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記憶免疫とはなにか3(Tリンパ球&MHC&免疫記憶)

2020年04月16日 | 医療
Tリンパ球とMHC

 ☆Tリンパ球の表面にはTCRとよばれる抗原レセプターが発現する
 ☆TCRの場合、鍵穴に条件が揃わないと抗原が結合できず
 *Tリンパ球の増殖は始まらない
 ☆一定の条件とは
 *抗原が、抗原提示細胞のMHC分子の上に提示されている必要がある
 *「樹状細胞による抗原提示」現象

MHCの概略
 ☆MHCは、細胞表面にある分子
 ☆ヒトではHLAともよばれ、個人ごとに異なり、非常に多くの種類がある
 *個人識別の手段としても用いられる
 ☆MHCには2種類ある
 *グラスⅠ分子は身体中のすべての細胞
 *クラスⅡ分子は主に樹状細胞に発現する
 ☆MHC分子の機能は二つある
 ①自分か他人かを区別する「名札」として働く
 *MHC分子には1万種類以上もの型が存在する
 ②抗原の一部を自分に結合させるそれを細胞膜の上に提示する
 *細胞表面に抗原を提示する細胞のことを「抗原提示細胞」という
 *代表的なものが「樹状細胞」
MHC活性化の過程
 ☆MHCクラスⅠ分子はCD8Tリンパ球上のCD8に結合する
 *キラーTリンパ球が活性化される
 ☆MHCクラスⅡ分子はCD4Tリンパ球上のCD4と結合する
 *Tリンパ球に有効な刺激が入り、ヘルパーTリンパ球が活性化される
 ☆このようにして獲得免疫反応が始まる
 ☆抗原提示細胞内でMHCと結合しなかったペプチド
 *Tリンパ球に抗原提示さない
 *その抗原に対しては免疫反応が起こさない
 *その例がワクチン接種の際の抗体不応答者(抗体を作らない人)
 *この場合、ワクチンの種類を変えて追加接種する必要がある
MHCの働き
 ☆細胞表面にCD4を持つTリンパ球(ヘルパーTリンパ球)
 *Bリンパ球を助けて抗原特異的な抗体をたくさん作らせ、異物の排除に働く
 ☆細胞表面にCD8を持つTリンパ球(キラーTリンパ球)
 *ウイルスの侵入時にはウイルスを殺す役目を持つ
 ☆ワクチン接種での「免疫記憶」ができあがり
 *自然免疫系と獲得免疫系の両方が活性化される

長期持続性の記憶と短い記憶

 ☆ワクチンには、長い免疫記憶を与えるものと短いものがある
 ☆破傷風、風しん、麻しん、ジフテリア、HPV等のワクチンの効果は数十年も続く
 ☆百日咳ワクチンではわずか3年程度
 ☆インフルエンザワクチンではよくて4ヵ月程度の効果

長期の免疫記憶ができてくる理由
 ☆Bリンパ球が活性化されるとプラズマ細胞に分化して抗体を作る
 ☆プラズマ細胞は、 一定期間分裂すると死んでしまう短命のものが多い
 ☆なかには年単位で生きる長命のものもあり長いもので20年以上生存する
 ☆麻しんウイルスでは長寿プラズマ細胞が誘導できている
 ☆短期にしか免疫を誘導できないワクチン
 *アメリカでのインフルエンザワクチンの有効率はわずか34%強
 (麻しんワクチン等の有効率は90%以上)
 *効果は4ケ月程度しか続かなかった
 *30%台の有効率のワクチチンで、効果の持続が4カ月ぐらい
 *ワクチンを早めに接種していたら
 (インフルエンザが流行時には効力がないケースもある)
知識・意欲の向上目指し、記事を参考・引用し、自分のノートとしてブログに記載
出典内容の知識共有、出典の購読、視聴に繋がればと思いブログで紹介しました
 ☆記事内容ご指摘あれば、訂正・削除します
私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
詳細は、出典記事・番組・画像で確認ください
出典、『免疫力を強くする』




記憶免疫とななにか3(Tリンパ球&MHC&免疫記憶)
(『免疫力を強くする』記事より画像引用)






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