情報技術の四方山話

AI、IoT、ヤマハルータ、VPN、無線LAN、Linux、クラウド、仮想サーバと情報セキュリティのよもやま話

業務向けWi-FIのアクセスポイントが上限100Mbps接続だったものを改善

2023-06-27 04:54:00 | Wi-Fiアクセスポイント
ネットワークを組んでいると、いろいろな構築と出会う。今回は通信事業者が提供する業務向けWi-Fiの速度改善の例だ

こちらのお客様は、ほとんどの業務PCはWI-Fiでつながる。通信事業者のパッケージ付属のWi-Fiアクセスポイントを使っていた

VLAN対応のアクセスポイントに交換するために、交換前の通信速度を実測すると「あれ?100Mだ」。



原因をたどると「島スイッチ(HUB)側がオレンジ」で、アクセスポイントと有線LANが100Mbpsでリンクしていた。これが原因で速度が100Mbps以上はでないのだ

技術屋としては100Mbpsのリンクは改善すべきだが、利用者の方はこれまでこの速度で不満は全くない。業務ネットワークは100Mbpsがきっちり出ればそれでよいのだ。私も、構築時のおおよその目安としている

アクセスポイントを取り換えるので、細かな障害分析はしなかったが、どうも使っていたLANケーブルが怪しい。ケーブルは機器付属品でCat. 5eの表示があるが、4線しか配線していないもののようだ。取り外したアクセスポイントの箱にしまっておいた



アクセスポイントをVLAN対応機に交換した後の実測では、下りは200Mbpsと良好に改善した。無線区間を含めた遅延も大きく改善されている


無線LANは本当に難しい。実測値もその瞬間の参考値にすぎない。無線LAN区間が悪いのか、有線区間が悪いのか、ネットの混雑が悪いのかをちゃんと切り分けて分析することが肝要だ。この実例のように有線側が原因で思ったような速度がでないことに、何度も遭遇している

いつもアクセスありがとうございます。無線LANが100Mbpsしか出ない現場の共有です。

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評価試験の時々日記-Wi-Fi外付けアンテナの無線リンク速度-Win11ドライバ動作(改訂)

2023-05-23 08:07:41 | Wi-Fiアクセスポイント
Wi-Fiの動作を試している。内蔵アンテナと外付けアンテナを比べてみた
結果的に、USB3接続の外付けWi-Fiアンテナは11ac(Wi-Fi 5)接続だった
Windows11でのデフォルトドライバで動いている

期待は、USB3接続の外付けWi-Fiアンテナで11ax(Wi-Fi 6)接続だったのだが
購入した実機を再確認したところ
Archer T4U AC1300でWi-Fi 5対応機。この記事のデータにあるとおりAC接続の仕様だった。同じ形をしているので、間違えていた

PCの使い勝手は、どの条件でも変わらず、充分な通信速度
結果的に、私の環境ではWi-Fi 5(AC)接続で全く問題を感じない

■TP-Link WiFi 無線LAN 子機 Wi-Fi5/AC1300,Wi-Fi6 AX1800
形状は全くと言って良いほどおなじだ

(*) 写真はTP-Link社ホームページより

■接続先AP
10 Wi-Fiルータは木造壁越し。
1G Wi-Fi APは見通しで1G LAN接続

■PC側Wi-Fiアンテナ
内蔵Wi-Fiアンテナ
外付けWi-Fiアンテナ/USB3
TP-Link WiFi 無線LAN 子機 Wi-Fi5 AC1300 867Mbps + 400Mbps
Archer T4U AC1300 Plus

取り違えた機種:Wi-Fi 6対応
TP-Link WiFi 無線LAN 子機 Wi-Fi6 AX1800 1201Mbps + 574Mbps
デュアルバンド MU-MIMO
Archer TX20U Plus/A

