Takの山行記録とバイオリンとかAIとか

山行記録に加えて必死に練習中のバイオリン、必死に勉強中のAIについて

乾徳山(2,031m) 3-31-2023

2023-03-31 14:34:00 | 日記
奥秩父3座目となる乾徳山に登りました。山梨県の200名山だが、あまり聞かない山、僕は知りませんでしたが、この界隈で探したら日本二百名山との事。どこにあるのかというと、甲府と埼玉県の秩父市を結ぶ国道140号沿いです。奥秩父はあまり馴染みがなく、今回初めて正確にその位置関係を知ることとなったのです。


南西から北東に走る140号の左に位置するのが金峰山、乾徳山、甲武信ヶ岳、右に位置するのが大菩薩嶺、雲取山など。甲武信ヶ岳は、乾徳山のすぐ北に位置し、名前の通り長野、山梨、埼玉を山頂でわけています。


一般的には、標高850mにある登山口から入山しますが、今日はさらに300mほど上の大平登山口をスタートとした。140号線から細い林道を6km進むと大平牧場跡地の駐車場がある。満州から引き上げた家族が開拓した牧場だそうだが、今はメガソーラーになっています。冬は、市の除雪を待てず、息子が自力で排雪しているそうです。駐車場番をしていたおばあさんが、お父さんが切り開いたこの地は離れられない、と話していたのが印象的で日本中にある現象でしょう。

ブナや樺の森を辿り

車道と交差しながら尾根に向かい急登をこなす

しばらくすると斜度が緩み

カヤトの原が現れた。ここからは南の富士山、西に南アルプスがよく見える。

カヤトの原は扇平で終わり、再び樹林帯が始まる。時折り山頂が姿を見せる。

大きな岩がゴロゴロ

鎖、ロープの連続

通り抜けられない

ここをよじ登ったら、先に道はなく、ただの岩登りだった。僕は嫌いなのに!

最後の40分はこればかり

ここを登れば山頂だが、僕は迂回路。最初の一歩で滑りました。この山の岩は蛇紋岩が多いのです。気をつけましょう。

薄く雲はかかっているが、南アルプス、富士山をはじめ、秩父の山たちが迎えてくれた。勿論、乾徳さん(地元ではこう親しみんを込めて呼ばれている)に、無事の到着のお礼を。

昨日の茅ヶ岳よりも近い富士山

南アルプスは雲も無く、素晴らしい!

甲斐駒ヶ岳の右奥には中央アルプス

ここからも金峰山の五丈石ははっきりと目視できた

大弛峠から国師ヶ岳

甲武信ヶ岳

雲取山?
土日祝日を避けて、晴れる場所に登る、会社員時代にはできない登山も、奥秩父編はこれで終了。今回も大満足の3日間でした。来週から新学期の授業が始まる。

甲州市フルーツパークの温泉で最後の入浴。富士山が真正面の絶景でした。
今年は、5月上越、6月妙高、7月東北、北海道、8月、9月で北、中央、南アルプス、10,11月で草津、浅間、美ヶ原に登り100名山ピークハントは終了予定。授業が厳しくなる中、このスケジュールをこなせるか?なせばなる!
相変わらず下手な山頂動画↓





茅ヶ岳(1,704m) 3-30-2023

2023-03-30 21:07:00 | 日記
今日は、奥秩父と八ヶ岳を含む山塊の南東の端に位置する茅ヶ岳だ。深田久弥さん終焉の地としても有名だが、富士山、南アルプス、八ヶ岳、奥秩父の中間点に位置し、その展望が素晴らしい。

今日も快晴の予報だ。昨日の不調もすでに無く、元気に深田記念公園をスタート。最初は赤松の林を抜ける。

標高も1,704mと低く、また南向きの登山ルートなので、雪は無いとは思うものの、念のためチェーンスパイクは持って行く。

ブナや白樺の林は去年の落葉で絨毯の上を歩くようで気持ちよいです!

