合格祈願!通関士・貿易・英検のサプリメント

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貿易実務講座:「FOBとCIF」

2018-02-10 00:52:23 | インポート
貿易実務講座:「FOBとCIF」


昨日のDAP一昨日のDATは、

 インコタームズの2010年版に
 新規に登場した比較的新しい
 貿易条件でしたが、

コンテナー船が登場する前からあり、
在来船の場合に使う条件という

 古典的な貿易条件にも
 触れておきたいと思います。


13年前に、無料メールマガジン
「合格祈願! 通関士受験のサプリメント」
に掲載した記事から紹介します。

 インコタームズの英文の規定を
 引用せず、C級レベルで書いています。

 英語恐怖症の方はご安心を!

 但し、13年前ですから
 インコタームズ1990版の内容。


今回のテーマは、
「FOB と CIF」です。

学生と先生の会話をお楽しみ下さい。

学生:こんにちは。
   宜しくお願いします。
     
先生:こんにちは。
   貿易実務に興味があるそうですね。
     
学生:はい。
   独学で少し勉強しました。
            
   FOBとCIFの違いが
   分からなくて質問に来ました。
     
先生:そうですか。
   説明する前に、
   費用負担とかリスク負担
   という意味は分かりますか?
      
学生:実は、そこが問題なんです。
            
   費用というのは、
   イメージが描けますが、
            
   リスク負担のイメージが
   湧いてこないものですから・・
     
先生:そうですね。
   私もそうでした。
   分かりにくい概念ですね。

   それでは、日本の輸出者が

   FOB OSAKA US$600
   で契約した場合の
   費用負担、リスク負担は
   どうなりますか?

学生:はい。
   FOBは、本船渡し条件ですから、

   約束した商品を大阪港に
   停泊する外国貿易船(本船)
   に積み込むまでの費用を
   輸出者が負担します。

   つまり、
   本船に積込むまでの費用は
   輸出者が持つという条件で、
   取引価格が600米ドルです。

   そして、リスク負担ですが、
   万が一、本船に積込むまでに
   事故にあった場合、
            
   輸出者が損をすることになります。

先生:その通りですよ。
   分かってるじゃないですか。

   それでは、
   FOB NEW YORK $700 の場合は?
 
学生:これが分からないんです。

先生:あれ、さっきと同じように
   考えればいいですよ。
    
学生:・・・・・

先生:それじゃ、ヒントです。
   アメリカの会社から日本の会社に
   輸出すると考えてください。
    
学生:なるほど。

   アメリカの輸出者が、

   約束した商品をニューヨーク港に
   停泊する本船に積み込むまでの
   費用を負担します。
   その価格が700米ドルです。

   そして、リスク負担ですが、
   ニューヨーク港の本船に
   積込むまでに事故にあった場合、
            
   アメリカの輸出者が
   損をすることになります。

   アメリカ側が輸出者と
   思わなかったので
   理解できなかったようです。
     
先生:どうやら、そのようですね。

   それでは、
   CIF NEW YORK $700で
   契約した場合の

   費用負担、リスク負担は
   どうなりますか?

学生:この場合は、日本の輸出者が、
   FOBの費用に加えて、
   ニューヨーク港までの
   運賃・保険料も負担します。

   この場合のリスク負担が
   良く分からないのですが・・

先生:そうですか。
   CIFの危険負担は
   FOBと同じです。

   ですから、
   本船に積込むまでの
   リスクを負担します。
            
   つまり、
   本船に積込めばリスクは
   輸出者から輸入者に移転します。
     
学生:リスク負担はFOBと同じですか。

   費用負担の移転時期と
   リスク負担の移転時期が
   違うこともあるということですね。

先生:そうなんです。
   FOBの場合は、
   費用とリスクの移転時期が同じですね。

   しかし、
   CIFの場合は、
   費用負担の移転時期は輸入港であり、
   リスクの移転時期は本船ですから、

   費用とリスクの移転時期が
   違うので、要注意ですね。

学生:良く分かりました。
   有難うございました。

ご参考:
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