明日の風に吹かれて

日々の感じることを感じるままを綴っていきます。 明日が佳き日になりますように。

「わび茶のすがた」@湯木美術館

2017年02月25日 17時03分13秒 | お茶
「わび茶のすがた」@湯木美術館


江戸時代中期を過ぎると茶の湯の普及に伴い、多様化、大衆化してきた。

ここに警鐘を鳴らしたのが表千家妙心斎宗左ら。そして七事式が制定された他、千家伝来の道具の整理などしていった。これらのことを通した江戸後期の千家茶道を考える催し。


黒茶碗 銘人丸 一燈宗室作
裏千家八代目宗室の作。茶碗全体がぐにゃ~と前のめりになったような形で、柿本人麻呂の肖像画を想像させる形状からの銘らしいが、一燈宗室自身の作というのが面白い。


鶏乃絵茶碗 保全作
保全作とあるが、仁清写し、京焼を思わせるもの。 


雲龍風炉 了全作
永楽十代 たっぷりした感覚


百拙元養作茶杓 銘「無事是貴人」
江戸時代の画僧百拙  すす竹で極めて細身


不休斎好甲赤茶器 一燈宗室在判
背が低く、丸みを帯びたデザイン、赤の色合いなど、当時としては斬新だったのでは?と感じる。


一閑張黒大棗 岸一閑作
その軽さはガラス越しにも伝わってくる一品


竹尺八花入 松平不昧作
やはり不昧自身も花入を作っていたんだと改めて確認。 細身の竹


出雲焼茶碗 銘鹿の子
不昧お膝元の出雲での焼き。 胴に浮き出た斑点が鹿の背を思わすことからの銘


黒筒茶碗 銘子猿 左入作
小ぶりな黒筒茶碗。 ひずんだ胴部、大胆なへら目、使い易そう。好きだな、


「神」 玄々斎宗室筆
やっぱり玄々斎の書はいい。 なんとも言えない品格、伸びやかさ。


大瓢手付炭斗 吸江斎千宗左作
瓢(ふくべ)で手付はごくごく稀なものだとのこと。瓢の茶道具は利休が創案したものらしい。


待合掛板 松平不昧筆
不昧独特の字体での掛板


茶杓 銘「吉日」 鵬雲斎作
えらく太目の茶杓  こういうセンスなんかな~


一番は玄々斎宗室筆の「神」かな


ざざっと江戸時代後期 18世紀から19世紀にかけての茶道具の雰囲気を味わう 




最新の画像もっと見る

コメントを投稿