Takの山行記録

私が登った山やアウトドア活動の記録です

鷲羽岳から双六

2022-07-20 08:28:00 | 日記
第3日目
高天原山荘〜鷲羽岳〜三俣蓮華〜双六小屋
写真は三俣山荘から見た鷲羽岳

雨模様の冴えない天気の中、岩苔乗越に向かいます。高天原から約3時間のダラダラ上りですが、ここも原始の森につけられたトレイル。安定の悪い石と木の枝と格闘する事1時間でこのような開けた登りとなります。やたらとハエがたかると思ったら、Akkiiさん、頭から血が!木の枝でやられました。木や岩で頭を打つ人、脛やひたいから血を流す人、難行苦行です。


どうでも良い写真ですが


展望がひらけない中、最初のピーク、ワリモ岳(2,888m割物岳とも)山頂。

微かに鷲羽岳が見えて来ました。

晴れろ!


今日もピークでは晴れません。

少し降り始めると、案の定、ガスが晴れて展望がひらけて来ました。雲の平方面。

鷲羽岳山頂直下から見る槍ヶ岳


下から見上げる鷲羽岳は素晴らしい!薬師岳に続き、下山後にその姿を眺めるパターンとなりました。


鷲羽岳と三俣山荘

三俣蓮華。Akkiiさんは元気に山頂までピストンしましたが、僕は朝の森での格闘でへばりスルー。

三俣蓮華からは双六岳の巻道を通り双六小屋へ。

今日は水晶岳を諦め、三俣蓮華も登れない情けない1日でした。後々後悔するかも知れません。敗因は安定の悪い岩と木の枝との格闘で消耗した事です。13kgを背負い、足元を安定させながら枝パンチをかわすには、体幹の強さと上半身の筋力が必要と、つくづく思いました。この歳で、さらに体力強化かぁ?




笠ヶ岳から新穂高経由高山へ

2022-07-20 07:25:00 | 日記
第4から5日目
写真は昨晩日没前に笠ヶ岳から見た槍、穂高。しばらくガスが晴れ、遠く白山まで見る事が出来ました。今回の山行の締めとなる素晴らしい瞬間でした。

分かりづらいですが穂高の後ろに南アルプスと富士山が見えます。

西方には加賀の白山。夕陽は見れなかったにしても、ここまで見通しの良いことも珍しいということでした。


昨夜の宿泊者は僕を含めて3名のみ。他2名は自炊でしたので1人のための夕食でした。客が少ないこともあり、小屋の主人、スタッフの皆さん、他の登山客といろいろなお話もできて楽しかったです。因みに、スタッフさんの1人は逗子、もう1人は鎌倉出身。ご主人は67歳で二代目、息子が跡を継ぐそうでそんな話で盛り上がりました。小屋の経営的にはこの3年は厳しく、今日も50名の予約がキャンセルと大変です。小ぶりな小屋ですが設備も整備され、食事も写真の通り美味い!客の1人はドイツ人宣教師の女性で百名山制覇を目指しているそう。


さて最終日の朝となりました。予報通り今日の午前中が風雨のピークです。朝食は焼き鮭、生卵、海苔、味噌汁と、人生最後に食べたいものが並びました。今日の下山を考えると、縁起でもないそんな思いを振り払い、山ではお目にかかれない卵かけご飯をお腹に納めました。これまた涙が出るほど美味い!

ステキな笠ヶ岳山荘に別れを告げ、風の中を新穂高に向かい下山しました。

昨夜からの雨はハンパなく、登山道はこの有様です。強風の中、石、木の根、泥全てが滑る下山で、またまた体幹が鍛えられました。慌てず、ゆっくり、ほぼコースタイム通り6時間かけて新穂高に無事到着、今回の山旅を無事終了。
今回のまとめ
①Akkiiさんに感謝
②本来の山歩きは厳しい
③雲の平は素晴らしい
④ここにまた来るためには登山の繰り返しが必要
という訳でこれからますます身体を整えて登り続けます。



初めての高山で、締めの乾杯!