山頂から100mほど下に、深田久弥さんの慰霊碑。ここで亡くなったそうだ。百名山を云々する者は、すべからくこの山に登るべし。
しかし、なぜこの山は100名山に入らなかったのか?茅ヶ岳は奥秩父からはせり出し、金ケ岳と独立峰を形成している、とても美しい形の山だ。かつ、甲府や韮崎、清里からその姿がよく見える地元に愛される山でもある。慰霊碑の前で、深田久弥さんに聞いてみたが、勿論こたえは無かった。


晴天予報の割には山頂はガスに巻かれて視界無し。今日は長期戦覚悟できたので、まずはお隣の金ケ岳に向かう。

茅ヶ岳山頂には3次元マップ。位置関係がよく分かります。茶色が茅ヶ岳で、右の白い山が富士山、下のシワが南アルプス、左手が八ヶ岳、上が奥秩父から奥多摩だ。

金ケ岳は茅ヶ岳よりも若干標高が高く(1,764m)、100m↓170m↑のアルバイト。向こうも時折りガスがかかり、展望は無いかもしれない。

金ケ岳に向う途中、鞍部で一瞬南アルプスの間ノ岳と北岳が姿を見せてくれた。

さらに甲斐駒ヶ岳も!やはり、暖かくなる昼前にはガスが晴れそうだ。

金ケ岳南峰。狭く見通しの悪い山頂だ。でも、ここは金ケ岳山頂では無い(少し先)事に気づかず引き返してしまった!

茅ヶ岳は相変わらずガスが巻いたり晴れたり。

帰りの鞍部では北東の奥秩父が晴れてきた!昨日登った金峰山と左手に瑞牆山、右手に大弛峠と国師ヶ岳。

茅ヶ岳山頂に戻ると少しずつ、見えてきた!南アルプス核心部。左から塩見岳、間ノ岳、北岳、鳳凰山、仙丈ヶ岳に甲斐駒ヶ岳。なんとも贅沢な眺めだ。

南アルプスは甲府盆地をはさみ、目と鼻の先にある。

南には富士山。同じ山梨県の山。

最後に姿を見せてくれたのがお隣の八ヶ岳。編笠(?)、赤岳から硫黄岳までクッキリ。

カップラーメン食べて、おにぎり食べて、滅多に持ってこないコーヒー淹れて、おやつのクッキーまで食べて今日の目的を達成。最初に茅ヶ岳山頂到着から3時間、最後に富士山に挨拶して下山した。

帰りは山頂にいらしたベテランご夫妻に勧められた尾根筋のコースを下った。確かに歩きやすく、南アルプスを眺めながら降れるよいコースでした。

今日の温泉は甲斐市の百楽泉にお世話になりました。百歳まで楽しく温泉に入ろう!今日の茅ヶ岳を正面に見ながら入るお湯は極楽極楽。これなら百歳まで行けそうです。
さて、茅ヶ岳は何故百名山ではないのか?やはり、名だたる名峰に囲まれて、少し見劣りするのかもしれません。違う地方であれば、十分資格有りではないでしょうか。北アルプスの雲の平で北アルプスの名峰を眺めるように、茅ヶ岳も南アルプス、八ヶ岳、富士山、秩父を眺める場所としては最高です。ここで奥秩父から登る初日の出と、富士山、八ヶ岳と南アルプスのモルゲンロートが見れたら最高でしょう!


百楽泉から見た茅ヶ岳(右)と金ケ岳


下手なビデオ↓

おまけ:

茅ヶ岳の位置関係。西に南アルプス、北に八ヶ岳、東に秩父、南に富士山です!






金峰山(2,577m) 68/100

2023-03-30 16:07:00 | 日記
中央高速で山梨にはいり、双葉を過ぎるあたりから右に八ヶ岳、左に南アルプスがで迎えてくれる。僕の大好きな瞬間だ。電車だって同じだ。でも特急あずさの座席選びは(右か左かで)悩ましい。これが関東に向かう登り、だと富士山が正面に見えてもう、最高。



これは明日登る茅ヶ岳。よく目につく。

圏央道が出来たおかげで、3時間かかるとはいえ、このエリアはとても近くなった。今日からの天気に合わせ金峰山、茅ヶ岳、乾徳山を回ることとした。


駐車場には車3台

下界は17-8度と初夏の陽気。山の上もすっかり春、といえば雪が溶けて登りにくいのだ。標高2,500mを超える山なので、登山口から山頂部の状況が前日の気温、登る時間、その日の天気、登山道の向きで大きく異なる。(あったりまえですね!)今日の状況。昨日は気温低下で山は雪、今日の気温は山頂昼ごろで2度くらいで風速は2-3m、登山道は西斜面。


