☆ カー娘人気の秘密を探る

「ぶらり車イス紀行」　　　その８７６
　　　　☆　カー娘人気の秘密を探る

　２０１８年２月２５日に平昌オリンピックが閉幕する。始まる前
には、史上最極寒のオリンピックになるだろうと心配する声が高く、
盛り上がりに欠ける状態であった。

　その時、話題を呼んだのが、北朝鮮の金正恩委員長の妹・金与正
氏が開会式に出席するとか、韓国と北朝鮮の合同チームを結成する
とか、美女応援団が訪韓するとか、競技以外での話題ばかりで盛り
上がっていた。だから、平昌オリンピックではなく、平壌オリンピ
ックと揶揄された。しかし、幕を開けてみると、北朝鮮の話題も次
第に少なくなり、本来のオリンピック競技の話題に変わった。

　その中でカーリング女子に俄然人気が出ている。その人気の秘密
を探ってみると、
① 目的が明確である。
約４０メートル先の円の中心に、交互に石を投げて、一番近く
の石が勝ちとなる。だから、誰にも分かりやすい。
② １回に一人２投ずつ投げ、それを１０回行って、勝負が決まる。
③ だから、１試合に２時間ぐらいかかる。
④ ところが、交互に直ぐ投げるので目が離せない。
⑤ だげど、途中で、相手の邪魔をしたり、相手に邪魔されること
がある。
⑥ そして、フィギュアスケートやジャンプのような採点競技と違
って、誰でも納得できる
⑦ それに、冬季オリンピックの競技は、殆んどがゴーグルかサン
グラスをしているが、フィギュアスケートとカーリング競技は
顔を出している。
⑧ だから、ここに人気の秘密があった。
⑨ しかし、フィギュアスケートは、圧倒的に演技時間が短いが、
カーリング女子は、約２時間の間、喜怒哀楽のすべてがテレビ
画面に映し出される。
⑩ 映し出された女性は、モデルと見紛うほど、どのチームも美人
揃いである。
　だから、これらが人気の秘密になっている要因であろう。

　そのカーリング女子の日本チームが、初めて予選リーグを突破し、
決勝トーナメントに進出した。そして、準決勝の対戦相手・韓国に
勝てば、銀メダル以上が確定した。ところが、韓国に最後まで粘り
強く戦ったが、韓国の最終投的で敗れた。

　そして、イギリスとの銅メダル決定戦に臨んだ。この試合も最初
からリードを許し、苦戦を強いられたが、終盤に逆転し、相手の最
終投的を待った。そして、相手の最終投的は、日本の石に当たって
弾けた。その時点で、イギリスが勝ったと誰もが思った。しかし、
日本の石が円の中央に移動して残った。これで、日本チームの銅メ
ダルが確定した。
　やっぱりゲームはシンプルが一番である。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　たかし　　でした。

☆ 藤井聡太六段の誕生で大混乱

「ぶらり車イス紀行」　　　その８７５
　　　☆　藤井聡太六段の誕生で大混乱

　２０１８年２月１７日、全棋士・女流棋士・アマチュアの代表・
計１７３人が参加して行われた朝日杯将棋オープン戦の準決勝では、
先日、国民栄誉賞を受賞した羽生善治永世七冠を、決勝では、広瀬
章人八段を破り、藤井聡太五段が初優勝した。

　彼は、前回（１月１８日）のブログで、藤井聡太四段と紹介して
いたのに、２月１日には五段へ昇段し、１６日後の２月１７日には、
朝日杯将棋オープン戦に初優勝して、たった１６日で史上最年少の
藤井聡太六段が誕生した。

　しかし、このスピード昇段を受け、関係各所が対応に大混乱を起
こしている。まず、将棋専門誌『将棋世界』の編集部は２０日、
「藤井聡太六段の昇段スピードに、編集作業が追いついていかない」
「いくらなんでも『藤井五段の昇段で注目されていたので、藤井六
段』はまずなかろう」
と思っていたので驚きの色を隠せず、修正に追われる慌ただしさを
公式ツイッターにつぶやいた。

　それは、３月３日発売の『将棋世界』で連載されている漫画には、
『藤井四段が五段に昇段』というネタが掲載されていると言われて
いて、架空より現実が先行している状況になっている。これに対し、
『将棋世界』の編集部は、漫画はもう校了した後とスピード昇段の
困惑ぶりを明かした。

　それに、藤井六段の公式グッズを販売している日本将棋連盟は、
五段昇段が現実味を帯びた段階で、クリアファイルなどの四段グッ
ズの製造を終了して、五段グッズを具体的に検討する前に、あっと
いう間に六段に昇段したので、検討だけで作成されなかった。だか
ら、関係者は一様に胸を撫で下ろした。しかし、五段グッズは日の
目を見ることはなかったが、六段グッズの発売に向けた動きを進め
つつも、規定の上では、最短の５月にも七段へ昇段する可能性が残
っているため、六段グッズの発売タイミングに頭を悩ませている。

