9月12-13日は仕事の関係メンバー10名で、尾瀬の燧ケ岳に登るツアーに参加した。先週は台風による大雨で各地で被害が出たが、この尾瀬は、まさにその鬼怒川の源流地帯だ。尾瀬の湿原が水没しているのではないかと心配したが、先週の大雨はわずかに東寄りで、この辺りには想定外、というような雨は降らなかったようだ。今回は、沼田からバスを乗り継ぎ、鳩待峠からスタート、鳩待通りをあやめ平まで進み、湿原に入り、西端の山小屋に一泊、翌日、燧ケ岳に登り、尾瀬沼経由、大清水に下るコースだ。写真は、あやめ平から見る至仏山(しぶつさん:2,228m百名山です)。
12日午前11:00。出発前は、いつもみんな元気!がんばるぞー!尾瀬への道のりも結構遠い。東京からだと新幹線で高崎まで、そこからローカル線で沼田まで、バスで1時間揺られ、さらにバスを乗り換え20分でやっとこの尾瀬への入り口、鳩待峠にたどり着きます。貴重な自然を守るため、ここもマイカー乗り入れ規制中。Takは、朝4時起きで、ここにたどり着きました。
しばらく広葉樹林帯を進む。30分ほどで視界が開け、湿原が始まる。ここは尾瀬ヶ原ではないが、この一帯は湿原の宝庫。道はほとんどが木道で植生が保護されている。昭和40年代、登山、観光ブームで荒らされたことがきっかけで、植生保護、ゴミの持ち帰りが始まったのだそうだ。
こんな感じで盛り上がりつつ、楽しく湿原を歩く。
池塘越しに見る燧ケ岳(ひうちがたけ:2,356mこれも百名山)。あやめ平を経て、いよいよ尾瀬ヶ原へ下る途中で、故障。左ひざ上じん帯がぐきっ!ストレッチ不足か、8月の張り切り過ぎのせいか、なにしろ初めての部位。だましだまし下りつつ、明日はどうしたものかと考える。
初秋の尾瀬ヶ原。ニッコウキスゲも水芭蕉もないが、紅葉前のお色直し、一瞬のお休みといった感じだ。少しさびしい光景とも言える。画像は尾瀬ヶ原から見た至仏山と燧ケ岳。至仏山が湿原の西の端、燧ケ岳が東の端に位置する。
本日のお宿、弥四郎小屋と、やっぱりこれでしょう、ビールで乾杯。ここ尾瀬の山小屋は、山小屋と言うより旅館に近い設備と料金だ。このお宿には、湿原を一望するお風呂が付いている。湿原からも一望されますが。
翌日は、結局、山頂登山組と、ゆっくり湿原組に分かれて、Takは後者を引率(?)。山頂組は4:00、ゆっくり組は6:00それぞれスタート。画像は朝霧におおわれる尾瀬ヶ原から至仏山を望む。
尾瀬ヶ原から白砂峠を越えて、尾瀬沼へ。沼尻平より檜高山を望む。途中、本来予定していた燧ケ岳登山道(見晴新道)が閉鎖されていることが分かり驚く。山頂組はさぞかし驚いただろう。一昨年の台風で相当崩壊があったようで、復旧の見通し立たず。事前情報が大事。結局、本体は、この沼尻平から登るルートを選択せざるを得ず、追加1時間ほどのアルバイトとなった。
沼尻平から見る燧ケ岳、先鋒のミノブチ岳。ここからの直登は相当きつく、特に女性陣にはこたえたようだ。
二つ並べてご覧ください。全く読めません。3つのピーク、右から「まないたぐら」、「しばやすぐら」です。赤ナグレ岳は読めるが意味分からない。
こうして尾瀬沼から三平峠を越えて下山、大清水のバス停から帰途に着きました。途中、大清水の4km手前、一之瀬休憩所からの林道歩きが最後に課せられるところが、何と、バスの運行が始まったとのこと。Takは使いませんでしたが、登頂組にはとてもありがたいボーナスだったことでしょう。ということで、故障のため、山頂からの画像はなし。2日間天候にも恵まれたにもかかわらず、残念な結果となりました。尾瀬には至仏山、燧ケ岳という秀峰があり、次回は是非、両方に登る山行を計画したい。今回は、驚きの備忘録。
・至仏山は、一方通行。鳩待峠から尾瀬ヶ原へは抜けられない
・燧ケ岳の見晴ルートは閉鎖中
・一之瀬からはバス利用可
尚、ひざじん帯は今日現在、悪化せず、しばらく安静で治るかと期待。