5.14福岡戦

何か不思議な感覚だったが、アジア王者の浦和相手の前節、数分見ていて勝てるのではという直感が働いた。
前半はそれぞれの特徴を生かしてチャンスを作り出し、お互いいいシュートを打っていた。
しかし、西川・朴、両キーパーのBIGセーブで得点には至らず。
鳥栖は、自陣でのボール回しの意図とそこから繰り出される起点となるパスに磨きがかかってきたように感じている。
時には、パスと見せかけてスルスルと相手陣内へ入っていくドリブルも増えてきた。

そして、鳥栖の攻撃が実を結んだのは後半。
前線からの守備が上手くはまり、相手のミスもあって長沼選手の見事な先制点、手塚選手が落ち着いて決めた追加点が勝利を呼び込みました。
手塚選手は加入しての初得点で、勝利にもつながり二重の喜びだったでしょう。

今節は、福岡との九州ダービー。
以前は、にっくき福岡という気持ちで鳥栖を応援していました。
2007年に勝ち越したときは、サポと喜びを分かち合い、2009年は負けなしの完全勝利でやや気持ちが切り替わりました。
やがて、鳥栖が初めてJ1へ昇格し、その後定着してからは、以前ほどのこだわりはありませんが、やはり対戦となると、他チームとの試合よりは応援に力が入ります。
そして、今季福岡の調子がなかなかいい。
サイドアタッカーの紺野選手はやばい存在です。

前半は、一進一退でそれぞれチャンスを構築し、シュートまで持ち込む展開がありました。
原田選手のヘッドが決まらなかったのは残念。
これまでも何度かチャンスにシュートまで持ち込みますがなかなか得点とはいきません。
決めてほしい選手の一人です。
終了間際の長沼選手のレッドは故意ではなかったと思いますが、一発退場で人数が不利となりました。

後半は一人少ない状況で、攻め込まれる場面も増えました。
鳥栖は、少ないチャンスを速攻にかけます。
樺山選手のシーンは惜しかった。
最後に福岡も大きなチャンスを迎えましたが、ドローで鳥栖は貴重な勝ち点1。

そして今日、横浜を破った新潟との対戦です。
鳥栖は、本田、福田選手が大きな怪我で、またも戦力低下の緊急事態です。
ただ力がある控え選手には大きなチャンス。
とても怖い試合となりそうですが、守備は良くなってきているので、川井監督のプランがはまれば…。
はまらなければ…、という微妙な試合となりそうです。

5.6川崎戦

前節、悪魔のような外国人トリオにしてやられた鳥栖。
先制点は見事だったが、落ち着きと安定したボールさばき、周囲もよく見えていて機転が利く外国人選手の連携がことごとくハマった３失点。

そして、今節は上り調子の川崎との試合。
前半こそ、相手の攻撃を何とか凌いで少ないチャンスを生かそうとするが得点には至らず。
川崎の展開力とボールを失わない連携面が大きく鳥栖を上回っていた。

後半も同様で、跳ね返したボールの多くは川崎のボールとなり、自分たちのリズムにもっていくことができない。
気を抜いた状況ではなかったが、上手くやられてしまう。
追加点こそ奪われなかったとはいえ、1対1の局面であまりボールをつなぐことができず、見せ場も多くはなかった。
相手の上手さにしてやられたような試合でした。

負けていても何とか同点に追いついたり、追加点を奪わせない粘りで引き分けたりと、勝てなくてもドローに持ち込む試合運びが今年はできてないのが、勝点が伸びないところだろう。
また、期待した加入選手が怪我で出られないのもとても残念だ。
何とかしてこの状況を打開できるようにと願うばかりだ。