Takの山行記録

私が登った山やアウトドア活動の記録です

大山と蒜山

2022-05-05 11:58:00 | 関西の山
鳥取県の大山は、その姿が見る方向で大きく異なります。冒頭の画像は西から見た穏やかな円錐形。

北から見ると、冬の風雪を受け止めて削り取られた荒々しい姿となります。
この山の生い立ちによるのだと思いますが、山域が日本海に向かって東西に長いためこのようになったのでしょう。


日の出と同時に大山ナショナルパークセンターを出発。途中、涸沢を越えるとブナの天然林に入ります。


北壁が迫ってきます。初めての大山登山は、北側のパークセンターから。北壁を左に見る尾根を登る、初心者コースを選びました。全行程でこの壁を眺めながら登ります。


標高が1,400mを越えると山頂から連なる頂稜尾根がはっきり見えます。僕の印象では、ここからがこのルートのハイライトでした。



日本海を望む。左に中海と美保湾が見えます。


山頂はこの壁の最西端(右)に位置します。実は少し東にある剣ヶ峰の標高が1,729mで、山頂の標高1,709mより高いのです。残念ながら現在の山頂からの縦走は崩落が激しくできません。また、古来山岳信仰の行事が現在の山頂で行われていた事からこのようなったのだそうです。


激しい崩落の様子がわかります。現在の山容が定まったのは1万7千年前頃と言われいます。山岳信仰が盛んだった千年前には既に崩落が激しくて近づけなかったのではないでしょうか。


まだこれだけの雪が残っています。この壁が雪を受け止め、ブナの森が水を蓄え麓の農業、さらには豊かな滋養で漁業まで支えていたのですね。

9合目からはこのような快適な尾根歩きとなります。

山頂から東の剣ヶ峰を望みます。残念ですがその崩落が見える場所には立ち入れません。

新緑のブナの森は本当に美しいです。多分に主観ですが長い冬と豪雪の地域にこそ、この森はふさわしい。白神山地、飯豊、白山、大山と雪を受け止め地域を潤す日本で貴重な森が日本海側に多いような気がするのは僕が秋田の生まれ育ちだからでしょう。

山麓の涸沢から見上げる北壁。その斜度と崩落の様子がよくわかります。

そこから始まる水の流れは、大山の西を流れる日野川と合流し、米子市の美保湾に至ります。

山麓には開山1,300年もの古刹、大山寺と、明治の神仏分離で分割された大神山神社奥宮があります。大山寺は、奈良時代の建立とされ、一時は高野山、比叡山と並ぶ勢力を誇ったそうです。大山は、山岳と歴史に触れることのできる場所でした。



さて、寺社見学も終えて車に戻るとまだ10時前。門前の温泉に浸かり、早めの昼食を終えてもまだ昼前。もう一座、蒜山(ひるぜん)に登ることにしました。この山は、鳥取と岡山県境の岡山側に位置します。


大山から移動、1時前に駐車場出発、牧草地を通って山に入ります。西から東に向かって上、中、下蒜山と連なるなだらかな山です。

この山は杉の森から始まります。

1,000mを越えると林は無くなり、見晴らしの良い尾根となります。

蒜山高原は岡山有数の酪農地帯で、特にジャージー種の飼育では日本一だそうです。山麓には牧草地が広がります。

今朝登った大山が顔を出しました。蒜山は大山の南東に位置するため、東西に伸びる稜線が見えます。
最後の登りは、ブナの林を抜けていきます。杉の森から木がなくなり、山頂付近でブナの林が現れるというのは初めてです。
1,202mの上蒜山山頂。残念ながら眺望はあまりよくありません。今日は中、下への縦走は諦め、下山します。

大山遠景。

蒜山高原は、岡山県民の憩いの場、というよりリゾート地です。観光施設がたくさんあり、久しぶりの規制がないGWとあって凄まじいほどの混雑でした。

左から、上蒜山、中蒜山、下蒜山。

大山は大阪から渋滞が無ければ車で2時間半ほど。関東に長く住んでいる者として、関西の良さをこんなところにも感じます。3時間有れば、中四国、紀伊半島、愛知、北陸まで行くことができます。そして、それぞれの場所には素晴らしい自然と歴史、美味しい食べ物やお酒があります。
Let’s discover Japan again!












