木工をしていると、どうしても端材が溜まってくる。日曜日の夕方は端材とかターニング屑を、隣接する田んぼで燃やすのが習慣になっている。その中の栗の板、厚さが6mmくらいのものかな。これを手に取った時ふと思いつき、バターナイフに加工してみた。フリーハンドでデザインを描き、糸鋸盤で切り取った後、ディスクサンダーで形を整えたらほぼ完成だ。アクセントに革のストラップを編みこんで鮎の焼印を押すと、さっきまで燃やされる運命だった端材が、作品に生まれ変わった。仕上げはオイルではなく蜜蝋です。