旅日記

旅の記録と紀行文を紹介する事でしょう。
写真は私が撮影したものを使用しています。

会津列車たび 会津鉄道

2006-02-21 06:00:00 | 鉄道

会津鉄道 会津線 普通 2320D列車 (会津若松)

会津田島では、隣のホームに停車中の会津鉄道の気動車に乗り換えとなる。誇線橋もあるのだが、踏切で線路を横切るようにもなっているので、階段の昇り降りをせずにすんだ。2両編成の気動車は新型車両(AT650形)で実にきれいである。車内は空席も多く、窓側の席に陣取る。座席は転換式クロスシートである。ワンマンではなく車掌も乗務している。しばらくすると団体さんが大勢乗りこんできて満席となり、立っている人もいる。先ほどの快速からの乗り換え客ではない。会津鉄道は単線で、西会津方からの列車が遅れているらしく、会津田島(13:35)の発車時刻は過ぎているが発車できない。隣に座った団体の中の年配のご婦人がは「田舎はのんびりしている」なぞと勝手な事を言っている。

やがて快速〔AIZUマウントクスプレス〕(キハ8500系)が入線してきた。かつては名古屋鉄道の車両で、特急〔北アルプス〕として高山本線に乗り入れていた。大手私鉄の元特急車両とあって、チラッと見えた車内は快適そうである。10分以上遅れて、ようやくの発車となる。ここまでは電車の旅だったが、これからは気動車(ディーゼルカー)の旅で、エンジン音が響いてくる。隣のご婦人が遠くに見える雪山やら、一面の雪景色を見て、写真撮影に大忙しである。走る車内から車窓を撮るのは良いが、ストロボはお切りになった方がよろしかろうと思うが、余計な事は言わずに、黙って見ておく。列車は各駅に停車して行く。地元の乗客が降りていくので、隣のご夫人もお仲間の隣の席が空いたらしく、そちらに席を移した。相変わらずカメラ片手に頑張っている。関東在住らしいが、こんな雪は珍しくて嬉しいのだろう。私も雪かきなぞしないから、雪景色を見るのは楽しい。車窓には雪かきする人が見られるが、今年は豪雪だったそうで、さぞ大変な事だろうと思う。それでも見ている分には雪景色は美しい。

塔のへつりで団体さんが降りていった。塔のへつりは危険な崖を意味する景勝地で、侵食と風化を繰り返し見事な景観だという。片面ホームだけの簡素な駅の向こうに神奈中バスが止まっている。駅を出て橋梁を渡ると、川岸は見事な岩の崖となっていた。次の湯野上温泉は駅舎が木造で萱葺きである。囲炉裏のある駅はここだったかと思う。大川ダムの側を列車は走る。ここはトンネルが多いが、線形はよい。芦ノ牧温泉で〔お座トロ雪見号〕と交換する。お座敷+トロッコ+展望車だそうで、お座敷列車でお弁当を食べつつ雪見酒なんて乙である。若い女性の駅員が運転士と話している。会津鉄道は無人駅ばかりではないようだ。

左手から単線の線路が近づいてきて西若松に到着。この先は東日本旅客鉄道只見線に乗り入れるが、乗務員の交代はなし。市街地を走り、列車は少しの遅れで終点の会津若松に到着した。 (つづく)
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