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万葉の二上山

2021-11-23 18:16:00 | 関西の山
11月23日は、大阪府太子町と奈良県葛城市にまたがる、万葉集でも歌われた名山、二上山(古くは、ふたかみやま、現在では、にじょうさん)を歩いて来ました。


近鉄阿部野橋駅からわずか30分で、飛鳥の里山に。知りませんでした。
上ノ太子駅から線路沿いに歩き登山道に向かいます。秋の深まった飛鳥の里を歩きます。


手前が二上山の雄岳、奥に小さく見えるのが雌岳です。朝は快晴でしたが、昼前から北風の強い、冬曇りとなりました。寒い。


ダイヤモンドトレイルと呼ばれる登山道に入ると、階段の急坂が続きます。

尾根に出ると、なだらかなアップダウンから二上山が見えるようになります。

雄岳は標高517m。立派な姿です。

300mあたりから紅葉が見頃でした。

雌岳山頂より南方向。葛城山、金剛山と連なります。ダイヤモンドトレイルは、この二上山の手前、屯鶴峯(どんづるほう)から始まり、大阪/奈良県境、大阪/和歌山県境に連なる和泉山脈を結ぶ全長45kmのトレイルです。

東に目をやると、奈良盆地南部の大和高田、橿原が広がります。どちらを見ても、歴史を感じる場所ばかりです。

雄山山頂は眺望がありません。葛城白玉神社が祀られています。実はこのあたりに、万葉集で歌われた、大津皇子の墳墓があるそうです。このことを知らず、大変残念な事をしました。

今日は北風が強く、小雨も降り始めたので、奈良県側、古刹の當麻寺に向かい下山します。雄岳が色づいて綺麗ですが、陽の光があれば一段と映える事でしょう。

途中、イチョウの落葉に出会いました。一気に落ちてしまったようですが、黄色い絨毯も又美しいものです。

古刹が連なります。この辺りは、飛鳥の頃に作られた天皇、皇族の古墳が多く、それを供養するためなのか、古いお寺も沢山あります。雄岳の麓の祐泉寺です。

祐泉寺境内から雄岳方面を望む。
當麻寺(たいまでら)から二上山を望む。飛鳥の人々も、このように二上山を眺めていたのかと思うと、1,500年の時間差を感じません。

當麻寺仁王門。このお寺も、推古天皇の時代に創建されたと伝わります。

帰りの近鉄電車の車窓から見た眺めが、今日一番でした。1,500年の時間をタイムスリップしたかのような4時間でした。

當麻寺を出てすぐ、葛城市の健康施設、ゆうあいステーションがあります。お風呂マークが出ていたので立ち寄りました。親切な係の方に案内されて、温泉ではないものの、300円で大きなお風呂を利用させてもらいました。
こんな近くに、歴史の刻まれた古刹に囲まれた名山がある事を、今日の今まで知りませんでした。
歴史と山を訪ねる旅は、終わりがなさそうです。









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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
1400年の歴史感 (Toshi)
2021-11-24 07:49:46
精力的ですね。
京都とはまた違う古刹と錦秋の今をお届けいただき有り難うございます。
近鉄電車も懐かしいです。
いい感じです!
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