　しかし、現在検討されている六段グッズも、七段への昇段が決ま
れば、発売期間がわずかとなるので、レア物としてプレミア化する
のは必至である。だから、近いうちに、再び、対応に追われる日が
来るであろう。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　たかし　　でした。

☆ 羽生結弦は世界中の女性のハートを鷲づかみ

「ぶらり車イス紀行」　　　その８７４
　　☆　羽生結弦は世界中の女性のハートを鷲づかみ　

　２０１８年２月１７日、平昌冬季五輪のフィギュアスケート男子
で羽生結弦が金メダルを獲得した。その時、テレビの画面に釘付け
になった人は、世界中で何億人に及ぶか計り知れない。その内の８
割以上が女性だと思われる。それほど彼は、女性を引き付ける魅力
を持っている。
　
　それは、羽生選手は日本でも大人気で、男女ともに多くのファン
がいる。しかし、彼には公式なファンクラブがない。だから、仕方
なくファンでいるしかない。ところが、一ファンだけでは飽き足ら
ない女性は、私設のファンクラブを設立する。だから、数え切れな
いほどの多くの私設のファンクラブがある。

　ところが、世界中も大人気で、先日、スケート会場前にいた若い
中国人女性グループのカバンには、羽生選手の手作りのストラップ
がぶら下げられてあり、彼女らが言うには、現在２７万人の会員が
ストラップを持ち寄って交換しているという。まだ、横の繋がりは
ないと言う。

　そして、特にロシアでは人気の止まるところを知らず、それは、
ファンクラブの女性だけでなく、選手も魅了しているようである。

　その一人が、すでに引退したユリア・リプニツカヤ選手で、日頃、
滅多に笑顔を見せず、心の開かない彼女も、羽生選手とのツーショ
ット写真では可愛らしい笑顔を見せている。

　そして、金メダル候補と呼び声高い世界女王エフゲニア・メドベ
デワとのツーショット写真では、日本のアニメ・セーラームーンの
『月に代わってお仕置きよ』のポーズを羽生選手と決め、悦に入っ
ている。だから、羽生選手がスマイル外交の元祖である。

　それと、フィギュアスケート競技の本番を見ていて感じられるの
が、どこの国の選手が４回転ジャンプに成功しても、ワァーと言う
盛大な歓声が上がる。しかし、羽生選手が成功すれば、会場を揺る
がすギャアーと言う悲鳴に似た大歓声が起こる。この大歓声が怒涛
のように襲ってくるので、この叫び声を、出番を待つ次の選手が聞
けば、少なからず影響を与えない筈がない。

　そして、意外な所でも熱戦が繰り広げられた。それは、平昌冬季
五輪のフィギュアスケート男子で、羽生結弦が金メダルを獲得した
ことを新聞各紙が号外を発行した。それを、早速フリーマーケット
アプリ最大手『メルカリ』に売りに出された。『羽生連覇』の見出し
の産経新聞の号外は一時１９００円で売られ、朝日新聞と毎日新聞
の号外はセットで３５００円で出品された。また、地方紙の号外も
多くあり、栃木県の下野新聞の号外は『レア物』として２０００円
の高値をつけた。

　しかし、よくよく考えると、号外って本来無料で配布されている
ものなのに、そこに価値を生み出した。これを、思いついた人は凄
い人やなぁと感心するばかりである。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　たかし　　でした。

☆ 冬の寒さは離婚歴がある独身男性が危ない

「ぶらり車イス紀行」　　　その８７３
　☆　冬の寒さは離婚歴がある独身男性が危ない

　今年（２０１７～２０１８）の冬は寒すぎる。それは、東京でも
４８年ぶりの寒さ（氷点下４度）を記録したと思っていたら、東京
だけではなく、全国各地で観測開始以来の最低記録を更新している。
このままいけば、日本は極寒の地　になってしまう。

　この冬の厳しい寒さに慣れていない人々が、急激な気温低下を経
験すると内臓や手足の機能が低下し、さまざまな症状が出るという。
特に、５０代以上の人が、寒さを甘くみていると命を失いかねない
という。

　例えば、狭心症のある人は、寒さで血圧が上がって、血管が収縮
して、心筋梗塞になりやすい。また、夜中にトイレに行き、寒い廊
下を歩いているときに脳出血で倒れることもある。だからと言って、
夜中のトイレが嫌で水分を抑えていると血液がドロドロになり、結
果、想像以上に血圧が上がり、血管が破れたり、血栓ができて脳梗
塞や心筋梗塞になりやすい。だから、会社の健康診断や自治体の定
期健診で正常血圧だったとしても、この時季は安心できない。

