韓国での民主主義の形「ファンダム政治」

🌸偏向情報と韓国政治を分断

　☆デジタルとの共生、妄信的な支持層、他陣営を徹底攻撃

⛳韓国で「ファンダム政治」が問題化している

　☆ファンダムとは英語で「ファン集団」を意味する

　＊特定の政治家の妄信的な支持層が

　＊交流サイト（ＳＮＳ）等のオンライン・コミュニティーで

　＊過激な言葉を繰り出している集団だ

　☆革新系最大野党「共に民主党」女性議員、全恵淑（チョン・ヘスク）　　

　＊スマートフォンに、大量のスイカの画像を含むショートメール

　＊連日、数百通も送りつけられた

　＊スイカが意味するのは「裏切り者」の意味

　☆韓国国会、昨年の大統領選で敗れた民主党代表李在明

　＊過去の不正疑惑を巡る逮捕状請求の是非を匿名投票で採決した

　＊民主党の多くの所属議員が造反した

　☆李の支持勢力は、誰が造反したかを追及する「犯人捜し」を展開

　＊全（チョン・ヘスク）も造反を疑われた

　☆表面上は同党議員でも中身はスイカのように赤い

　＊赤は保守系与党「国民の力」のシンボルカラーだ

　＊全には「口にできないような差別語」や

　＊家族への脅迫めいたメッセージが届いた

　☆送信者の一人だった元党員は言い放った

　＊私は、党のために党員になったのではない

　＊李在明大統領を誕生させるために党員になったと

⛳先鋭
　☆ファンダムのオンライン一・コミュニティーの代表格
　＊李のファンサイト「在明の村」

　＊李が「村長」で会員は２１万人

　＊掲示板には集会日程などの共有情報に加え

　＊李派以外の党内派閥や与党議員を批判する投稿が多い
　☆「与党の大よりも党内のスイカが憎い」書き込みに賛同の声が並ぶ
　☆ファンダム政治に詳しい尚志大教授は語る
　＊起源は、元大統領、慮武鉱のファンクラブ「慮武鉱を愛する会」だ

　＊支持者同士が交流を通じてかたくなな姿勢を強めていく傾向はあった
　＊近年はＳＮＳなどオンラインに活動の比重が高まる中

　＊自陣営に関する前向きな情報以上に

　＊他陣営に関する偏向した情報の共有が加速した
　＊「偽ニュース拡大にもつながっている」と

⛳不信
　☆インターネットの普及が早かった韓国

　＊市民が大手メディアよりもＳＮＳ情報を重視する傾向が強い

　＊背景には、党派性が強い大手メディアヘの不信がある
　☆社会で虚偽情報打ち消すのは難しい
　☆ファンダム政治は保守派にも浸透している

　＊結果、中道派の政党離れや社会の両極化が加速する
　☆米調査機関ピュー・リサーチ・センターの世論調査結果
　＊韓国は異なる政党支持者間の対立が「強い」とする回答９０％に上り

　＊他国を抜いて１９カ国で最高だった

　☆公表の調査結果では

　＊ＳＮＳが「政治的意見の分断をもたらす」との回答は７７％に上った
　☆「ひたすら陣営の論理に頼って相手を悪魔化する」状況

　＊憂慮する民主党の１回生議員
　＊ファンダム政治を変えられなかったと謝罪し
　＊来春の総選挙への不出馬を発表した
　　　　　　　　　　　　　　　　　　（敬称略）
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⛳出典、『産経新聞』

韓国での民主主義の形「ファンダム政治」

（『産経新聞』記事より画像引用）