■10G Wi-Fiルータ(NTT東/docomo)とPC内蔵Wi-Fi
SSID: xg100n-XXXXXX-X
プロトコル: Wi-Fi 6 (802.11ax)
セキュリティの種類: WPA2-パーソナル
製造元: Intel Corporation
説明: Intel(R) Wi-Fi 6 AX201 160MHz
ドライバーのバージョン: 22.200.0.6
ネットワーク帯域: 5 GHz
ネットワーク チャネル: 116
リンク速度 (送受信): 1081/408 (Mbps)
IPv6 アドレス: 2400:XXXX:YYYY:ZZZZ:YYYY:XXXX:YYYY:XYZX
リンク ローカル IPv6 アドレス: fe80::XXXX:YYYY:ZZZZ:XXXX%19
IPv6 DNS サーバー: 2400:XXXX:YYYY:ZZZZ:YYYY:XXXX:YYYY:XYZX (非暗号化)
IPv4 アドレス: 192.168.1.4
IPv4 DNS サーバー: 192.168.1.1 (非暗号化)
DNS サフィックス検索一覧: flets-east.jp
ptvf.jp
物理アドレス (MAC): DC-1B-A1-XX-YY-ZZ

■1G Wi-Fi APとPC+USB接続アンテナ
SSID: TAKUMI-AC
プロトコル: Wi-Fi 5 (802.11ac)
セキュリティの種類: WPA2-パーソナル
製造元: Realtek Semiconductor Corp.
説明: TP-Link Wireless MU-MIMO USB Adapter
ドライバーのバージョン: 1030.38.712.2019
ネットワーク帯域: 5 GHz
ネットワーク チャネル: 36
リンク速度 (送受信): 866/866 (Mbps)
IPv6 アドレス: 2400:XXXX:YYYY:ZZZZ:YYYY:XXXX:YYYY:XYZX
リンク ローカル IPv6 アドレス: fe80::XXXX:YYYY:ZZZZ:XXXX%28
IPv6 DNS サーバー: 2400:XXXX:YYYY:ZZZZ:YYYY:XXXX:YYYY:XYZX (非暗号化)
IPv4 アドレス: 192.168.0.47
IPv4 DNS サーバー: 192.168.0.241 (非暗号化)
DNS サフィックス検索一覧: flets-east.jp
iptvf.jp
物理アドレス (MAC): 28-87-BA-XX-YY-ZZ

■10G Wi-Fiルータ(NTT東/docomo)とPCPC+USB接続アンテナ
SSID: xg100n-d0f185-3
プロトコル: Wi-Fi 5 (802.11ac)
セキュリティの種類: WPA2-パーソナル
製造元: Realtek Semiconductor Corp.
説明: TP-Link Wireless MU-MIMO USB Adapter
ドライバーのバージョン: 1030.38.712.2019
ネットワーク帯域: 5 GHz
ネットワーク チャネル: 116
リンク速度 (送受信): 650/650 (Mbps)
IPv6 アドレス: 2400:XXXX:YYYY:ZZZZ:YYYY:XXXX:YYYY:XYZX
リンク ローカル IPv6 アドレス: fe80::XXXX:YYYY:ZZZZ:XXXX%28
IPv6 DNS サーバー: 2400:XXXX:YYYY:ZZZZ:YYYY:XXXX:YYYY:XYZX (非暗号化)
IPv4 アドレス: 192.168.1.6
IPv4 DNS サーバー: 192.168.1.1 (非暗号化)
DNS サフィックス検索一覧: flets-east.jp
ptvf.jp
物理アドレス (MAC): 28-87-BA-XX-YY-ZZ

いつもアクセスありがとうございます。Wi-Fiの外付けアンテナを試してみました。引きつづき評価時の様子を共有していきます。疑問の原因が判り、間違い訂正しました
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無線LAN/Wi-Fi環境の改善のポイント-WLX413で上下600Mbps

2023-02-27 05:13:42 | Wi-Fiアクセスポイント
Web動画会議が一般化して、無線LAN/Wi-Fi環境の改善は必須となった。私が実装するときのインターネット速度の目標値は100Mbps程度だ。実際にはほとんどのネットワークが200Mbps以上、直近のヤマハWLX413での実装では上下600Mbpsほどを観測している


私の場合、スピードテストは、測定した時の結果なので、数度測定して概ねの速度を把握する。テストでは、高速なほど多くのデータを流すので、必要以上に繰り返さないようにしている

無線LAN/Wi-Fiを改善するポイントは

- 企業用のアクセスポイント(AP)を使うこと
- VLANを使い複数のSSIDをAPに集約すること
- Wi-Fi 4/11n以降の規格を使うこと
- テザリングの影響を減らすために「ゲストWi-Fiを設ける」こと

