明日の風に吹かれて

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「一期一会の世界 井伊直弼のすべて」@彦根城博物館

2015年09月21日 17時38分40秒 | お茶
「一期一会の世界 井伊直弼のすべて」@彦根城博物館

井伊直弼

彦根藩主であり幕末の幕府大老
黒船来たる中、開国を決意。種々の抵抗の中、天皇の許可なく日米通商条約を調印するなど開国を断行。
反対派を抑えるために最後は安政の大獄を引き起こし、自らも桜田の門の変で暗殺される。

そんな直弼だが、茶人としても秀で、茶書の執筆、弟子の育成、茶道具の制作に励み、著書「茶道一會集」に記された『一期一会』は余りにも有名。

その直弼生誕200年を記念し、ゆかりのものなどを展示。

なかなかの内容。
「茶道一會集」のみならず「閑夜茶話」「南方録抜書」「宗猿先生茶道聞書」など、ともかく直弼の書が半端やない。

なんでもかんでも、キッチリ調べ、はっきりしたい人なんだ。几帳面な字にそれがよく出てる。

幕府の大老の立場でもまだ書きまくり、茶会しまくり。凄い!

茶碗は勿論、七種蓋置を焼くなど多芸。自筆の書からも人物の深さを感じさせる。

東博所蔵の利休の竹一重切花入「園城寺」まで展示してあるのにはびっくり。

直弼は幼少期からお茶に親しんでいたようだが、側室の子供であったこともあり若かりし頃は処遇としては恵まれず、むしろその時期にお茶を深めていったと言われている。

まさに「学びの人」、うなってしまった!


それにしても200年前に書かれた内容が、今私達のやっているお点前の内容と同じなことにも驚く。


http://hikone-castle-museum.jp/topics/3017.html