すごもりのむしとをひらく

今日は曇り。気象情報を見ると
どうも一日曇りや雨であるようだ。
春にはなっていても太陽が陰ると寒いなあと思っていた。
しかし、今日は太陽が陰っていてもかなり暖かい。
やはり春の暖かさが順に冬の寒さを凌駕していっているように思う。
二十四節気七十二候を見ると
今日はすごもりのむしとをひらくとなっている。
とをひらくは漢字で書くと啓戸となっている。
開戸ではないところが奥ゆかしいと思う。
ひらくに開ではなく啓を当てることで
いろいろなイメージを膨らませることができるように思う。
開はどちらかというと物理的に開くというイメージだけれど
啓だと開くことによって現れる新しい世界
というイメージがあるように思う。
先人がつないできた言葉というのは
本当にいろいろな含蓄があるなとしみじみと思う。
私鉄の線路の土手を見ると菜の花が一部咲き始めている。
スーパーの花売り場にはここ一ヶ月くらいずっと
菜の花がでているけれど
実際に菜の花が土手に咲くのを見たのは今年
初めてであるように思う。
やはりすごもりのむしとをひらくの季節だなと思う。