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『神皇正統記』9(世の中の仕組みを俯瞰する)

2020年11月25日 | 天皇論
🌸『神皇(じんのう)正統記』9(世の中の仕組みを俯瞰する)

 ☆日本人のルーツを皇位継承を考える
 ☆日本の国家体制の基本は、寛容性と多元性にあることを説く
 ☆著者、北畠親房

⛳『神皇正統記』著者、北畠のプロフィール
 ☆北畠親房は、村上天皇を開祖とする村上源氏の庶流北畠家の出身
 ☆大納言まで出世し、政治の表舞台知りながら出家する
 ☆隠居し、南朝の正当性主張した『神皇正統記』を著した
 *中世の歴史書として、慈円の著書『愚管抄』と双肩を並べる
 *本書は、1339年頃執筆されたと推定される
 ☆天皇をとりまく武家の勢力争いが激しい時代
 *京都の北朝と吉野の南朝、朝廷が2つに分かれる騒乱
 ☆『神皇正統記』
 *天皇は日本国の絶対的王であると説く
 *南朝にこそ正当性があると説く
 *影響力を失いつつある天皇が、日本の国王だと主張
 *日本は、大日本者神國也と北畠は定義する
 ☆神道を原理とする国であるとした

⛳『神皇正統記』概要
 ☆神代、天皇の祖先により日本列島が創造された
 ☆天照大神
 *日本固有の神「異朝」(中国、朝鮮、インド)とは違う神と説く
 ☆『神皇正統記』は戦前・戦中
 *「他国よりも日本は優れている」との思想の根拠として誤読された
 *本書は日本が優れてるという排外主義的な言説の書ではない
 ☆「神道とは何か」を明らかにするため、インドや中国と比較した
 ☆親房が神代の時代からひもといた日本という国
 *仏教思想をベースに、天皇を中心とした中央集権国家として完成する
 *内部では、皇位継承の内乱や、天皇・公家間の勢力争いに翻弄される
 *最前線では常に武士が戦っていている
 ☆結果として、やがて天皇の権力は武士に奪われてしまう

⛳『神皇正統記』の意義
 ☆『神皇正統記』は、南朝の正当性を主張する以外
 *神代から中世に至る歴史的背景
 *後世に、国体での天皇という位置づけをひもとく重要な役割を果たす
 ☆天皇を絶対王とするが
 *仏教を寛容に取り入れて国家システムの基礎に置いた
 *大陸の文化、技術を積極的に取り入れるなどした
 *柔軟な考え方がその根本にあるとも説いた
 ☆徳川幕府が倒れ、再び天皇を中心とした国家、明治新政府になる
 *周辺諸国に侵攻することに活路を見出した軍部が台頭する
 *『神皇正統記』は、右翼思想のバイブルとして扱われるようになる
 ☆本書は時代時代において扱われ方が大きく変容してきた歴史書だ
                       (敬称略)
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⛳出典内容の共有、出典の購読、視聴に繋がればと思いブログで紹介
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⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
⛳詳細は、出典記事・番組・画像で確認ください
⛳出典、『世界の古典』




『神皇正統記』9(世の中の仕組みを俯瞰する)
(ネットより画像引用)

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