雲の平 太郎平〜薬師沢〜雲の平〜高天原

2022-07-19 17:04:21 | 日記
第2日目 7月16日
太郎平から雲の平を通り高天原で露天風呂に入る
写真は雲の平山荘から見た水晶岳(2,986m)

荒天予報は、昨日の夕方から変化しているようです。北アルプスもこの辺りまで来ると電波の状況が悪く、天気予報がよくわかりません。


5:30雲の平を目指して。

7/16はTakの誕生日だけあって、朝から晴天に恵まれました。今日は憧れの雲の平に行き、天空の楽園を味わった後、高天原という、これまた素敵な場所に移動、このためだけにやってくる人もいる露天風呂に入るという行程です。
昨日の沢下りがこたえたか、はたまた久方ぶりの重い荷物がこたえたか、天気は良いのに体が重い。そのせいか、下の木道で3回尻もちをつき、悪いことに左手首を捻り痛めたようです。しかし、そこは良い天気に後押しされて、慎重に歩を進め、薬師沢からの急登をこなして雲の平に。


太郎平小屋



同じ写真で申し訳ないですが、手前の木道のテカリがスリップを引き起こします。
皆さん滑ってコケる木道を進みます


昨日泊まるはずだった薬師沢小屋


薬師沢を越えると太古の森の急登が始まります。楽園への道は厳しい。

最後の秘境とも言われる雲の平は、どのアプローチでも2日かけないと入れない、奥深い場所です。


アラスカ庭園から見る薬師岳


4日目に登る笠ヶ岳


黒部五郎岳

3日目に登る鷲羽岳

槍ヶ岳


剣岳

素晴らしい景色です。北アルプスの山々に囲まれた、神様の遊び場、という感じです。百名山だけでも、薬師岳、水晶岳、鷲羽岳、遠く槍が岳、剱岳、立山、笠ヶ岳、黒部五郎岳。こんな場所があったのですね。


そんな場所にある雲の平山荘。ここで働く人たちが羨ましい。良い天気に恵まれる確率も加味すれば1週間くらい滞在する必要があります!WiFiがあるようですからワーケーションなどいかが?

しばらくこの景色に溺れたい願望を断ち切り、次の目的地、高天原に向かいます。急な坂を下り、もうひとつのお花畑の高天原に着きます。今日のもう一つの目玉が温泉。今日泊まる高天原山荘から行きが20分、帰りが30分の露天風呂です。帰りは結構な登りですね。でもわざわざくるほどの価値のある温泉です。是非!


雷鳥は子育てシーズン。今回の縦走では至るところで遭遇しました。頑張れ母さん!


高天原のお花畑に明日登る予定の(だった)水晶岳

乳白色の気持ちいい露天風呂

ちゃんと男女別もあります。雲の平からピストンでこの露天風呂にいらっしゃる方は多いそうです。コースタイムで7時間、標高差は400mほどですが急登をこなして帰り着く頃には、また汗だく、であっても入りたいものは入りたいのです。

ランプの宿、高天原。秘境の宿で電気ではなく、ランプで灯りをとります。


ここは、雲の平よりさらに奥、秘境中の秘境です。行程の長さだけではなく、登山道も平坦な場所はなく、石とハイマツと格闘しながら進む本来の道です。改めて、日頃よく整備された道ばかり歩いていて、体幹強化やバランス感覚、上半身の使い方など鍛える必要を感じました。まあ、今日で63歳になりましたので、無理は禁物です。
明日は、水晶岳、鷲羽岳と回る予定でしたが、体力と時間を考えて、水晶岳は次回としました。





4日目 笠ヶ岳 双六小屋〜笠ヶ岳山頂

2022-07-18 16:04:00 | 日記
写真は雲の平から見た笠ヶ岳(2,897.6m)

7月18日 4日目の今日は、お世話になったAkkiiさんと別れ1人で笠ヶ岳に登りました。弓折分岐で別れるその時、水を双六小屋に置き忘れた事が発覚!昨夜焼酎を空にしたから軽くなったなどと言っている場合ではありませんでした。Akkiiさんになけなしの500ccを分けてもらいなんとか凌ぐ事ができました。Akkiiさん、何から何までありがとう!