六甲全山縦走 記念碑台〜宝塚

2022-04-03 15:22:00 | 関西の山
2月5日の須磨〜鵯越、2月26日の鵯越〜記念碑台に続き、六甲全山縦走路の最終パート、記念碑台〜宝塚を歩き、全山縦走を完了しました。


今日は天気が下り坂で午後から冷たい雨の予報でした。雨に会う前に宝塚まで辿り着きたかったので、罪悪感に苛まされつつ、六甲ケーブルを利用してスタートの記念碑台まで登りました。このケーブル、今年開業90周年だそうです。途中、六甲山南面の豊かな植生や、歴史を感じるトンネルを見る事ができて、罪悪感は消えました。600円払って乗る価値があります。


朝8:00頃、まだ雲も高く、尼崎から大阪方面を望むことができました。寒気に覆われ、風もあり寒い春の朝です。


前回は良い天気でしたが、今日は肌寒く、人気のないスタート地点の記念碑台交差点。


六甲山最高地点に向かう途中、日本最古の神戸ゴルフ倶楽部の中(正確には間)を通ります。


1903年にイギリス人貿易商により開業したそうです。来年120周年となります。六甲山は別荘地としても有名ですが、関西圏の避暑地、社交の場所として賑わっていたことを想像させてくれます。又、前回のシェール槍といい、外国人が持ち込んだ文化の影響も強く感じます。


六甲山系には六甲山という山はありません。この931m地点を六甲山最高峰と呼んでいます。残念ながら、ガスがかかり、冷たい霧雨の山頂、となりました。


最高峰から先、宝塚までは再び山道になります。前回の報告で、一般道が多くなると書きましたが、そんな事はありません。小ピークをつなぐ近畿自然歩道として多くのハイカー、ランナーが楽しむ山道でした。


水無山山頂(804m)。見過ごしてしまいそうなピークですが、この標識は可愛らしくてナイスですね。


大平山(681m)山頂。全く眺望はなく、電波塔の横にひっそり佇む訪れるハイカーもいなさそうなピークですが、かえって気になります。


手前からの大平山。この辺りからガスは消えて眺望が得られるようになりました。


大平山あたりからは宝塚市北部が見えて、六甲山系もようやく東のはじまで来たなという感じです。須磨からは神戸市や瀬戸大橋が望めました。今は宝塚、三田など六甲山北東部の眺めが広がります。


山道はこの塩尾寺(えんぺいじ)で終わり、ここからは急な一般道を宝塚駅まで降ります。開祖は聖徳太子とあります。関西は関東と比べて歴史を感じる瞬間が多いのですが、江戸の歴史がまだ4世紀しかないのだと思えば、当然ですね。


桜と宝塚の町。天気が残念。


昼過ぎには縦走路終点の阪急宝塚駅につきました。雨は降らずに持ち堪えてくれました。が、3回に分けたこの縦走、思った程の達成感はありませんでした。楽すぎたかな?今度は、フルで思いっきり達成感を味わいたい?!


最後に、おのぼりさんしてきました。桜並木と、公演で多くの方がいらしていました。Stay safe each other!

本日の記録




















六甲縦走 穂高湖とシェール槍

2022-02-26 22:56:00 | 関西の山
先週の天候の悪さと打って変わり、関西も今週末は良い天気になりました。冬場の関西は近くの低山をまわると決めていますので六甲全山縦走路を、前回の鵯越から辿ります。鵯越の駅から、菊水山、鍋蓋山、摩耶山と縦走し、記念碑台から阪急六甲に降るルートです。


鵯越の駅からは、静かな山道を歩きます。朝の日差しが差し込んで実にのどかな里の散歩という感じです。鵯越までは鉄拐山や横尾山を越えるたびに高倉台や横尾の住宅街を通り、山歩きと街歩きが混在して山の雰囲気に浸れませんでしたが、今日は最初から良い感じです。

