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新・臨床検査の光と影

人の命を測る臨床検査に光を!

新型インフル「かわら版」(3)

2009-11-26 09:52:23 | 健康・病気

  新型インフル「かわら版」(3)

 ズバリ「健康政策局長の責任だ」Photo_2

 新型インフルエンザの、厚労省の対応は、発生当初からのボタンの掛け違いが次から次へと、延々と続いています。

 厚労省現役のキャリア官僚である、木村盛世検疫官は、空港の水際作戦に無理やり出動させられたときから、無意味な防疫作業だと糾弾してきました。

  官僚にしては珍しい「歯に衣着せない」小気味良い発言に納得させられます。

  国会での参考人招致にしてもしかり。「厚労省には、臨床の現場を知らない医官が多すぎる」

  とくに、新型インフルエンザ対策の相次ぐ迷走は「健康政策局長の責任」と述べている点に注目させられます。

 「要するに危機管理がなっていない。だから私は責任者である上田健康政策局長の罪は大きいと言い続けている。1億人の命を賭けながら、自分の首は賭けないで仕事をしている」と。なんとも、腰 の据わった発言といえます。

 著書に「厚生労働省崩壊」があります。一読を!

  帯封に「現役キャリア官僚が告発!」とあります


新型インフル「かわら版」(2)

2009-11-16 10:17:17 | 健康・病気

Photo 新型インフルエンザ「かわら版」(2)

   迷走するワクチン接種
 
厚労省は11月11日、専門家意見交換会を開催、持病のある人・乳児の保護者・65歳以上の高齢者・妊婦のワクチン接種を「1回の接種で問題ない」と発表。

 現在、入院患者の8割は14歳以下で、肺炎や脳症の重症化していることを重視、そのため、小児への接種を前倒しするよう各都道府県に指示しました。

 また、ワクチン4回目の出荷を今月下旬に予定と10日に発表しましたが、「当初計画の120万回分以上減少し、450万回分と見込まれる」と、ワクチン製造の遅れを通知しました。

       圧倒的なワクチン不足

  1才~就学前の幼少児はおよそ600万人、小学生700万人を併せると、「前倒しで接種」を必要としているワクチンは、1.300万回分に及びます。前倒し通知は、カラ手形にもひとしいカラ証文です。

  たび重なる計画の遅れと通知や指示の相次ぐ変更に、医療現場からは激しい不満と戸惑いの声が起こって来るのは当然です。

 中小4っのメーカーにしか、ワクチン製造を発注しなかった責任は、一体、だれが負うのでしょうか?

  真の危機管理というのは、国民にパニックを起こさせないことと、バーンアウトを防ぐことではないでしょうか。

      米国内は深刻の度を増す事態と!

 一方、米国疾病対策センター(CDC)は11月12日、10月17日までの米国内の死者は3.900人、入院患者9万8千人に達したと発表、同期内の感染者は2.200万人、死者の89%が64歳以下であり、「季節性インフルエンザと全く逆な傾向にある」と警告し、ワクチンの早期接種を促しています。


新型インフル「かわら版」

2009-11-04 14:41:41 | 健康・病気

Dsc01065 新型インフルエンザ「かわら版」
 
 WHOの情報発信も慎重?

 WHOは10月30日、10歳以上の男女へのワクチン接種の回数について「1回の接種が妥当」との勧告を発表、さらに「できるだけ多くの子供に1回接種を優先して行う」ことを推奨しましたが、妊婦や基礎疾患(持病)のある人の回数については言及していません。

 また、WHOは、新型インフルエンザの感染力は強いが、毎年50万人の死者を出している季節性インフルエンザに比べれば致死率は低く、その症状も「中度」と判定される、としています。

         群衆免疫・Herd Immunity 

 一方、WHO西太平洋本部は「人口の3割に抗体ができれば、拡散ペースは落ちる。いわゆる群衆免疫・Herd Immunityができた段階で、感染のピークが低下する」ことを示唆しています。


新型インフルワクチン 副作用 厚労省発表

2009-10-24 11:58:38 | 健康・病気

Photo_3    厚労省発表 ワクチン副作用

 23日、厚労省が新型インフルエンザワクチンの追跡調査で、副作用の報告を発表しました。

 ワクチン接種の安全性を確認するために、国立病院機構67施設、22,112人のうち重い副作用があった人は4人、うち3人が入院、4人とも接種当日に嘔吐・下半身の筋肉痛・動悸などが起きたとしています。

 このうち副作用が起きやすいとされているアレルギー病歴のある人は1人。

 その一方、追跡調査対象以外の医療従事者の接種施設から、軽い副作用23人、重い副作用2人、計25人の報告があり、重い副作用では、急激に血圧が下がる「アナフラキシーショック」や吐き気が報告されていますが、すでに症状は軽くなったようです。

 2人は薬などのアレルギーがあったとされています。

 専門家によると、医療従事者という健康な成人で重い副作用が4人は「多い」としています。

 子供や高齢者、あるいは基礎疾患のある人に接種を広げた場合、どれだけの副作用が起こるか、定かではないのが悩ましいことです。

         死亡例は、拡大の一途

  国内の7月上旬からの感染者は317万人、うち、23日現在の死者は32人になりました。

 米国CDC、23日の発表によると、全米の死者は1,000人、入院患者は2万人、「前例のない感染拡大」といっています。

  24日、オバマ大統領は「国家緊急事態宣言を発しました。

 WHO・23日発表、18日現在、世界の死者は4,999人、「実数は、はるかに上回っている」としています。

 



インフルワクチンは「効きません」?

2009-10-11 12:12:44 | 健康・病気

      インフル・ワクチンは「効きません」?
 
新型インフルエンザワクチンを、一刻も早く!と渇望するなか、疫学専門の学者から驚くべき内容の著書が、いくつも出版され、戸惑いを隠せない事態に直面しています。
 その一つ、元国立公衆衛生院感染症室長・母里啓子(もり ひろこ)女史著、その名もずばり
「インフルエンザワクチンは打たないで」双葉社刊

 しかも帯封には、いきなり結論を真っ赤な帯に「効きません」とズバリ鮮明に書かれています。

 さらに、昨日の朝日新聞「私の視点」に母里啓子女史の《新型インフル ワクチン接種は慎重を期して》の論説が掲載されています。

 「疫学者からみればインフルエンザワクチンは、予防接種の中でも最も効かないものの一つだ」と言い切っています。

 感染防止に効果はない。重症化を防ぐ、という調査もされていない。接種者・非接種者で重症度を比べた論文でも、結論はまちまち。といった内容Photo_2 です。

 これらは、「ウイルス学者の常識」とも。

 その上、重篤な副作用が数多く厚労省に報告されているという。

 7千万人への接種は、大規模な人体実験に等しいと、看破しています。

 様々な情報や論説を収集して、慎重に冷静に判断したい思いを、強くしました。

      AP通信;米国事情  

 AP通信によれば、米国でも10月6日よりワクチン接種が開始されているが、3分の1以上の親が「子供に受けさせたくない」としていて、72%の人が、副作用を心配している、と報道されています。