一部のネットワークでは、2.4G帯のWi-Fiを意識的に「停波」している

2.4G帯はワイヤレスイヤホンのBluetooth、無線キーボード、マウス等、無線LAN以外の通信も重なっている。さらにテザリング、モバイルWi-Fiルーターと直接的にWi-Fiに干渉するデバイスもある。2.4G帯は5G帯と比較して、到達距離が長く周辺からの到達の影響も大きい。2.4G帯はもはや、Wi-Fiの条件を整えることができないのが実態だ

今どきの、企業ネットワークに使うPCはWi-Fi 4/11n以降の規格に対応しており、それ以前の規格は不要だ。それなら、古い規格がある、2.4G帯を「停波」する方がよい。5G帯は設計も新しく、2.4G帯が無くても充分に高速に通信ができる

実際に、Wi-Fiの通信状況が間欠的に悪化する場所で、2.4Gを停波して通信状況を改善している

■ヤマハWLX413


いつもアクセスありがとうございます。無線LAN/Wi-Fiの情報を共有します
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NEC Aterm WX(AX)1800HPでMESH Wi-FiをEasyMESH/ブリッジモードにてインストール

2022-09-05 19:04:16 | Wi-Fiアクセスポイント
完全な鉄筋2階建て。1階に光ネット回線の環境で、2Fのネット高速化を行い、実用十分な通信速度になりました。

これまでは、1F平面を親機1台、中継機1台でカバーしていました。2FでのWi-Fi利用箇所が変わり、著しく通信速度が低下。その改善にMESH型Wi-Fiアクセスポイント3台に置き換えたものです。

◆NEC Aterm WX(AX)1800HP

(Atermホームページより)

結果は、2Fでも実用十分な上下100Mbpsに改善されました。改善前は数Mbpsですから、10倍以上の改善です。お客様の業務環境では、必要十分な速さになりました。

MESH AP二台は出荷事前設定でペアリング済み。追加したAP子機もMESH親機とMESH子機の関係を物理的な操作で設定。一旦デフォルトのまま仮組した後、親機のモードをルーターモードからブリッジモードに変更。Wi-Fiパラメータを、従前の設定に合わせました。

EasyMESHモードで親子関係ができると(ペアリング)子機側にはWi-Fi関連事項は何も設定する必要がありません。子機は自動的に親機に追従します。親機子機で相談して通信条件が決まるので、子機の多段接続も設定不要で自動接続です。

親機はLANケーブルでネット接続していますが、子機二台はWi-Fiで接続。子機側は電源の接続のみなので簡明です。

いつもアクセスありがとうございます。MESHアクセスポイントの情報を共有します。出来上がりには満足しています。
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ヤマハ アクセスポイントWLX313をFast DFSモードで使う-第一回

2020-08-21 09:09:20 | Wi-Fiアクセスポイント
今日は「ヤマハ アクセスポイントWLX313をFast DFSモードで使う-第一回」です。

先日WLX313をFast DFSモードで設置しました。WLX302からの更新です。設置場所は空港が近いところです。

■ヤマハWLX313のFast DFSモード
Fast DFSモードとは、5G帯で航空や気象レーダを検出した際に自動的に無線チャネルをほぼ瞬時に切り替える機能です。レーダーの影響を受けやすい地域での5G帯のWi-Fi運用を楽にします。

■一般的な航空や気象レーダ回避機能(DFS)
これまでの一般的なWi-Fiアクセスポイントは航空や気象レーダを検出すると一分以上停波し、航空や気象レーダを検出しなくなると送波を再開します。この動きでは「無線が切れる」ことになります。

ヤマハWLX302のFast DFS機能は、この「一分以上停波」を回避します。

■ヤマハWLX313の情報分析機能
ヤマハWLX313を選んだ理由は、先の機能に加え、自己完結型で無線環境の分析がしやすいことです。先ずはデフォルトで設置して、環境を見ながらWi-Fiのパラメータを変えていきます。電波状況の把握がしやすく、この設置場所では数十のアクセスポイントが見えています。
もはや、電波干渉のないWi-Fi環境はなく、情報を把握してチューニングを行うことが大切です。



いつもアクセスありがとうございます。この情報は不定期に投稿していきます。
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