「ぶらり車イス紀行」 その550
☆ 牛のおいど
「あんたは『牛のおいど』やなぁ」
「『牛のおいど』ってなんですか?初めて聞きましたわ」
「あんた『牛のおいど』も知らんのかいな」
「そんなん知らんわ。すんまへんけど教えてなぁ」
「あんなぁ、牛の鳴き声とおいどをくっ付けてみてみ」
「牛の鳴き声は『もう』とおいどで、『もうおいど』ですか?」
「違うわな、牛の鳴き声はいいけど、おいどを普通に言うと」
「あぁ~分かった。牛は『もう』で、おいどは『おしり』、『もう』
の『おしり』で『ものしり』ですね」
「そや、あんたは、何でも知ってる『牛のおいど』と言うことや」
「ええこと聞きましたわ。おおきに」
と、昔、ある人から言われた。その時は、意味が分かったので、そ
れで満足して、それ以上のことは聞かなかった。
ところが、先日『牛のおいど』が、突如、テレビから流れてきた。
その言葉は、かつては繊維や金融の中心として、大阪の繁栄を築い
てきた船場商人が練り上げてきたと言われている。それは、商家の
豊かな生活文化の香りの中で、きれいでなめらかで、何となくまっ
たりしていて、それでいて、優雅で格調ある美しい言葉が『船場こ
とば』として残っている。
この『船場ことば』を生み出した背景には、商人と商人との間で
明け透けに交わされる大阪商人の商売言葉が、時として、お客さん
の耳に入った時、分からないように隠語にしたり、商人間だけで通
じる専門用語としたり、洒落っ気を持った言葉にしたりして、直接
に話して、ギスギスをした人間関係を作るのを避けるために、工夫
したものと言われる。
これらの言葉も、現在では落語の中に出てきたり、日常の中で、
細々と生き残っている程度で、ほとんど使われなくなってしまった。
でも、なぜか『船場ことば』に触れてみると、不思議に懐かしい思
い出が蘇ってくる。
そこで、次回は『船場ことば』を紹介したい。
たかし でした。
☆ 牛のおいど
「あんたは『牛のおいど』やなぁ」
「『牛のおいど』ってなんですか?初めて聞きましたわ」
「あんた『牛のおいど』も知らんのかいな」
「そんなん知らんわ。すんまへんけど教えてなぁ」
「あんなぁ、牛の鳴き声とおいどをくっ付けてみてみ」
「牛の鳴き声は『もう』とおいどで、『もうおいど』ですか?」
「違うわな、牛の鳴き声はいいけど、おいどを普通に言うと」
「あぁ~分かった。牛は『もう』で、おいどは『おしり』、『もう』
の『おしり』で『ものしり』ですね」
「そや、あんたは、何でも知ってる『牛のおいど』と言うことや」
「ええこと聞きましたわ。おおきに」
と、昔、ある人から言われた。その時は、意味が分かったので、そ
れで満足して、それ以上のことは聞かなかった。
ところが、先日『牛のおいど』が、突如、テレビから流れてきた。
その言葉は、かつては繊維や金融の中心として、大阪の繁栄を築い
てきた船場商人が練り上げてきたと言われている。それは、商家の
豊かな生活文化の香りの中で、きれいでなめらかで、何となくまっ
たりしていて、それでいて、優雅で格調ある美しい言葉が『船場こ
とば』として残っている。
この『船場ことば』を生み出した背景には、商人と商人との間で
明け透けに交わされる大阪商人の商売言葉が、時として、お客さん
の耳に入った時、分からないように隠語にしたり、商人間だけで通
じる専門用語としたり、洒落っ気を持った言葉にしたりして、直接
に話して、ギスギスをした人間関係を作るのを避けるために、工夫
したものと言われる。
これらの言葉も、現在では落語の中に出てきたり、日常の中で、
細々と生き残っている程度で、ほとんど使われなくなってしまった。
でも、なぜか『船場ことば』に触れてみると、不思議に懐かしい思
い出が蘇ってくる。
そこで、次回は『船場ことば』を紹介したい。
たかし でした。