Takの山行記録とバイオリンとかAIとか

山行記録に加えて必死に練習中のバイオリン、必死に勉強中のAIについて

塔ノ岳~鍋割山

2015-01-25 15:20:13 | 日記

1月25日は、塔ノ岳から、鍋割山をめぐるコースに登った。昨日までの出張でお疲れなのか(?)、朝、全くモチベーションが上がらない。ただ塔ノ岳に登るのでは、ベッドから這い出す勇気が出ないため、今日はおまけをつけることにした。塔ノ岳山頂の尊仏山荘には、猫がいることを以前紹介したが、その彼が、山と渓谷2月号に大々的に紹介されたのだ!147p「塔ノ岳ミー君物語」をご参照ください。そうだ!ミー君に会いに行こう。(おまけその1)去年、同じコースを回った時、鍋割山荘の「鍋焼きうどん」がとても旨そうに見えた。今日は、鍋焼きうどんをたべるぞ!(おまけその2)

ということで、ようやく寝床から這い出して、いつもの大倉山の家を出発したのが6:30。結構頑張りました。今日も関東、甲信越は良い天気で朝焼けがあやしいくらい美しい。杉の森も、何の変哲もない山小屋も、今日の朝焼けに映えて実に絵になる。

登山客も結構早出で登っている。相変わらず、トレイルランの練習をしている方、道を譲られたら、あいさつぐらいしてくださいね~。越されるだけで不愉快なおじさんが、ますます怒ってしまいます。

今年も富士山は立派です。今日は、南アルプス、八ヶ岳方面もいつも以上にクリアに見えた。昨日、今日と、南ア、八ヶ岳に行かれた方はさぞかし素晴らしい景色を堪能されたことでしょう。冬にこのエリアに行くためには、休みが最低2日、できれば3日ほしい。いつか来るチャンスに備えて、しっかりトレーニングしましょう。

おっと、山頂に猫が・・、でもミー君ではありません。捨て猫が丹沢の山頂にやってくる時代(周辺で捨てられる)、捨てるくらいなら、最初から飼うな!と言いたい。自分も、ちゃんと面倒を見きる自信がないため、動物は飼っていません。

ミー君です。晴れた日は外でお散歩、会えないかと思っていたら、ちゃんと待っていてくれました。後姿だけですが。推定年齢15歳(?)。詳しくは、ヤマケイを。

塔ノ岳から鍋割山に向かって山頂を降りると、久しぶりの鹿の群れ。最近は、頂上付近を中心に駆除しているとのことで、しばらくお目にかかっていななかった。この距離でも全く動じず、残り少ない草を食む。おなか減っているんだね。

鍋割山までの道のりはなだらかな尾根筋を西に向かう。正面には富士山、左手には湘南の海がまぶしい。のんびり静かな尾根を歩いて鍋割山頂に着くと、そこは大勢の登山客で賑わう、公園の広場状態。続々と到着してくる人たちに後れを取らぬよう、鍋割小屋に飛び込み、鍋焼きうどんを注文。その後思った通り、長蛇の列となりました。卵、かぼちゃ天ぷら、キノコ入り、¥1,000ですが、ヤバ旨い!尚、ご注文は紙に名前を書いて、中で待つ。お代は商品引き換え、ザックは入口に。結構、ルールが厳しい。厨房はパニックなので、言うことを聞きましょう。

塔ノ岳から鍋割山経由、登山口の大倉までは、約10kの道のり。うち5kは林道で、鍋焼きうどんが無ければ、このルートは選択されない。林道から見上げる、山頂方向。皆さん、お気づきですか?杉の枝が少し赤っぽくなっています。そうです、花粉がもうすぐ飛び始めます。今日は午前中いっぱい、快晴かつ風も吹かない、春の様な一日だった。1月も下旬、もうすぐ春だ。

鍋割山で、鍋焼きうどん、というのは、何となく良い感じです。しかし、この山はなぜ、鍋割、と呼ばれるのか?二つに割れた鍋のような形をしているからとか、いくつか説はあるらしい。しかし、ここの山頂に立つと、南は相模の国、北は甲斐の国であり、お互いの不可侵をここで鍋を割って誓った、なあんていう説もあってほしいですね。