六甲では至る所に水害を防ぎ、水を蓄える施設があります。今日の最初のピークは菊水山ですが、手前には鳥原川があり、その急流をコントロールするための鳥原堰堤があります。菊水といえば、僕の大好きな日本酒の一つが、菊水ふなぐち、です。これは新潟のお酒なので違いますが、この六甲の水を使って有名なのが灘の酒です。摩耶山を源流とする都賀川、石屋川には沢の鶴や福寿、住吉川、芦屋川には白鶴、菊正宗、剣菱、凪川には白鹿、島美人、武庫川には日本盛など、有名な倉元が集まっています。


菊水山山頂からは神戸の港が一望できます。逆光なのと霞がかかり、いつもと違う風情です。

菊水山から次のピーク、鍋蓋山に向かう途中で、菊水山のピークが見えます。この角度で眺めるのが最も山姿が良いのではないかと思います。
ここにも堰堤が。ここで蓄えられた水も、やがて新湊川となって、須磨と神戸の間の大阪湾に流れ込みます。

今日二番目のピーク、鍋蓋山。

鍋蓋山山頂から今日登った菊水山、前回須磨から登った西六甲の山並みが一望できました。

今日の三番目のピークは摩耶山でした。ここは1月に登ってたので眺望の効かないピークはパスし、掬星台で昼食休憩としました。さて、ここから六甲山最高点(六甲山という山は実はなくて、標高の最も高い場所をこう呼びます)までは未踏のエリアなのですが、縦走路は山道ではなく、立派な自動車道路となります。全長56kmの縦走路を1日で踏破しようと思うなら、この道は歩きやすく、また走りやすく便利なのでしょうが、山歩きとしては残念な感じです。そんな立派な道路から少しそれたところに、穂高湖とシェール槍があります。興味惹かれる名前です。この堰堤は穂高湖を堰き止めています。


穂高湖側から見たシェール槍です。確かに山頂付近が岩場になっていて槍の穂先に見えます。
穂先へは急な岩場をよじのぼりますが、北アルプスの槍ヶ岳を思ってこの名前をつけたことが偲ばれます。

穂先から見る摩耶山。ここからも良い姿を見ることができます。

穂高湖全景。
穂高湖の名称は、やはり北アルプス上高地の大正池に雰囲気が似ているため付けられたと言われていますが、雰囲気はあります。また、このまわりを散策することをこよなく愛したという、ドイツ人のシェールさんという方にちなんでシェール槍、と呼ばれるのではないかというのが通説です。明治、大正の時代、山登りは限られた人たちの遊びであり、北アルプスは憧れの地であったことでしょう。日本の近代登山が明治の初期、この六甲山から始まったと言われるその歴史の中で、穂高湖やシェール槍という名前が付いたということは、容易に想像できます。予定外の穂高湖、シェール槍を登ったことで日本の登山史を思い起こすことになりました。

縦走路はここまで。余裕があったので先まで行って有馬温泉にでも寄ろうかとおもましたが、親切な方が、有馬へ下るロープウェイは冬季休業中、登山道も途中で通行止めと教えてくれて助かりました。

2日前にコロナワクチンのブースターショットを打ちました。ファイザーからモデルナへの混合でした。やはり、体調は良いとはいえず、青息吐息で麓まで辿り着き、餃子の王将で餃子ビールでエネルギーチャージしました。相変わらず旨いのですが、餃子2人前、生ビール2杯で1,200円というのはありがたい安さですが日本のデフレも終わらないと改めて思ったわけです。次回は、六甲全山縦走最終回で、記念碑台から宝塚を歩きます。











鵯越(ヒヨドリゴエ)の逆落とし 須磨アルプス

2022-02-05 22:40:00 | 関西の山
先週は、三浦半島で鵯越の逆落としについて書きました。平家滅亡の地上での最後の戦いは六甲山の西端、須磨の一ノ谷の戦いと言われています。義経率いる三浦の家臣団が鵯越の逆落としで平家軍を混乱に陥れ潰走させたとされています。今日は、須磨から六甲全山縦走路に入り、一ノ谷を尾根から眺めてどこから駆け降りたのか、その場所を見ながらコース途中にある鵯越という駅を目指しました。

