正ちゃんの時計修理ブログ たからや時計店

お客様からお預かりした時計の修理を記録として日記に残こそうと思います。

カルティエパシャビックデイトとボームメルシエ手巻きクロノの修理です

2018年06月19日 | カルティエ
昨日は大阪一日大変でした。

日頃の備えは本当に大切なんだと実感しました。

昨日の修理です。

カルティエのビックデイトの自動巻き時計から始めました。

2892A-2ベースでカレンダー機構が機械の上にある構造です。


分解掃除でお預かりです。

慎重にカレンダー機構を取り外して駆動部分だけにして部品をよく観察してから分解へ入りました。

洗浄して組み上げ調整までできています。

次はI様からのお預かりのボームメルシエの手巻きクロノです。









慎重に観察し構造を理解してから分解へ。
この機械少し変わっていて通常スタート ストップのボタンが2時位置でリセットだけが4時位置なのですが、この時計はスタートが2時位置でストップリセットが4時位置になっています。

コラムホイールとも垂直クラッチ式でもなくボタンで切り替えてストップウォッチを作動させる構造でした。















分解して洗浄、機械内部は少し汚れが見られました。

注油しながら組み上げました。


順調に動いてくれています。

しばらくクロノの作動も確認しながらテストする予定です。

もう一つお預かりの時計もあるので近日中に気合い入れて頑張ります。