Takの山行記録とバイオリンとかAIとか

山行記録に加えて必死に練習中のバイオリン、必死に勉強中のAIについて

摩耶山 六甲山系

2022-01-15 19:00:00 | 関西の山


今日は電車で行ける近場の摩耶山(702m)に登りました。日本海側は風雪の厳しい天候でしたが、六甲山系は穏やかに晴れて良い山歩き日和でした。今日は新幹線の新神戸駅駅裏から登り始めるルートを取りました。新神戸駅はこれまで何度も乗降してきましたが、その裏に山があって、入山口になっているなどついぞ知りませんでした。

登り始めるとすぐに滝があります。この登山道は布引水系に沿って付けられていますが、この布引水系は古くから神戸の水源でした。急峻な山並みのため、明治以降、ダムや堰堤が数多く作られ、発展する神戸を支えたのでしょう。滝は雌滝、鼓滝、雄滝と続き、平安の頃から名所として歌に詠まれています。

しかし、この景勝地のすぐ麓が新幹線の駅というのはどうなんでしょうか?新幹線がこの水系を遮るように、そして大きな新神戸駅が入り口を塞ぐように立ちはだかっているという感じです。

建設が決まった頃、反対運動でもあったんじゃないかと思って調べましたが、ググる程度ではそのような事実は見つかりませんでした。山陽新幹線で新神戸駅を通った事があればわかりますが、新神戸駅は、大阪側が六甲トンネル、明石側が神戸トンネルという六甲山系を貫く長いトンネルに挟まれています。トンネルの切れ目に駅があるという感じです。ちょうどその場所が布引水系に刻まれた谷だった訳です(と思います)。

駅から下は、生田川と呼ばれて新神戸の目貫通りを構成しています。この辺りの地形は面白いですから是非、地図でご覧ください。

その後もダムや、堰堤が続きます。急峻な山を降る水を有効に活用する、また災害を防ぐ努力の跡が至る所に見られます。この辺の子供たちには、水の大切さを教え、先人の努力を伝えるとてもよい教材だと思います。
この六甲山系は、すぐ麓が住宅街で、標高もさほどでもない山が多いため、毎日登山をされる方が多いようです。西宮から芦屋、神戸、須磨と海側の街は山裾まで住宅が立ち並んでいます。ほんの裏山感覚で、毎日健康登山ができて、海の景色を楽しめるのは羨ましい限りです。


川を離れ尾根筋に入ります。結構なアップダウンが続きます。今日は風もなく、実に快適は尾根歩きでした!

三ノ宮駅から歩き出して2時間ほどで摩耶山山頂に到着しました。麓の駅から歩いて山頂に立つというのは、気分の良いものです。

とはいえ、山頂は眺望なし。ここで大阪湾を望めないはずがない。

掬星台という立派な展望スポットがありました!ここは摩耶ロープウェーの終点でもあり、小さな子供も元気に走り回っていました。夜景のスポットでもあるんだそうです。眼下の街は、27年前の阪神淡路大震災で大きな被害を受けたまさにその場所です。今ではその痕跡はなく、立派な街に蘇っています。しかし、心の傷がまだ癒えない震災被害者の方もまだ多くいらっしゃるとのこと。災害の絶えないこの国で暮らすものとして、このような記憶を無くす事なく、常に備えるようにしなければならないのだと改めて思った1日でした。

六甲といえば加藤文太郎。彼は15歳から神戸に住んで、この界隈を歩き回っていたとされています。今日歩いた尾根筋は、六甲全山縦走路の一部でした。彼もきっとここを通った事でしょう。春になったら全山縦走に挑戦してみようと思います。須磨から宝塚まで、42kmの距離で難易度は高いですが、エスケープはいくらでもできるので、まずはやってみよう!


麓の王子公園では梅の花が咲き始めていました。


今日の記録。その後、ギョーザ、唐揚げ、ビールセット¥850。安すぎる。











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2 コメント

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Unknown (Toshi)
2022-01-16 21:27:28
Toshiめが27年前広島から宝塚に移り住み、その後西宮での生活の4年間はまさに瓦礫からの復興の阪神間でした。
その時の六甲山は美しく眺める対象であって登る山としての認識はありませんでした。
まして加藤文太郎の孤高の人を知ることになるのは、時が経ってあのミニ山の会Amigo隊長に出逢ってからなので、今こうしてTakさん思い立ってのブログをみると、一緒に挑戦したくなりますね。
まずは「いいね!」「続き希望」です!
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Unknown (Tak)
2022-01-16 22:40:15
Toshiさん、ぜひトライしましょう。3月あたりに六甲山全山縦走、5月あたりに大峯奥駈道縦走、と思っています。あまり時間がありません。できる範囲でチャレンジします。スケジュールが合えばぜひ!
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