ケンのブログ

日々の雑感や日記

バッキーさんの逝去 王さんのコメント

2019年09月16日 | 日記
新聞の社会欄を見ていたら元阪神投手の
バッキーさんが亡くなったと出ていた。
記事を見たとき真っ先に王貞治さんのことを思い出した。
プロ野球では王さんとバッキーさんをめぐる
有名なシーンがある。

昭和43年9月18日甲子園球場、阪神 巨人戦。
ダブルヘッダー第二試合四回
阪神バッキー投手は前の打席で死球を与えていた
王に2球続けてあわやからだに当たるのではないかという
厳しいコースをつく。
たまりかねた王がマウンドへ歩み寄ったのをきっかけに
阪神 巨人の選手が入り乱れ大乱闘に発展。
この乱闘でバッキー投手は巨人荒川コーチとの揉み合いで
右手親指を骨折。
バッキー投手と交代した阪神の権藤正利投手は
なんと王の後頭部に死球を与えてしまう。
王はその場で昏倒して病院へ。
またも阪神 巨人選手の大乱闘となる。
大乱闘のあとで球場が殺気立つ中で
続く長嶋は権藤投手からホームラン。

この長嶋が球場が殺気立つ中で
冷静に闘志を燃やして見事ホームランというのも
巨人のファン、とりわか長嶋のファンにとっては
こたえられない場面となった。

と当時のことを書いたスポーツ新聞の記事をベースに
まとめると上記のような話となる。
本当に荒れた試合と言えば荒れた試合だけれど
今の野球にはあまり見られない
野武士のようなシーンだなとは思う。
乱闘が起きた試合なので決してよいことではないのだけれど、、、。
でも、あの頃の野球は今とはまた違い
こらえられないドラマがあったなとこんなことをきっかけに
しみじみと思い出してしまう。

新聞にはバッキーさんの逝去にちなんで
王貞治さんのこんな談話が載っている。
「阪神の強力なエースの一人でした。
コントロールもよく変化球も多彩で打ちにくい投手でした。
慎んでご冥福を祈ります」
いかにも王さんらしい無駄のないコメントだと思う。
こういう場面で飾り気のないシンプルでかつ
思いやりのあるコメントを出す。
これは一種の武士道の精神であると思う。
そういう気持ちって私たち日本人が
忘れかけているけれど忘れてはならない気持ちなのだと思う。