「ぶらり車イス紀行」 その611
☆ 北京の熱い夏はジャンプオフで終わった
2015世界陸上北京大会は、9日間のすべての日程を無事終了し、
8月30日閉幕した。
最後の競技は、大会の花を飾って、男子4x400Mリレー決勝が
行われ、9日間を締めくくるところであった。ところが、トラックで
の競技は、すべて終わったのに、フィールドでは、まだ競技が続いて
いた。
それは、男子走り高跳び決勝が続いていて、カナダのD・ドルイン
とウクライナのB・ボルタレンコと開催国・中国の張国偉の3人が、
メダルの色をかけて、ジャンプオフを続けていた。
ジャンプオフとは、走り高跳びや棒高跳びのように、各選手に与え
られた試技の回数が終わった時点で、最高記録が同じになった選手の
順位を決めるルールである。
そのルールには、3通りあって、
① 同記録になった高さでの試技数が少ない方を上位とする。
・最後の跳んだ高さを何回目にクリアしたか。
(要するに、1回目にクリアした選手が上位になる)
② 同記録になった高さまでの無効(失敗)試技数が少ない方を上位と
する。
(要するに、無効(失敗)試技数が少ないほうが上位になる)
③ 上記の①・②でも1位が決まらない場合はジャンプオフ(追加試技)
を行う。
・ジャンプオフではそれぞれの高さを、1回ずつ試技を行う。
・ジャンプオフの最初の高さは最高記録の次の定まった高さで行う。
・2人以上がクリアできた場合、もしくは、1人もクリアできなか
った場合は、走り高跳びで2センチ、棒高跳びで5センチ、バー
を上げ下げして、再度ジャンプオフを行い、最後の一人になるま
で行う。
・このルールは1位決定のみ行い、2位以下は行わない。
今回はルールに則り、③のジャンプオフになった。結果、2メートル
33で並んでいた3人は、1回目の試技で2メートル36を共に失敗、
2回目の2メートル34をカナダのドルインだけが成功して、決着がつ
いた。これが、今回の世界陸上北京大会の最後の金メダルになった。
でも、今回の大会を見ていて、これまで世界陸上と言えば、アメリカ
と相場が決まっていたように思っていたが、今回は違った。金メダルの
数は、長距離に強いケニアの7・短距離に強いジャマイカの6に次いで、
アメリカ5である。メダルの総数だけで言えば、アメリカの16とケニ
ア13、ジャマイカ11と比べて多いので、面目を保っているが、競技
場の観客やテレビの前のファンの目には、異常に感じられたと思う。
そんな中、多くの選手を送り込んだ日本は、最終日、50キロ競歩で
3位(銅メダル)に滑り込むのが精一杯だった。
しかし、北京の夏は熱く燃えていた。
たかし でした。
☆ 北京の熱い夏はジャンプオフで終わった
2015世界陸上北京大会は、9日間のすべての日程を無事終了し、
8月30日閉幕した。
最後の競技は、大会の花を飾って、男子4x400Mリレー決勝が
行われ、9日間を締めくくるところであった。ところが、トラックで
の競技は、すべて終わったのに、フィールドでは、まだ競技が続いて
いた。
それは、男子走り高跳び決勝が続いていて、カナダのD・ドルイン
とウクライナのB・ボルタレンコと開催国・中国の張国偉の3人が、
メダルの色をかけて、ジャンプオフを続けていた。
ジャンプオフとは、走り高跳びや棒高跳びのように、各選手に与え
られた試技の回数が終わった時点で、最高記録が同じになった選手の
順位を決めるルールである。
そのルールには、3通りあって、
① 同記録になった高さでの試技数が少ない方を上位とする。
・最後の跳んだ高さを何回目にクリアしたか。
(要するに、1回目にクリアした選手が上位になる)
② 同記録になった高さまでの無効(失敗)試技数が少ない方を上位と
する。
(要するに、無効(失敗)試技数が少ないほうが上位になる)
③ 上記の①・②でも1位が決まらない場合はジャンプオフ(追加試技)
を行う。
・ジャンプオフではそれぞれの高さを、1回ずつ試技を行う。
・ジャンプオフの最初の高さは最高記録の次の定まった高さで行う。
・2人以上がクリアできた場合、もしくは、1人もクリアできなか
った場合は、走り高跳びで2センチ、棒高跳びで5センチ、バー
を上げ下げして、再度ジャンプオフを行い、最後の一人になるま
で行う。
・このルールは1位決定のみ行い、2位以下は行わない。
今回はルールに則り、③のジャンプオフになった。結果、2メートル
33で並んでいた3人は、1回目の試技で2メートル36を共に失敗、
2回目の2メートル34をカナダのドルインだけが成功して、決着がつ
いた。これが、今回の世界陸上北京大会の最後の金メダルになった。
でも、今回の大会を見ていて、これまで世界陸上と言えば、アメリカ
と相場が決まっていたように思っていたが、今回は違った。金メダルの
数は、長距離に強いケニアの7・短距離に強いジャマイカの6に次いで、
アメリカ5である。メダルの総数だけで言えば、アメリカの16とケニ
ア13、ジャマイカ11と比べて多いので、面目を保っているが、競技
場の観客やテレビの前のファンの目には、異常に感じられたと思う。
そんな中、多くの選手を送り込んだ日本は、最終日、50キロ競歩で
3位(銅メダル)に滑り込むのが精一杯だった。
しかし、北京の夏は熱く燃えていた。
たかし でした。
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