日本企業と宗教２（トヨタ自動車・パナソニック）

🌸日本企業と宗教２（トヨタ自動車・パナソニック）

⛳農村発の報徳思想
　☆報徳社の無利子貸付は、田は水路の役割もした

　＊水を引けば、別の人の田に流れていく

　☆二宮尊徳の報徳思想

　＊宗教や世俗の権力など上から降りてきたものではない

　＊農村の実情のなかから出てきたもの

⛳トヨタ自動車と報徳思想
　☆報徳思想は幕末から明治にかけ広がる

　＊影響は農業従事者のみならず、企業経営者にも及んだ

　☆その一人が、豊田自動織機の創業者・豊田佐吉

　＊彼は父から報徳思想の影響を受けて育つ
　☆佐吉には、報徳思想だけでなく、日蓮信仰の影響も見られる

　☆日本の国家をいかに安泰にするかに強い関心を持つ宗派

　＊昭和期の陸軍軍人も日蓮宗系の国柱会に入会していた
　☆トヨタグループには、「豊田綱領」がある

　（佐吉の考えを、具体的にした５項目）
　＊上下一致、至誠業務に服し、産業報国の実を挙ぐべし
　＊研究と創造に心を致し、常に時流に先んずべし
　＊華美を戒め、質実剛健たるべし
　＊温情友愛の精神を発揮し、家庭的美風を作興すべし
　＊神仏を尊崇し、報恩感謝の生活を為すべし
　☆無駄を排除、上役率先、無借金経営等

　＊報徳思想を中心とした儒教思想の影響が感じられる

⛳天理教の概要

　☆天理教は、教派神道の１つ

　＊一般の神社が神社神道

　＊教団の形を取ったものが教派神道（黒住教、金光教など）

　＊教派神道は、教祖や経典を持つ
　☆天理教の教祖・中山みきは、天啓を受け、天理教が生み出された

　＊みきは、自ら「神の社（教祖）」と称し、親神・天理王命を信じる

　＊みきは、奉仕と相互扶助により、幸福を得られると説く

　＊天理教では、みきを「教祖」と呼んでいる

　☆みきの霊力による病気治療なども評判を呼ぶ

　＊大阪で、天理教の信者が大きく増え多くの信者が来るようになった

　＊神殿が手狭になり、「大正普請」の拡張工事を行う

　☆天理教は建築に力を入れる宗教

　＊建築史家は、天理教は建築宗教であると述べている

⛳パナソニックと天理教

　☆松下幸之助氏は、宗教に強い関心を持つ

　＊それは、パナソニックにも今でも大きな影響を与えている
　＊幸之助に大きな影響を与えた天理教

　＊松下幸之助が天理教の教会本部を訪れていた

　☆天理教の巨大かつ広壮な建物は、掃除が行き届き塵一つ落ちていない

　＊修養科で３カ月間学ぶ信者が奉仕活動で磨いているから

　☆天理教の教会本部は、奈良県天理市にある

　＊宗教名のついた市は日本では同市のみ

　＊天理市の人口の半分ぐらいは天理教関係者
　☆天理教の現場の製材所を訪れた幸之助

　＊木材がすべて寄進されたものであることに感銘を受けた

　＊自身も茶室などを寄贈している

　☆幸之助、信者の姿が普通の人とまったく違うことに驚く

　＊敬虔な思いを抱いた

　＊自分が行っている事業も単なる経済活動ではなく

　＊神聖な事業と同じようなものでなくてはならないと考えた

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⛳出典、『宗教になぜ金が集まるのか』

日本企業と宗教２（トヨタ自動車・パナソニック）

（ネットより画像引用）