新・臨床検査の光と影

人の命を測る臨床検査に光を!

人間ドック学会と動脈硬化学会のLDL-C値

2014-06-20 16:05:28 | 臨床検査技師の業務

       診基準値(案)の問題点

  4月に人間ドック学会が健診基準値の緩和案を発表しましたが、LDL-Cなどについて、動脈硬化学会は、それと異なる見解を示しています。

 それによると、人間ドック学会は、たとえば65歳以上の女性は上限が190になるとしたことに対し、動脈硬化学会の指針では、年齢、性別にかかわらず140以上を病気としています。

 LDL-C値の高低が、冠状動脈疾患だけでなく、様々な死因に影響を与えた場合、適正な範囲はどうあるべきか、専門家の意見は一致していないことは問題です。

 ある新聞の『声欄』で、かかりつけ医に、「血液検査の結果表を示され、高い低いとだけ言われたが、では健康を保つのに、どうしたらいいかの説明がなかった」と不満の声がありました。

 臨床検査技師が、医師に代わって、検査データ―の解析を丁寧に説明することができる、ただ単なる理想論でしょうか?

 薬剤師が服薬の説明をするように、臨床検査前の患者への説明も、臨床検査技師の仕事となる日を心待ちにしています。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