🌸『神皇(じんのう)正統記』9(世の中の仕組みを俯瞰する)
☆日本人のルーツを皇位継承を考える
☆日本の国家体制の基本は、寛容性と多元性にあることを説く
☆著者、北畠親房
⛳『神皇正統記』著者、北畠のプロフィール
☆北畠親房は、村上天皇を開祖とする村上源氏の庶流北畠家の出身
☆著者、北畠親房
⛳『神皇正統記』著者、北畠のプロフィール
☆北畠親房は、村上天皇を開祖とする村上源氏の庶流北畠家の出身
☆大納言まで出世し、政治の表舞台知りながら出家する
☆隠居し、南朝の正当性主張した『神皇正統記』を著した
*中世の歴史書として、慈円の著書『愚管抄』と双肩を並べる
*本書は、1339年頃執筆されたと推定される
☆天皇をとりまく武家の勢力争いが激しい時代
*京都の北朝と吉野の南朝、朝廷が2つに分かれる騒乱
*本書は、1339年頃執筆されたと推定される
☆天皇をとりまく武家の勢力争いが激しい時代
*京都の北朝と吉野の南朝、朝廷が2つに分かれる騒乱
☆『神皇正統記』
*天皇は日本国の絶対的王であると説く
*南朝にこそ正当性があると説く
*影響力を失いつつある天皇が、日本の国王だと主張
*日本は、大日本者神國也と北畠は定義する
*日本は、大日本者神國也と北畠は定義する
☆神道を原理とする国であるとした
⛳『神皇正統記』概要
☆神代、天皇の祖先により日本列島が創造された
☆天照大神
*日本固有の神「異朝」(中国、朝鮮、インド)とは違う神と説く
☆『神皇正統記』は戦前・戦中
*「他国よりも日本は優れている」との思想の根拠として誤読された
*本書は日本が優れてるという排外主義的な言説の書ではない
*本書は日本が優れてるという排外主義的な言説の書ではない
☆「神道とは何か」を明らかにするため、インドや中国と比較した
☆親房が神代の時代からひもといた日本という国
*仏教思想をベースに、天皇を中心とした中央集権国家として完成する
☆親房が神代の時代からひもといた日本という国
*仏教思想をベースに、天皇を中心とした中央集権国家として完成する
*内部では、皇位継承の内乱や、天皇・公家間の勢力争いに翻弄される
*最前線では常に武士が戦っていている
*最前線では常に武士が戦っていている
☆結果として、やがて天皇の権力は武士に奪われてしまう
⛳『神皇正統記』の意義
☆『神皇正統記』は、南朝の正当性を主張する以外
*神代から中世に至る歴史的背景
*神代から中世に至る歴史的背景
*後世に、国体での天皇という位置づけをひもとく重要な役割を果たす
☆天皇を絶対王とするが
☆天皇を絶対王とするが
*仏教を寛容に取り入れて国家システムの基礎に置いた
*大陸の文化、技術を積極的に取り入れるなどした
*柔軟な考え方がその根本にあるとも説いた
☆徳川幕府が倒れ、再び天皇を中心とした国家、明治新政府になる
☆徳川幕府が倒れ、再び天皇を中心とした国家、明治新政府になる
*周辺諸国に侵攻することに活路を見出した軍部が台頭する
*『神皇正統記』は、右翼思想のバイブルとして扱われるようになる
☆本書は時代時代において扱われ方が大きく変容してきた歴史書だ
☆本書は時代時代において扱われ方が大きく変容してきた歴史書だ
(敬称略)
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⛳出典、『世界の古典』
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