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 ☆ 旭化成への呪いはとけたか?

2019-10-13 13:13:52 | 日記
「ぶらり車イス紀行」   その1029
       ☆ 旭化成への呪いはとけたか?


 スウェーデン王立科学アカデミーは10月9日、2019年の
ノーベル化学賞に、リチウムイオン電池の開発で、旭化成の名誉
フェロー吉野彰氏(71)ら3名に贈ると発表した。

 リチウムイオン電池が開発される前の充電池は、電力がゼロになる
前に充電しても、劣化してしまって使い物にならなかった。しかし、
1985年ごろ、いつ充電しても劣化しないリチウムイオン電池を、
吉野さんらが開発した。この電池は、電池の寿命が延びるだけでなく、
使い捨てがなくなり、環境に優しい電池になった。そして、リチウム
イオン電池は、現在ではガラケーやスマートフォン、ノートパソコン
やデジタルカメラなどの身近な電子機器だけではなく、電気自動車や
航空機の動力源としても使われている。さらに、2019年7月には、
【小惑星りゅうぐう】への着陸で話題となった小惑星探査機【はやぶ
さ2】にも搭載されるなど、地球上だけでなく宇宙空間でも活躍して
いて、今では人類にとって欠かせないものとなっている。

 ところが、今回のノーベル化学賞受賞の吉野彰氏は、有名大学の
研究室の教授ではなく、旭化成という民間会社のサラリーマンで
ある。と言うことは、いつも成果を求められている。

 しかし、旭化成と言う会社の名前は知っていても、何を作っている
会社か言える人は数少ない。なぜなら、どれ一つとっても、ダントツ
日本一と言う商品がないのが原因のようである。強いて言えば、有名
な商品に『サランラップ』と食品保存密封袋『ジップロック』がある。
それに、商品ではないが、いつも実力のある選手を送り込んでくる宗
兄弟で有名な陸上長距離界がある。それなら、何を作っている会社と
言うと、化学、繊維、住宅、建材、エレクトロニクス、医薬品、医療
等の多種多彩な事業を手掛けている。だから、今回は電池なので、そ
の中のエレクトロニクス分野なのであろう。

 ここで最低でも参考にするべきは、これから起業する時は、世の中
何が起こるか分からないし、どんな知恵が浮かぶか分からないし、ま
た、どんな人材に巡り合うか分からないから、多種多彩な事業を取り
扱えるように、定款を柔軟にしておくことである。

 だけど、今回の受賞で旭化成に本当の春が来るかと言うことである。
それは、2015年9月10日の台風で、鬼怒川の堤防が決壊し、周
囲の家屋が流される中、1軒だけ生き残った旭化成のヘーベルハウス
が、一躍すい星のように現れた。救いの神である。しかし、1軒だけ
では“おてんとう様”は許してくれなかった。だから、すぐさま大型
マンションの傾きを明らかにした。それは、漁師さんの日本三大公害
病と呼ばれた水俣病が、いまだに底流で蠢いていて、旭化成が日の当
たるところに出てくると、目に見えない所で怨念となって表れる。

 ところが、2019年10月12日から13日にかけて、大型で強
い台風が、日本列島を駆け抜けている最中である。13日の朝から、
台風が通過したところをテレビで見るだけでも、甚大な被害になって
いる。だから、通り過ぎないことには、被害の全容は掴めないが、気
象庁の言葉を借りると、今まで経験したことのない被害になっている
と申し上げる。

 今回の台風被害を見ていて、ヘーベルハウスを思い出さずに、吉野
氏の受賞が、旭化成への怨念が少しでも減れば、吉野氏への良いお祝
いになるのにと思っている。
                    たかし  でした。

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