今日は最初に地図を示します。Sが縦走スタート地点の須磨浦公園です。一ノ谷はこの右、それほど広くない山と海に挟まれた、平家がここに布陣した訳がよくわからない場所です。Gが今日の目的地、鵯越駅です。


須磨浦公園から遊歩道を最初のピーク鉢伏山(260m)目指して登り始めます。寒気が日本全体に入り込んでいますが、大阪から神戸のこの一帯は日本海からの雪雲も入らず良い天気です。淡路島や紀伊半島までよく見えます。


東を見るとこのような地形になっています。分かり難いですが山裾が、平家最後の戦い、一ノ谷の戦いが行われた一ノ谷です。その向こうは神戸、大阪へと開ける平野ですが、結果的にこの狭隘な場所に追い込まれてしまったのかと想像します。


視界は良好、紀伊半島が見えます。天気は良くて日差しも暖かいのですが、北西から吹き上げる風は強く冷たい。おそらく尾根筋では10mほどの風速で体感気温は氷点下です。


最初のピーク鉢伏山です。ここと次のピーク、鉄拐山(てっかいやま)との間が、一ノ谷の上になります。義経はこの辺りから鵯越の逆落としと言われる急襲をかけたのではないかと思い、その場所はどこなのかと探します。


写真では斜度がよくわかりませんが、相当な急斜面です。ただ、ご覧のように雑木林に覆われ、馬でここを駆け下ると言うのは現実的とは思えません。
今日2つ目のピーク、鉄拐山です。このピークの下に、鵯越古道があり、そこから駆け下ったと言う説もあるそうです。

この下が一ノ谷、今日は美しい眺めです。その昔、平清盛はここに福原という都を築こうとした訳ですが、夢と潰えました。


その後、高倉山のピークを踏んで高倉台団地を通り抜けます。この六甲全山縦走路の最初の部分は町の通過が多いです。今日は、この高倉台団地、横尾団地、源平町と、3つの市街を通りました。神戸市は六甲の南面に広がり、山の際や、北に抜けるコルにまで街が広がっています。これらの町は、ほとんど山岳都市と言ってもよいくらい坂の多い、足腰が鍛えられそうな街並みとなっています。

栂尾山、横尾山を超えると馬の背と呼ばれる花崗岩の岩場があります。

神戸の街のなかに、このような場所があります。都会の低山とはいえ、実感として、相当緊張しました。
今日最後のピーク高取山。ここの山頂は、高取神社奥宮となっています。

鉢伏山、鉄拐山、高倉山、横尾山と歩いてきました。

東には神戸、大阪の眺望が広がります。西は六甲、北は丹波、丹後、東は湖北、鈴鹿、南は紀州の山々に守られて、雨や雪が少ないことを感じています。この寒気の中でも、兵庫北部の大雪をよそに、ここは良い天気です。

六甲の山でも雑木林が荒廃している場所の再生を試みています。森の再生は、鹿や猪などの野生動物との戦いですが、ここでは猪です。住宅街に囲まれた山ですが、野生動物が生息しているようです。これはこれで守っていかなければなりません。

交流の森、多くの方々が植林を学べる場所のようです。

スタートから4時間かけて鵯越の駅までやってきました。町名も源平町、字ヒヨドリゴエ、です。あの一ノ谷からは10km以上離れています。ここから源義経が一ノ谷の平家軍に襲い掛かったとは思えません。鵯越は、まさにこの場所で、神戸側から六甲の北に抜ける街道筋でした。ヒヨドリがこの尾根を越えていくことからこの名前が付いたそうです。

縦走路にこの駅があります。平家滅亡の最後の戦いは、この鵯越から攻めかかった本隊と、鉄拐山あたりから急斜面を駆け下り襲いかかった義経の別動隊が挟み撃ちにして源氏の勝利となったというのが定説のようです。鵯越の逆落としといえば、義経のパフォーマンスとされていますが、どうやら義経伝説でミックスされてしまったようです。