今日も天気は下り坂予報で、午後から雨が降り出すようです。早く登るが一番です。


6:30ごろはまだ視界が。双六谷を源流とする金木戸川。


槍ヶ岳、穂高岳もかろうじて。


大ノマ岳(2,662m)を越えていきます。


笠ヶ岳までの道のりは尾根筋のアップダウンが続きます。道中後半はほぼガスに巻かれて眺望はありませんでした。


道中、雷鳥さんによく、今日は3回、出くわします。アホな人間(僕)をヒナから遠ざけようと必死です。

10:30笠ヶ岳山荘着、ここで昼食を取り、山頂に。




やはり展望はひらけず、小屋で天候回復を待ちながらこのブログを書いています。
山頂には僕以外に3組4名が遭遇(他に全く登山客が居ない中、鉢合わせたとしかいいようがありません)、聞けば皆さん早朝新穂高の登山口を出発し、ピストンで今日帰るそうです。中には東京から車で来だと言う強者も。標高差1,850m、コースタイム約15時間です。皆さん無事に帰宅して欲しいものです。
連休最終日かつ、天候も悪いと言うこともあり、一般の登山客は少なく、今日のお泊まりは僕とあとひとり、山小屋の6人部屋を独占させていただきました。
明日、新穂高に降りればこの山旅も無事終わります。今日はのんびりさせてもらい、明日に備えます。

のんびりブログを書いていると、晴れてきました!

しかし、ガスは晴れず、しばらく粘りましたが遠くは見えませんでした。雨男はだれか?論争の結論は持ち越しです。



薬師岳 折立〜太郎平〜薬師岳

2022-07-16 18:33:00 | 日記
第1日目 7月15日
写真は、何事も無かったように夕日に映える薬師岳。

富山市で前泊、朝一番の富山電鉄バスで薬師岳登山口の折立に向かいます。この週末は海の日の三連休で夏山シーズンが本格的に始まります。しかし、この週末は低気圧の接近で中部山岳地帯はあいにくの荒天予想。今日から今シーズンの運行を開始したこのバスも、普段なら満席のはずがわずか17名の乗車でした。


太郎平に向かう途中、美しいです。


昼食後、薬師岳に向かいます。この時はまだなんとかなりそうな状況でしたが。
荒天の天気予報でしたが、折立から太郎平までは薄曇りでしたが、時折陽もさすまずまずの滑り出し。標高2,000mの太郎平からは時おり山頂付近も目視出来る状況で、昼食後、早速山頂を目指しました。昼食ではカップラーメンをひっくり返すトラブルがあり、思えばあれが難儀の始まりでした。


素晴らしいお花畑!

やはり天気には勝てず、薬師平小屋手前から雨が降り出し、山頂到着時には横殴りの風雨となりました。そそくさと下山を始めましたが、風雨は治らず、寒い!低体温症の恐怖が頭をよぎりました。

前線通過で横殴りの大雨。そして何故短パンなのか。


さらに、登山道は豪雨のためあっという間に沢となり水の中を下る羽目に。


川と化した登山道を下るAkkiiさん。

ほうほうの体で太郎平まで戻ると、雨は止み、後ろを振り返るとあの薬師岳がその姿を山頂まで見せているではありませんか。最悪のタイミングで山頂を踏んだわたしたちでした。その後はこのような素晴らしい夕景となりました。雨男さんはだれ?


あの雨は何だったのか?誰のせいなのか?
そして、今日、薬師沢迄行く予定が、太郎平泊まりに変更となりました。僕の心が折れました。