スタート時、雲は低く、昨日の低温で霧氷

7時スタートなので、チェーンスパイクと12本爪のアイゼンを準備(重いです)。登山口の瑞牆山荘付近は標高1,500mくらいで雪は無し。瑞牆山との分岐となる富士見山荘を過ぎてしばらく登ると雪が現れた。昨日の冷え込みのおかげで締まっていて、踏み抜きもなく、チェーンスパイクでサクサク登れラッキー。


久しぶりにチェンスパ登場


昨日まではザクザクのズボズボ


この辺りの山は、瑞牆山もそうだがこんな巨岩の露出が多い

針葉樹と白樺の森を歩いている時はガスがかかり視界は不良だったが、大日岩と呼ばれる巨岩を過ぎて尾根に出るとこの青空。


ここから尾根伝いの絶景が始まる

この日を選んで来た甲斐があった。初めて見る金峰山の山頂付近は切り立った迫力の岩稜だ。素晴らしい!

奥秩父の山並み


こんな岩稜を進みます
山頂までは結構ハード

こんな岩がゴロゴロ
山頂までの尾根。カッコ良いです!


もう、標識が出ています
山頂にあります。勿論、くぐります。



山頂に鎮座する五丈石。山の神として祀られている。この石(岩)は、昨年登った両神山からも目視できた。

結局、チェーンスパイクで山頂まで難なく登れ一安心。山頂からは南アルプスや八ヶ岳、秩父の山々の絶景、は残念ながら見られず、明日のお楽しみ(?)。


手前から朝日岳、大弛峠のコルの先が国師ヶ岳

それでも、東尾根から朝日岳、大弛峠、国師ヶ岳の姿はクリア。できれば、その先の甲武信ヶ岳まで見えると最高だったのだが、これが山ですね。明日は茅ヶ岳に登る予定。茅ヶ岳は八ヶ岳、南アルプス、奥秩父のちょうど真ん中に位置する最高のロケーションです。明日の山頂が楽しみだ。


パノラマというだけあって、八ヶ岳、南アルプスが見える

今朝は、どうも体調が悪く、喉が痛み風邪模様。山頂では頭がクラクラして無事降りられるか心配な程だった。これまでは登れば治ったのだが、今回はダメか!しかし、ふらふら暖かい里まで戻るとあらびっくり、治っちゃいました。下山後は日帰り温泉に。今日は少し遠いが八ヶ岳山麓の展望風呂まで足を伸ばした。目の前が南アルプスで最高の温泉。



そこに行く途中、レタスでお馴染みの川上村の峠から、今日の金峰山が見えた。里からはなかなか見ることのできない山なので思わず写真に納めました!

いつもの下手なビデオ↓






四阿山(あずまやさん 2,354m) 3-14-2023 67/100

2023-03-15 14:32:00 | 日記
晴天予報に合わせて登山ができるなんて、素晴らしいです。今日も群馬、長野の好天と、昨日降った雪に合わせて今年最後の雪山登山。関東甲信越の百名山はそれなりに標高が高く、この季節雪が残っているが、今年は暖冬で雪解けも早く山麓ではスノーシューも抜ける腐れ雪状態なので、昨日の低温と降雪はラストチャンスだったのでした。


四阿山は、山頂があずまや、のような形をしているからそう呼ばれるとか。もっとも、群馬側からは吾妻山と呼ばれるそうだ。これは例によって古事記の日本武尊伝説によるものと、深田久弥氏は書いております。長野は悔しからこんな当て字をしたのか?

雪が締まっているうちに帰ってきたいので、6:30菅平牧場の駐車場を出発。雪を踏み抜いて、下の牛か鹿のフンを踏みたくないですねー。

取り付きの牧場部分は半分雪が消えています。

BCで入山する人も多い場所ですが、最後のゲレンデは終了!

一昨日までの踏み跡が固まって歩きにくいが、よく締まってツボ足で問題なし。

いやー、今日も最高です。

広葉樹の疎林が続きます。

途中、里宮が祀られていました。

斜度も上がってきましたが、硬い斜面に昨日の新雪が張り付き全く滑りません。

美しい林をウロウロ。

これはウサギとキツネか!ウサギは大丈夫かな?

