慶喜

心意気
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息子による、認知症実母の殺害

2023年08月21日 | 司法
🌸裁判長の泣けちゃうお説教(3)



「たしかに、ぼくは母を殺しました」
 ☆男は実母の首を絞めて殺害したとして逮捕された
 *警察の取調べでも男は心中を図り
 *母も殺害されることを受け入れ
 *男は「承諾殺人」で罪で起訴された
 ☆基本的に、被害者が犯罪を受け入れ、承諾していれば
 *その加害者を処罰できない
 *殺害したが、1日でも長く、母と一緒に暮らしたかったとも答えている
 *その気持ちにも偽りはありません
 ☆殺人という犯罪、どんな事情があれ許されないのも事実
 *その為、被害者の承諾があっても、処罰の対象となる
 *承諾殺人罪の最高刑は、懲役7年です

「介護離職」が、ふたりを追い詰めた
 ☆男は10年以上、母とふたり暮らしをつづけてきた
 ☆母は生前、要介護3のアルツハイマー型認知症
 *昼夜を問わず、徘徊を繰り返していた
 *ご近所の方や警察官が居場所を突き止めて、連れもどしていた
 ☆男は「これ以上、他人さまに迷惑をかけられない」と
 *工場勤務の仕事を辞めて、母の介護に専念した
 *生活は、母の年金だけで生活費をまかなっていた
 *役所で生活保護を申し込むものの、断られた
 *男はカードローンも限度額に達した
 ☆親子は、ほぼ引きこもり状態となった
 *昼間でもカーテンを閉め切り、暮らすようになっていた
 *ケアマネージャーにも不信を抱き、男は居留守を使って接触を絶つ
 ☆男は、自分の食事を2日に1回に切り詰めてまで
 *母の食事を優先し介護をつづけていた

日本人の美徳も、ふたりを追い詰めた
 ☆家賃が払えなくなった男
 *母を連れて繁華街へ繰りだし食事をした
 *「最後」の親孝行のつもりでした
 *もう自宅へはもどれない
 *川のほとりに座ったまま、ふたりは夜を明かす
 ☆息子は覚悟をきめて母に告げた
 *「もう生きられへん。ここで終わりやで」

 *母は「そうか、あかんか」と、静かにつぶやいた
 ☆「他人さまに迷惑をかけない」という日本人の美徳
 *ここまで2人を追い詰めてしまったのかもしれない
 ☆東尾龍一裁判官は、判決の言い渡しで特別に温情をかけ
 *懲役刑に執行猶予をつけた
 ☆裁判官は、男に対して述べた
 *母親は、被告人に感謝こそすれ、けっして恨みなど抱いていない
 *今後は幸せな人生を歩んでいけることを望んでいると推察される
 *この裁判は、あなただけが裁かれているのではありません
 *社会全体のあり方が問われています
 ☆東尾裁判官は、法廷から社会へ向けて、問題提起をした
 *介護保険や生活保護行政のあり方も問われています
 *こうして事件に発展した以上、どう対応すべきだったのか
 *行政の関係者は考え直す余地があります
 ☆最近「介護離職防止」のスローガン世の中に浸透してきた
 *介護をプロに任せるのもひとつの選択肢です
 ☆特別養護老人ホームや介護つき有料老人ホーム
 *入居しようとすれば、相応の費用がかかります
 *家族に要介護者が出ていない段階から
 *介護問題への備えを進めておくべき時代に入っているのでしょう
 ☆男は、理解のある社長の会社に雇われた
 *男は、懸命に人生をやり直そうとした
 *判決から約8年後、無念にも琵琶湖にみずから身を投げている
                   (敬称略)
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⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
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⛳出典、『裁判長の泣けちゃうお説教』

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