　そこで、２０１６年の月別死亡率（人口１０００人当たり）を調
べてみると、２月は１１・５人になり、１月、１２月に次ぐ高さに
なっている。２０１６年２月の死亡者総数は１１万４５２６人で、
その内訳は、がんが原因で２万９７００人が亡くなり、肺炎やイン
フルエンザなどの呼吸系疾患で１万９３６８人が死亡し、そして、
断トツに死亡数が多いのが３万１９３０人を数える循環器系（血管
と血液を循環させる心臓などをまとめて、循環器系と呼ぶ）である。
だから、冬の寒さは特に循環器系に障害を招く大きな要因であり、
心疾患から死に至る人も多いと言う。
　
　そこで、どんなタイプの人が危ないのか調べると、運動量が減り、
血管の柔軟性が失いがちな６５歳以上と言われる。特に、離婚歴の
ある独身男性が危ないと言う。なぜなら、離婚は、相手に自分の存
在を否定された状態になるからである。それと、離婚のストレスは、
女性より男性の方がはるかに大きい。それは、女性はパートナーへ
の依存度が低く、子供を心の支えにできるからだと言われている。

　それと、２０１５年の国勢調査を調べてみると、同じ年代の妻帯
者、未婚、死別、離別それぞれの急性心筋梗塞による死亡率を比べ
たところ、離別が一番高く妻帯者の４・８倍になり、未婚や死別の
３倍弱になっている。

　それに、循環器系は普段の食生活に大きな影響を受ける。しかし、
女性には自炊の習慣があるので心配はないが、男性には経験がない。
しかも、男性は離婚で仕事以外の人との付き合いが一気に減るため
リスクが高い。それに、妻や子供がいれば、
「寝息がうるさい」
「みっともないので太らないで」
「子供のために禁煙し、ワクチンを打って」
「夜中におしっこに立つけど大丈夫？」
などと注意されるので、未然に防げるかもしれない。しかし、独身
だとそうはいかない。そのため、離婚歴のある独身中高年男性は、
老後を心配して貯金するよりも、パートナーを探すこと先決になり
そうである。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　たかし　　でした。

☆ レジェンド葛西でも緊張していた

「ぶらり車イス紀行」　　　その８７２
　　　☆　レジェンド葛西でも緊張していた

　２０１８年２月９日、寒さを通り越した極寒の地・韓国の平昌で
冬季オリンピックが開幕した。寒さを考慮して、開会式を欠席する
選手が多い中、９２の国と地域が参加して、７競技１０２種目で、
日頃の技術・鍛錬を競って、１７日間の熱い闘いが繰り広げられる。

　開会式に先立って、ジャンプ男子個人ノーマルヒル予選が８日、
アルペンシア・ジャンプセンターで行われ、日本からは葛西紀明・
小林潤志郎と陵侑の兄弟・伊東大貴の４人が出場した。この試合の
上位５０名が、１０日の本戦に進む。そして、日本勢４名とも１０
日の本戦への進出を決めた。

　その中でも葛西紀明は、日本勢最多の８度目を数え、世界でも冬
季歴代最多を記録、海外勢からレジェンドと呼ばれるなど、注目を
集めている。そして、葛西は、ジャンプ男子では最年長の４５歳で
出場し、第一線を張る。それを証明するのは、地上数十センチほど
の高さに、長さ１０メートルほど渡したスラックラインと呼ばれる
ベルトの上を歩き、体幹を強化する。それに加えて、縄跳び１６０
０回、二重跳びは１６０回をこなす。それは、練習量はウソをつか
ないことを知っているのであろう。

　しかし、レジェンド葛西でも、重圧は計り知れなかった。それは、
「本当、うれしいですよ。８回目に出られて。予選に通るかとか、
８回目達成できるか、というのがずっとあった」
と息をついた。でも、９８メートルの２０位で本戦に進むことが出
来た。
ところが、飛行中の葛西の襟は、はためいていた。それは、ジャ
ンプスーツの前チャックを閉め切れていなかったことが原因である。
それほど、レジェンド葛西でも、世界歴代最多の８度目の五輪は、
どこか平常心を奪っていた。それを、
「飛び終わって小林陵侑（りょうゆう）に言われるまで気づかなか
った」
と語ったことが物語っている。それは、
「試合後１５分間の間にプロテストが無ければ時効になるんだけど、
もうハラハラドキドキでした。笑い事で済んだけど、マジで笑えね
え」
「一歩間違えば失格となる大失態だった」
と語る。と言うことは、試合後１５分の間にプロテストがあれば、
失格になっていたと言うことである。プロテストがなかったことが
幸いである。
「１０日には、ノーマルヒルの決勝。１７日には、本命の個人ラー
ジヒルの決勝もある。五輪では、完璧なジャンプをしないと上には
行けない。完璧なジャンプを２本そろえて、表彰台を目指して頑張
ります」
と語る。そして、レジェンド葛西は、世界大会でまだ手にしたこと
がない金メダルへ、まだまだギアは上がる。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　たかし　　でした。