四阿山山頂までもうひと登り

2,000m付近でアイゼン装置し、快調に登る

新雪の山頂をいただき!?ました

北には浅間山の白いいただきが見えます。山頂は立ち入り禁止区域で今回入山は控えます。

うっすらと高妻山

志賀高原の横手山と岩菅山

茨木山、浦倉山への縦走路

山頂は風が冷たいが日があたり暖かい

この向こうには南アルプス、奥秩父が見えるはず

降りは雪も緩み、ツボ足で滑りながらの楽しい下山

早く登ろうと、今日はオーバーペースでした

菅平高原も春本番です

山頂からのビューを下手な動画でどうぞ。




日光白根山(2,578m) 66/100

2023-03-09 12:37:00 | 日記



ユディット リッケンさん。10年前に来日以来、ほぼ自力で日本の山に登り続けている。今日の日光白根山で日本百名山の50座目となった。週1日の休みを使い、名古屋から全国を回っているそうだ。白根山には夜行バス往復の日帰りとか。すごい!そしてハーフ百名山達成おめでとう!


日光白根山は、群馬、栃木の県境に聳える、関東以北の最高峰だ。日光といえば、昔、東照宮を訪ねた時から縁がなく、この山域に入るのは学生時代、足尾に藪漕ぎ合宿に行って以来となる。


日光白根ロープウェイの山頂駅から樹林帯をしばらく歩く。急登を抜けると視界が開け、まず武尊山が現れる。写真は東斜面を写しているが、昨年登った尾根が中央に見える。空は青いが、遠くには薄く雲がかかり見えにくい。今日も晴天予報だが、気温も高いため霞がかかる前に山頂に着きたい。


森林限界を越えると雪は少なく、この天気が続けばすぐに消えるだろう。


いつもの事だが最後の登りはキツい。


残り少ない雪渓をトラバースしながら山頂に近づく。

火山でできたこの山の山頂付近はこのような岩山だ。

山頂手前にはお社がある。

山頂まではもうひと登りだ。



2時間ほどで山頂に到着。気温+3度、風も無くこの格好では暑いくらいだ。


素晴らしい景色です!言うことありません。まず、西に聳える武尊山(2,158m)。

武尊山の右奥には谷川岳(1,963m)。

北西の至仏山。尾瀬方面だ。

尾瀬ヶ原と遠くに平ヶ岳(2,141m)を挟んで燧ヶ岳(2,356m)。

その東の会津駒ヶ岳(2,133m)のなだらかな山頂。

東に連なる太郎山、女峰山、小真名子、大真名子

中禅寺湖の向こうには雪のほとんどない男体山(2,486m)。

太郎山から男体山まで、人呼んで日光ファミリー(山頂でお会いした登山ガイドの黒沢さんによる)。

出っ張ったおでこの様な山頂部を持つ皇海山(2,144m)。

至仏山と燧ヶ岳の間に見える平ヶ岳は、アプローチの長い、ハードルの高い山。今年登るこの平ヶ岳を始め、皇海山、男体山を視野に入れる事ができてとても参考になった。ご覧の通り、この北関東から上越は2,000mクラスの山々が連なる。今年はこの一帯に通うことになるだろう。


素晴らしい眺めを1時間以上楽しんだ後、真っ青な空を眺めながら降る。抜けるような青空、とはこのことだ!

もうすぐ春から夏山の季節に進みそうだ。

名残惜しい!が帰らないと……


ロープウェイを利用したため、標高の割には短い登山だ。それでも北関東から上越の山並みが一望でき、抜けるような青空と残雪のコントラストを堪能した素晴らしい1日だった。尚、この山は、冬季間登山届と、ココヘリチップの携行が義務付けられている。持っていない場合はレンタルしてくれるが、ロープウェイ往復料金と、レンタル料金、保証金合計で¥4,400もかかる。安心安全と万が一の場合、関係者に迷惑の掛からないようにするため、とは言え、自己責任とばかりもいえない世の中になってきたようだ。
最後に山頂からの動画をどうぞ。