Takの山行記録とバイオリンとかAIとか

山行記録に加えて必死に練習中のバイオリン、必死に勉強中のAIについて

白峰三山 南アルプス

2024-08-01 16:39:00 | 日記
今週は白峰三山(しらねさんざん)縦走です。南アルプスの主峰、北岳(3,193m)ー間ノ岳(3,190m)ー農鳥岳(3,026m)の三座です。北岳と間ノ岳は言わずと知れた日本百名山で、富士山に次ぐ第二位、第三位の標高。
今回は広河原から、この順番で南下して奈良田登山口に降りるコース。

前日に芦安の駐車場で車中泊し、翌朝5:15の始発バスで南アルプス北部の拠点、広河原に移動して登山開始。







最初の北岳、残念ながら山頂はガスに巻かれ、何も見えず。


マジ、洒落になりません。





ですが、翌朝は晴れて日の出も美しい😍

5:00、北岳山荘を出発して、間ノ岳へ向かいます。ここからの間ノ岳から農鳥岳へと続く尾根歩きは、この縦走最大の魅力です。

振り返ると北岳が、カッコいい!

今日最初のピーク、中白根山(3,055m)

鞍部には昨夜の北岳山荘の赤い屋根。大勢の登山者が登ってきます。ほとんどの方は北岳と間ノ岳をセットで登ります(北岳山荘から往復で3時間ほど)。Takは9年前に北岳に登って、御嶽山の噴煙を見ました。あの時、何で間ノ岳に登らなかったのか?何も考えていなかったんですねー!

そして間ノ岳の勇姿が迫ってきました。

北に目を向ければ、左に仙丈ヶ岳、遠くに甲斐駒ヶ岳、そして北岳。南アルプス北部の名峰が並ぶ。すごい😍

北岳の右には鳳凰三山。薬師岳のオベリスクがくっきり見えます。北岳の右に伸びる池山吊尾根と鳳凰三山の間に広河原は位置します。

6時過ぎには間ノ岳山頂到着。オリンピックのXゲーム種目の解説っぽくいうと、スゲー、ヤベー、です。


北に仙丈、甲斐駒、北岳が。


南には、左から、これから向かう農鳥岳、荒川岳赤石岳、聖岳、塩見岳、そして最南部の光岳まで。


画質は悪いがアップではこうだ!南アルプスを北から南につないで歩くのは夢!


ちなみに、中央の塩見岳の手前の尾根は仙丈ヶ岳から続く仙塩尾根。TJAR(今年も開催)のレースはここを通って聖岳まで駆け抜ける。



富士山が少し小さく見えます。

ヤベー、富士山と農鳥岳!

農鳥岳の登り返しに入り、振り返れば間ノ岳!手前鞍部の赤い屋根は農鳥小屋。厳しい環境にある小屋です。頑張って経営して欲しいですね!(どうも大変らしい)

8:30第三のピーク、西農鳥岳(3,051m)到着。この時間帯から特に東側にガスが発生、次第に視界が悪くなってしまいました。

南アルプスの静岡県側は、十山という会社の所有。昔の大倉財閥〜東海製紙の流れですかね。

最後、農鳥岳へのトラバース。お願い、天気よ持ってくれ!昨夜の山小屋お姉さんのお天気解説では、午前の遅い時間から気圧の谷に沿って南から湿った空気が流れ込む!

9:00農鳥岳到着。残念ながら東の鳳凰方面は真っ白で見えなくなりました。

三山のピークを踏んだし、天気も悪くなったので、あとは2,000m降って帰るのみ。

ガスの大門沢をひたすら降ります。今回は山小屋泊2日コースでした。それでも結構キツかった。でもこのコースを1日で歩く強者もいれば、さらに登りが500mほど多い逆コースを駆け抜けるという変な(!)人もいるらしい。

南アルプスの山は登山口から急登が続く山が多い。今回のコースも初日わずか6kmで1,800m標高をあげる(平均斜度30°!?)。以前は沢沿いに徐々に標高をあげる大樺沢コースがあったが現在閉鎖。下も果てしなく急な坂が続く。これを好んで登ってくる人たちと多くすれ違ったが、僕にはそんな趣味はありません。

南アルプスはアプローチが難しいというか、面倒くさいです。




北部であれば、千丈、甲斐駒の北沢峠、北岳、間ノ岳の広河原、鳳凰の夜叉神峠、南部であれば多くは椹島など、車の乗り入れできない登山口がほとんど。今回は、芦安ー広河原ー奈良田ー広河原ー芦安という非効率なコースでした。バスに3回も乗って¥5,100お支払い。これは悪天候の場合、間ノ岳ピストンにする場合に備えたものですが、考えものです。でも、バスを運行する山梨交通さんには、感謝!おかげで南アルプスに楽して入山できます。

駐車場は公営で多くは無料。バス停もあり便利ですが、ピーク時には満車リスクがあります。写真は車を止めた芦安第二駐車場。目の前に駐車場と温泉♨️、食堂があって、前車中泊であれば、風呂入って、ビール飲んで英気を養えます。(ただし営業時間は不定期なので要確認)

南アルプスは百名山が並んでいるため、有人の山小屋も多い。今回のコースには、白峰御池小屋、北岳肩の小屋、北岳山荘、農鳥小屋、大門沢小屋があって、宿泊、水も食事も全てOK。おかげで荷物は日帰りとあまり変わりませんでした。30lのザックがスカスカ。

この季節は景色が見えなくても、高山植物を眺めていると飽きません。

そろそろ名前覚えないとね。

急な崖にスンバラしいお花畑があったりします。これは北岳山頂から山荘に向かう途中です。

北岳山荘のパーテーション。これは、優れものです。完全個室状態。いや、カプセルホテルか?

2日目の朝、頭が痛く、どう考えてもこれが高山病、でした。水分不足と寝不足が原因か。歩き始めてしばらくお姉さんたちと喋りながら歩いていたら、すぐに治りましたが。さらに最後の下りでは足にきて、2回転倒。擦り傷で済んだが、一歩間違うとココヘリのお世話になったかも。その後、同じ小屋泊まりのかたとおしゃべりしながら歩いていたら元気回復。
単独行は気楽で好きに行動できて楽。でも誰かとしゃべくりながら歩くのもいいもんですね!