正ちゃんの時計修理ブログ たからや時計店

お客様からお預かりした時計の修理を記録として日記に残こそうと思います。

ハミルトン自動巻き時計の竜頭部分の修理です

2017年12月18日 | ハミルトン
寒い朝です。

昨日は第3日曜日でしたが8時まで営業でした。

日曜日にしては前を通る人少し多かった気がします。


修理は部分修理です。

おとといに続き竜頭の修理で、ハミルトンの自動巻き時計です。

物に当たって外れてしまったとのこと。


外れて持ってきてくれた竜頭にはチューブも折れて入っていました。



前回よりも少し難しい修理でした。
はじめは竜頭から残っているチューブを取り出すのですが隙間が狭くがっちりと噛んでいたため0.3ミリという最近発売されたドリルでチューブを少しづつ削っていき隙間を作って抜き取りました。



次は竜頭に残っている巻き芯の削り出しです。

こちらは何回も経験しているのでいつものように作業をして出来上がり、新しい巻き芯を合わせました。

次はケースに残っているチューブの削り出しです。

ある程度ドリルを使って薄くして、リーマーで面を綺麗にしてさらに薄くしていき最後はガチっとかまして回し抜き取りました。






新しいチューブをケース、竜頭両方に合うように合わせて叩き込みました。

思った以上に時間がかかりましたが綺麗にできたと思います。

修理の終わっているクロックの最終調整をする予定です。