 

 


白毛門(しらがもん)~途中撤退

2015-01-17 17:40:19 | 日記

1月17日、今年最初の山行は、再び上越国境、谷川連峰の白毛門(1,720m)だ。谷川岳と湯檜曽川を隔てて東に南北に連なる、朝日岳(1,945m)の手前にある、雪山入門コースで有名な山。3名で登る予定だったが、直前の金曜日、一人出張、一人風邪で中止となった。が、今週はすでに雪山モードになっていたので、おっかなびっくり、一人で登ることにした。なぜなら、

①登山者の多いコースなので、トレースもばっちり

②尾根筋一本、樹林帯の多いコースで迷いにくい

③自分一人でどんな状態になるのか、やってみないと解らない

④できるだけ早く撤退する

結果、①、②ははずれ、③、④はその通りとなったのでした。

朝、今日も早起き!6:36東京発MAXたにがわ号で出発。7:53上毛高原着、そのまま谷川岳ロープウェー行バスに揺られて登山口へ。いつもうろうろしている東京丸の内を山行の恰好で新幹線から眺めるのは、変な気分ですね。新幹線は仕事以外で乗ることはありません。

登山口はロープウェーの少し手前、湯檜曽川にかかる土合橋の手前にある。登山口の周辺は、除雪の影響もあって、標識もかろうじて頭を出している状態で見つけにくい。8:45MAXさんの右横からスタートする。なお、言うまでもなく、駐車場は跡かたもなし。

さすが、雪上訓練のメッカ、白毛門、20名以上のパーティーが雪洞、テン泊、ラッセルの練習(?)をしています。トレースもばっちり、いざとなれば、この先行パーティーについていけばよいのだ・・。天候は予報通り雪。どちらかといえば湿雪で量は多め。風もあり、山頂方向は全く展望が開けない。ここ谷川連峰は、いわゆる関東の分水嶺、冬はシーズン通して積雪量が多く、どちらかといえば眺望を求めてくるより、雪の多さにひかれて(ラッセルしたくて?!)いらっしゃる方が多いようで・・。

訓練パーティーを追い越すと、もはや誰もいない。トレースはあるものの、行けばいくほど薄くなる。風も上がり、ソフトシェルの表面がばりばり凍り始めた。雪温が高いのと、外に排出される水蒸気が、風であっという間に凍ってしまうことが理由だろう。この頃から、だんだん心細くなり、恥ずかしながら撤退のタイミングと理屈を探すようになってきた。できれば、眺望が開ける(と言われている、松の木沢の頭、1,400m地点)までは行きたい。

しかし、トレースが全く見えなくなり、先も見えず、風も上がってきたため、10:45、標高1,200m地点でGiveUp!初めての雪山一人旅はこうしてあっけなく終わりました。でも、引き返して分かったこと、①15分前の自分のトレースが消えている②輪カンのベルトの装着が間違っており、外れて修復不能となった③訓練チームは結局登ってこなかった④下りで会ったのはただ1名の若者のみ。

登り2時間、標高差約500mと、情けない結果となったが、一人で吹雪の中を道なき尾根を不安にさいなまされながら登るという初めての経験は大変勉強となりました。・登山口を自分で探す・装備を自分で決める・装備は正しくセット、装着する・ルートもある程度自分で決める・見栄と意地をどこまで張るかを自分で決める、そして自分の身を自分で守る。おそらく、今日ももっと行けたのではないかとは思うものの、輪カンの状態が良くなかったこと、雪ではあまり濡れることを想定していなかったため、濡れ対策が不十分だったことを思えば、無理せず正解。

谷川連峰が、全ての雪をブロックしてくれるので、関東南部は今日も晴れ。今日は、ろくな写真もありませんでしたので、せめて夕方の富士山を御覧下さい。尚、今日は温泉で着替えをしなかったため、インナーの汗が冷えて、自宅にたどり着くまで寒さに震えるはめになりました。温泉、着替えは必須!