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☆ 『東芝を変える。7つの心がけ』

2017-02-26 07:53:32 | 日記
「ぶらり車イス紀行」  その779
   ☆ 『東芝を変える。7つの心がけ』


 東芝は、技術力は高く、優秀な人材を多く抱え、半導体、家電、
原子力など様々な分野で存在感を示してきた。ところが、歴代の
経営者の多くが、利益を追求するばかりに、高収益が計上できる
事業の誘惑に負けて、目先の利益を確保しようと動いてしまった。
と言うことは、長期的な利益を確保をする事業を目指すのではな
く、短期的に儲かればいいと言う考え方であった。そして、それ
をカバー(忠告)するガバナンスが働かなかった。だから、わずか
数年の間に市場を騒がせる問題を発生させた。

 ところが、何の前触れもなしに『いま、東芝を変えてゆく。7つの
心がけ』が発表された。列記すると、

『いま、東芝を変えてゆく。7つの心がけ』
1.「成功したこと」にするのはそろそろやめよう。
2.お客様の顔を思い描こう。そして向き合おう。
3.建前をなくそう。本気で伝えよう。
4.議論をするときは全員平等だ。
5.継続的な選択肢も受け入れ、新しいものを創造しよう。
6.妥協せず、最後までやりきったか?もっと何かできるのではないか?
7.私たちの仕事は、きっとこれからも世界を変えていく。

 しかし、これには賛否が大きく分かれ、 
「早くから分かっていたことを、今頃になって言い始めるとは遅
すぎる」
と言う声が多い。

 そして、これに緊急対策が付随していて、時間外割増率の引き下げ、
業務手当やボーナスの減額、部署によっては、終業時間になると、退社
時間を一旦記録し、そのうえで業務が続けるように指示されるなど、サ
ービス残業を強要される場面も増えている。

 これを、ザックリ計算すると、前年より年収が200万円ほど減り、
生活ができなくてくると、正社員も悲鳴をあげている。だから、請負社
員は推して知るべしである。そして、7千億円を超える巨額損失が明ら
かになり、早期退職者にも動揺が走っている。

 しかし、どう考えても、立場の弱い人(現場・請負など)ばかりに、
しわ寄せを負わされているように思える。
                     たかし  でした。

 ☆ 東芝が存亡の危機に

2017-02-22 21:14:41 | 日記
「ぶらり車イス紀行」  その778
      ☆ 東芝が存亡の危機に


 東芝は、わが国を代表する名門企業である。そして、このブログを書
いているノートパソコンの画面左下にも【TOSHIBA】と印字され
ているから、このブログを見ておられる人の中にも、東芝のノートパソ
コンを使っている人も多いと思われるので、身近な会社である。

 ところが、その東芝が『存亡の危機』に陥っている。でも、世間の人
には、同じ家電業界のシャープが、台湾の鴻海(ホンハイ)に買収され
て、一段落したものと思っていた。それなのに息をつく暇もなく今度は
東芝である。だから、『東芝よ、お前もか?』である。

 そもそもの事の発端は、2015年7月、証券取引等監視委員会に
来た東芝関係者からの内部通報であった。そこには、2008年
度から2014年度第3四半期までの間、利益額が累計1500
億円強もカサ上げされていると言う不適切会計であった。なぜ、
利益のカサ上げをしたかと言うと、株価の問題・銀行との取引問
題など、経営が順調に進んでいると言うことを、内外に示す必要
があったと思われる。でも、当然、カサ上げした分は税引前利益
から減額しなければならなくなった。

 この不適切会計が始まった原因は、2008年秋のリーマンショック
による金融危機を受けて世界景気が悪化したことと、2011年3月
11日に起こった東日本大震災によって国内の原子力発電所の新設が
絶望的となり、成長の柱として期待していた原発事業への望みが
断たれたことや、その後の電力の自由化によるインフラ事業のス
マートメーター(次世代電力計)や高速道路などのETC(自動
料金収受システム)などの新規事業に参入し、損失が見込まれて
いたにも拘らず、実績作りを優先にして無理やり受注したことが
響いて、損失が膨らんだ。

 これ以降、東芝が債務超過に陥り、これから先の経営リスクが
高まるとの見方が急速に広まった。この結果、2016年12月
半ばの株価が450円程度で推移していたのに、2017年2月
中旬には、200円を下回る水準まで下落した。このままの状態
が続けば、早晩、株式市場から撤退を余儀なくされる。

 こんな東芝の収益構造悪化と不適切会計問題の解明が進む中、
しわ寄せを現場にまわし、大規模なリストラを敢行した。
                    たかし  でした。

 ☆ 生まれ変わっても、落語家になりたい

2017-02-19 12:17:20 | 日記
「ぶらり車イス紀行」  その777
   ☆ 生まれ変わっても、落語家になりたい


 落語歴65年、そして、現在80歳の桂歌丸師匠は、声にはまだまだ
ハリがあって、元気そのものである。それが、昨年5月、人気番組の笑
点の司会を春風亭昇太さんに譲って、卒業してしまった。それから、休
むことなく、全国各地で高座を務めて、忙しい毎日を過ごしている。

 しかし、声にハリがあって、高座を務めるにも裏がある。その裏とは、
鼻からチューブが伸びていて、酸素吸入器に繋がれている。だから、こ
の機材を用意しなければ、高座に上がることも出来ない。また、舞台の
袖から出てきて、舞台中央に置いてある座布団に座って、落語を語るに
は、舞台の袖から舞台中央まで歩かなければならない。でも、どちらも
出来ないのが現実である。そこで考えられたのが、いつもは開いている
幕を閉めておいて、車イスに乗ったまま座布団の後ろまで行き、座布団
に移る。座り終えると、出囃子と一緒に幕が開く。

 しかし、歌丸師匠は、週刊誌のインタビューに『引退も考えている』
と打ち明ける。そして、家族には『お墓以外に、特に残すものはない。
遺言もない』と言う。一方、65年という長い歳月を捧げてきた落語界
に対しては、三遊亭小遊三さん、春風亭昇太さん、桂米助さんの三人に
後を託したいと言う。

 伝えたいのは、本来なら1時間かかる噺を20分で終わらせて『オレ
は器用だ』と言っている馬鹿もいるが、古典落語は完成されたもので、
むやみやたらに手を加えてはいけない。

 それと、若い落語家の中には、噺に関係のないくすぐり(ギャグ)を
入れる人がいます。でも、くすぐりは、入れていいものと悪いものがあ
る。その分別がつかないと、他人は批評できても、自分を知ることがで
きない。『自分を知れ』と言いたいですね。

 それに、マクラで受けても、本題のほうでウケなきゃ意味がない。
「噺家は出てきた時の拍手よりも終わって袖に下がる時の拍手のほうが
大きくなければダメだ」
と言う。だから、若い落語家には『落語を壊さないでくれ』と要望する。

 最後に、落語家になって今年で66年目。苦しいことばかりで楽しい
ことは、ほとんどなかった。それでも『生まれ変わったら、また、落語
家になりたいですね』と言う。
                    たかし  でした。


☆ 日米で思わぬ異常気象の被害

2017-02-15 13:25:21 | 日記
「ぶらり車イス紀行」  その776
     ☆ 日米で思わぬ異常気象の被害


 2017年2月13日も西日本上空には、この冬一番の強い寒気が停
滞し、日本海側を中心に雪が降り続いた。この雪の影響で、鳥取県内の
国道9号線や山陰道で、車両約250台の立ち往生は起きた。その立ち
往生も12日昼ごろには解消された。しかし、鳥取市内の積雪は75セ
ンチになっており、13~14日にかけても雪が降り続き、道路や公共
交通機関が混乱すると見られている。

 この雪で被害も出ていて、除雪作業中に転落したと思われる80代の
女性が、用水路で頭から血を流して倒れているのを発見された。また、
自宅敷地内の軽乗用車の運転席から60代の男性が、小屋の屋根から落
ちた雪でマフラーを塞がれ、排気ガスが車内に逆流して、一酸化炭素中
毒死をしている状態で発見された。異常気象の被害も死者だけでなく、
鳥取県内の国道9号線では、スリップした車で道が塞がれ、身動きでき
なくなって立ち往生していた車に、1320食分の食料やガソリンの配
布が行われた。

 異常気象は日本だけでなく、アメリカ西部カリフォルニア州のオロビ
ル湖のダムでは、決壊の危機にあるとして、付近の住民あわせて約19
万人に避難命令が出された。このダムは1960年代に建造されたもの
で、高さ230メートルを誇るアメリカで最も高いダムである。高さ2
30メートルと言えば、日本三名瀑の一つに数えられる落差日本一の南
紀州の那智の滝が133メートルであるから、その巨大さが分かる。

 1960年代に建造されたダムの一部のコンクリートに、穴や浸食が
見られたうえ、大雨や大雪が続いたことで水位が限界まで上昇し、この
ままでは排水路が崩壊して、大量にあふれ出す恐れが出てきたので、避
難命令が出された。

 日本時間の13日午後、地元当局によると、放水を続けた結果、危機
は脱したと発表した。しかし、依然予断を許さない状況が続いていて、
住民の避難は続いている。だから、今後の成り行きを見逃せない。
                      たかし  でした。

☆ トランプ大統領の弱み

2017-02-12 09:51:10 | 日記
「ぶらり車イス紀行」  その775
     ☆ トランプ大統領の弱み


 アメリカ合衆国第45代大統領に就任したドナルド・トランプ政権が、
2017年1月20日に動き出した。動き出した途端、矢継ぎ早に数々
の大統領令に署名し、トランプ政権時代の始まりを世界各国にアピール
した。

 しかし、これらの大統領令は、選挙期間中から訴えてきた政策ばかり
なので、みんな驚いている。なぜ驚いているかと言うと、選挙中に言っ
てきたことは、すべて口先ばかりで、それを本当にやるとは思っていな
かったからである。今までの政治家は、選挙期間中に、いくら有権者に
耳触りの良い公約(マニフェクト)を言っても、実際には何かと理由を付
けて公約を反故にしてきた。だから、今回もそうなるだろうと思ってい
たのに、いとも簡単に期待を裏切ってしまって、選挙中の公約を守って
しまって、大統領令に署名した。

 それによって、各地で反対集会が開催され、また、党の内外を問わず
多くの有識者の反対コメントが噴出し、最終的にはマスコミまで敵に回
してしまった。しかし、よくよく考えれば、選挙中に約束したものを現
実のものにしただけで当然のことをしたまでで、褒められこそすれクレ
ームを言われる筋合いのものではないとトロンプ大統領は思っている。
なぜなら、半数近くの人が、彼を支持をして投票を済ませているのだか
ら、すでに選挙で決着がついている。それが選挙である。

 事の発端は、約束したことを守れなくても、平然としている政治家が
多い中、政治に不平不満を感じ、多くの人が不安から逃れる方法を考え
ていた。その時、この問題を解決しようと、ドナルド・トランプ氏が立
ち上がった。

 トランプ氏の政権運営は、物事の良し悪しを見極め、戦略・戦術を組
み立てていくビジネスモデルKKD+OHである。
しかし、トランプ大統領のビジネスモデルは少し古いように感じる。
そこで、トランプ氏のどこが古いかと言うと、
トランプ氏のKKD+OHは、
*K(勘)とK(経験)とD(度胸)+O(おどし)とH(はったり)
になっている点である。例えば、選挙中・選挙後の言動や選挙後のツイ
ッターは、おどしがほとんどである。
これからは、新しいKKD+OH
*K(感性)とK(科学的)とD(データ)+O(思いやり)とH
(励まし)
であってほしい。
しかし、古くてもこのビジネスモデルは一世を風靡した。だから、ビ
ジネスモデルとして使っても、今でも有効である。だが、新しいKKD
+OH
であってほしい。

 ところが、大統領になった途端、トランプ大統領の長女であるイヴァ
ンカ・トランプ氏が手掛けるファッションブランド商品が不買運動に晒
されている。そのブランド商品は、大統領令を巡って、さまざまな妨害
に合い、商品を取り扱っていた百貨店から、商品の取り扱いを一部中止
にされた。これに対し、彼は、
「運動は不公平だ」
と、今度は百貨店に噛みついた。そして、
「マーケットを政治の場に持ち出すな」
と言って、怒っている。なぜなら、彼のビジネスマンとしての信念は
『ビジネスマンは売れてこそ一人前である』と考えている。それなのに、
不買運動である。だから、起こらずに、いられなかったのである。でも、
トランプ大統領も人の親、最後は、自分の娘が可愛かったのであろう。
これが、トランプ大統領の弱みが垣間見えた瞬間である。

 一方のトランプ関連企業の不買運動を先導しているトップは
「私たちは大統領選で負けたかもしれない。だが、毎日の買い物によっ
て意見を表明することができる」
と語り、また、
「百貨店がイヴァンカ・ブランド商品の取り扱いをやめたことは、運動
が掲げる大義の勝利だ」
と語る。
 こんなやり取りの繰り返しでは、民主主義のトップを行くはずのアメ
リカ合衆国の先が思いやられる。
                    たかし  でした。