2週続けて大河ドラマの舞台を訪ね、現地を歩き、地形を見ることで当時の様子を少し、感じる事が出来ました。風は強く冷たかったですが、日差しは着実に春に向かっています。大雪の北陸や北海道にも、もうすぐ春が来ます。


















摩耶山 六甲山系

2022-01-15 19:00:00 | 関西の山


今日は電車で行ける近場の摩耶山(702m)に登りました。日本海側は風雪の厳しい天候でしたが、六甲山系は穏やかに晴れて良い山歩き日和でした。今日は新幹線の新神戸駅駅裏から登り始めるルートを取りました。新神戸駅はこれまで何度も乗降してきましたが、その裏に山があって、入山口になっているなどついぞ知りませんでした。

登り始めるとすぐに滝があります。この登山道は布引水系に沿って付けられていますが、この布引水系は古くから神戸の水源でした。急峻な山並みのため、明治以降、ダムや堰堤が数多く作られ、発展する神戸を支えたのでしょう。滝は雌滝、鼓滝、雄滝と続き、平安の頃から名所として歌に詠まれています。

しかし、この景勝地のすぐ麓が新幹線の駅というのはどうなんでしょうか?新幹線がこの水系を遮るように、そして大きな新神戸駅が入り口を塞ぐように立ちはだかっているという感じです。

建設が決まった頃、反対運動でもあったんじゃないかと思って調べましたが、ググる程度ではそのような事実は見つかりませんでした。山陽新幹線で新神戸駅を通った事があればわかりますが、新神戸駅は、大阪側が六甲トンネル、明石側が神戸トンネルという六甲山系を貫く長いトンネルに挟まれています。トンネルの切れ目に駅があるという感じです。ちょうどその場所が布引水系に刻まれた谷だった訳です(と思います)。

駅から下は、生田川と呼ばれて新神戸の目貫通りを構成しています。この辺りの地形は面白いですから是非、地図でご覧ください。

その後もダムや、堰堤が続きます。急峻な山を降る水を有効に活用する、また災害を防ぐ努力の跡が至る所に見られます。この辺の子供たちには、水の大切さを教え、先人の努力を伝えるとてもよい教材だと思います。
この六甲山系は、すぐ麓が住宅街で、標高もさほどでもない山が多いため、毎日登山をされる方が多いようです。西宮から芦屋、神戸、須磨と海側の街は山裾まで住宅が立ち並んでいます。ほんの裏山感覚で、毎日健康登山ができて、海の景色を楽しめるのは羨ましい限りです。


川を離れ尾根筋に入ります。結構なアップダウンが続きます。今日は風もなく、実に快適は尾根歩きでした!

三ノ宮駅から歩き出して2時間ほどで摩耶山山頂に到着しました。麓の駅から歩いて山頂に立つというのは、気分の良いものです。

とはいえ、山頂は眺望なし。ここで大阪湾を望めないはずがない。

掬星台という立派な展望スポットがありました!ここは摩耶ロープウェーの終点でもあり、小さな子供も元気に走り回っていました。夜景のスポットでもあるんだそうです。眼下の街は、27年前の阪神淡路大震災で大きな被害を受けたまさにその場所です。今ではその痕跡はなく、立派な街に蘇っています。しかし、心の傷がまだ癒えない震災被害者の方もまだ多くいらっしゃるとのこと。災害の絶えないこの国で暮らすものとして、このような記憶を無くす事なく、常に備えるようにしなければならないのだと改めて思った1日でした。

六甲といえば加藤文太郎。彼は15歳から神戸に住んで、この界隈を歩き回っていたとされています。今日歩いた尾根筋は、六甲全山縦走路の一部でした。彼もきっとここを通った事でしょう。春になったら全山縦走に挑戦してみようと思います。須磨から宝塚まで、42kmの距離で難易度は高いですが、エスケープはいくらでもできるので、まずはやってみよう!


麓の王子公園では梅の花が咲き始めていました。


今日の記録。その後、ギョーザ、唐揚げ、ビールセット¥850。安すぎる。