 5.1 Betaがリリース

2009-12-08 21:59:56 | Web・ホームページ制作
匠技術研究所
MySQLの分岐MariaDB 5.1 Betaがリリース


こんにちは。匠技術研究所の谷山 亮治です。
MySQLから分岐したオープンソースデーターベースMariaDB 5.1 Betaのリリースが案内されています。

MariaDBのホーム「AskMonty.org」へ

最近、MariaDBでたいへん多くの方のご訪問をいただいています。oracleがSUN(MySQL)を買収したので、MySQLの行く末が心配な方も多いと思います。

匠技術研究所でもオープンソース版のMySQLを使ってお客様のシステムを構築しています。今後、MariaDBを試して、MariaDBに移行していきます。DBエンジンもトランザクション対応のMariaを使うことができることもあり、近々試そうと思います。

このブログのMySQLの関連記事へ
このブログのMariaDBの関連記事へ




企業・団体のLinux活用のご相談はこちら
匠技術研究所はこちら


RTXVPN「どこでもネット!」へ
OpenOffice.orgをダウンロード Mozilla Firefox ブラウザ無料ダウンロード
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Linuxの品質を高めるSYSTEMTAP

2009-09-26 23:04:37 | Linux
匠技術研究所
Linuxの品質を高めるSYSTEMTAP


こんにちは。匠技術研究所の谷山 亮治です。
LinuxではSYSTEMTAPを使うと、ソフトウエアの実行状態を、ソフトウエアを改変することなく知ることができます。OpenSolarisのDTraceに相当する機能です。DTraceは、SUNが開発CDDLライセンスで公開されており、LinuxのライセンスであるGPLライセンスに移植することができません。そこで、Linux上でDtrace相当機能を開発したものがSYSTEMTAPです。

ソフトウエアを書く人は経験があると思いますが、プログラムの性能改善を計るときに、ソースコードを改変することなく、プログラムの実行状態を知る方法があれば、問題点の洗い出しが簡単です。その機能を提供するのがLinuxのSYSTEMTAPです。SYSTEMTAPはRed Hat,IBM,Intel,HitachiとOracleがリードしてオープンソースで開発が進んでいます。

■Red HatのSYSTEMTAPの解説
Red Hat Enterprise Linux 5
(Part2:SystemTapによるライブカーネルプローブ)


■SYSTEMTAPのホームページ
SYSTEMTAP(英文)

SYSTEMTAPは「開発時のソフトウエアの品質改善」に大きく役立つもので、実行時のソフトウエアの品質を改善するものではありません。高品質ソフトウエアを開発するためのものです。もちろん、高品質の良いソフトウエアを作ることができれば、システム全体の品質が高まります。

今後、SYSTEMTAPを使ったソフトウエア開発が一般化すれば、Linuxの品質が向上することは間違いありません。OpenSolarisとFreeBSDではDTraceがSYSTEMTAPの役割を果たします。

Ubuntu Linuxの日本語ページはこちら
このブログのUbuntuの関連記事へ


匠技術研究所はこちら

RTXVPN「どこでもネット!」へ
OpenOffice.orgをダウンロード Mozilla Firefox ブラウザ無料ダウンロード なかのひと
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オープンソースの普及と理解が確実に進んでいます

2009-09-12 21:48:25 | オープンソース
匠技術研究所
オープンソースの普及と理解が確実に進んでいます

こんにちは。匠技術研究所の谷山 亮治です。
昨日は二つの大きな団体の方々と会員を結ぶ情報システムのあり方と実現に向けた提案と意見交換をしました。

どちらも、非営利団体なので、オープンソースでのシステムです。必要な機能性能からしてもオープンソースを基に考える方が適しています。

利用者の方は「オープンソースかどうか」は全く問題なく、開発費と維持費をいかに抑えるかに注目が集まります。必要経費の基盤となる「ライセンス費用」と「バージョンアップ費用」を抑える方法として「低価格の互換ソフト」や「無償ソフト(選択の結果としてのオープンソースなど)」の提案の必要性を感じています。

MicrosoftやOracle等、情報基盤となるソフトウエア、基本ソフト、オフィスソフト、データーベースを提供してきたベンダーの意向に関わらず「さすがにこれだけは払えないよね」という利用者の実状が、「オープンソースへの移行」を後押ししています。併せて「ずっと使えるシステム」への期待がありますね。もちろん「これだけはAccessの方が簡単」という部分は適材適所で使い分けが進みます。

利用者にとっては「動いているものを何故バージョンアップする必要があるのか?」です。大事なことは「蓄積するデーターの永続性」です。扱いやすいデーターの形式にしておくことで、それをくるむソフトウエアが変わってもずっと使うことができます。コンピュータ資源の高性能化と低価格化が進んだことで、もはやそれほど規模の大きくない、すなわちほとんどの企業・団体のデーターベースは「すべてのデータを可読のテキストで保存する」ことを前提に設計したほうが開発も楽になります。

このブログを書いている環境は事務所のLinux/Ubuntuのデスクトップを自宅のWindowsXPパソコンから「リモートデスクトップ」接続しています。地理的な都合上WindowsXPを「画面表示」のためだけに使っており、実際の動作はすべてオープンソースのLinux/Ubuntu上です。Linux/Ubuntuでは「画像ソフト」も動くので、ブログの作成のすべての工程をLinux/Ubuntu上で行うことができます。既に最近のLinux系の記事の多くはこのLinux/Ubuntu上で制作しています。

もちろん、Wndows上のソフトの方が適していることも多々ありますし、場合によってはMacOS上のソフトが良いこともあります。でも基本的な事務作業は、WindowsでもMacOSでもできるように、今はLinux上でもできます。

業務の範囲を決めてLinuxに移行することは有償のソフトを少し足してあげれば「すぐに」できます。そうすれば、事務用パソコンの基本ソフトや事務用Officeソフトのバージョンアップに会社が束縛されなくなります。

多くの企業・団体では、まずは直接見えないけど重要な部分「データーベース」はオープンソースのMySQL/MariaDBを選択。その実行環境をOpenSolarisやLinuxにすることから始めたら良いと思います。

そのうち、Puppy Linux、moblin、Chrome OSに見られるように、コンパクトなブラウザ接続用OSがLinux、FreeBSD、OpenSolaris等ライセンス費用の発生しないオープンソースを基に開発が進み、どんどん普及します。そうなると手元のパソコンには大きな機能を持たないNetbookの大画面版のようなものに置き換えることができます。


このブログのPuppy Linuxの関連記事へ
このブログのLinuxの関連記事へ
このブログのSeaMonkeyの関連記事へ


匠技術研究所はこちら

RTXVPN「どこでもネット!」へ
OpenOffice.orgをダウンロード Mozilla Firefox ブラウザ無料ダウンロード なかのひと
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする