「ぶらり車イス紀行」 その250<o:p></o:p>
☆ 黄色い新幹線(ドクターイエロー)と出会った<o:p></o:p>
白地に青いラインが入った東海道新幹線を眺めていると、突如、<o:p></o:p>
黄色地に青いラインが入った黄色い新幹線が走ってきた。何時も、<o:p></o:p>
白い新幹線を見ている眼には新鮮と言うか、それとも、突然現れ<o:p></o:p>
て見る者の意表を突くものであった。その黄色い新幹線を、以前<o:p></o:p>
に駅のホームに止まっている姿を見たことがあるが『変わった色<o:p></o:p>
の新幹線が止まっているなぁ』と思う程度であった。それが、今<o:p></o:p>
回は疾走している姿である。やはり、驚きと言うより、新しいも<o:p></o:p>
の・珍しいものを見た喜びであった。<o:p></o:p>
この黄色い新幹線は、安全確保のために、線路のゆがみ具合や<o:p></o:p>
架線の状態、それに、信号電流の状況などを、検査しながら走行<o:p></o:p>
している。それを、過去にテレビで紹介していたので、存在自体<o:p></o:p>
は知ってはいたが、夜に走行して検査をすると思っていた。とこ<o:p></o:p>
ろが、昼間に走行して、突如、目の前に現れた。これには、びっ<o:p></o:p>
くりして、慌ててシャッターを切った。<o:p></o:p>
この新幹線の正式名称は『新幹線電気軌道総合試験車』と言い、<o:p></o:p>
黄色地の車体に由来して『ドクターイエロー』の愛称で、ファン<o:p></o:p>
に親しまれている。この『ドクターイエロー』が、北は青森、南<o:p></o:p>
は鹿児島に伸びた新幹線網を、すべて網羅していると思っていた<o:p></o:p>
が、東北地方の人から『こんな列車は見たことない』との情報が<o:p></o:p>
入ってきた。そこで調べてみると、JR東日本では、白地に赤い<o:p></o:p>
ラインの『イーストアイ』として走行しているらしい。<o:p></o:p>
新幹線を振り返ってみると、1964年(昭和39年)10月<o:p></o:p>
1日に、東京と新大阪間で開業している。その後、全国に広まっ<o:p></o:p>
て行った。なんと言っても、凄いのは48年間、一度も人身事故<o:p></o:p>
を起こしていないことである。だから、安全性の一番高い乗り物<o:p></o:p>
と言える。これも、安全を守るために日夜、走行している『ドク<o:p></o:p>
ターイエロー』などの見えない努力の賜物である。<o:p></o:p>
1964年10月1日に開業した新幹線も、1964年10月<o:p></o:p>
10日に控えた東京オリンピックの開会式に間に合わせ、無事、<o:p></o:p>
役割を果たした。奇しくも、2012年ロンドンオリンピックが<o:p></o:p>
開幕され、今年の夏は、熱気で眠れない夜が続きそうである。<o:p></o:p>
たかし でした。
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