旅日記

旅の記録と紀行文を紹介する事でしょう。
写真は私が撮影したものを使用しています。

台湾ローカル線の旅 集集車站

2012-09-11 20:00:00 | 台湾日記

集集線 區間快 2716次列車 [DR1000型柴油車] (集集)



集集線の路線名にもなっている集集駅。古い木造駅舎が待っていた。


転轍機のてこ




駅舎内の様子




照明もお洒落


臺鐵 集集線 集集車站 (臺灣省南投縣集集鎮民生路)

遠足なのか、たくさんの生徒さんが訪れていた。


集集站の駅頭


蒸気機関車(SL)

軌間(ゲージ)は集集線の狭軌(1,067mm)より狭い軽便のようだが、それもそのはず。阿里山で使われていた機関車だそう。阿里山森林鐵路の軌間は762mmである。




駅前に猫を発見!


路上のプレートには、集集站ではなく、集集驛(駅)!

さて、次の車埕行の列車まで少し時間がある。水里までの切符(硬券・15元)を購入し、街へ出てみる。昨日購入した絵葉書を出したい。駅前に郵便ポストを探すが見当たらない。旅客中心(Visitor Center)があったので、郵便局の場所を聞きに立ち寄る。ところが自分が中国語を話せないので、旅客中心のスタッフの方が困っていると、居合わせた子供連れのお客さんが通訳を買って出るという大袈裟な事になってきた。スタッフの方も親切で、自分が代わりに絵葉書を出しておくと言う。まだ書き上げてないからと言うと、ここで書いて行けばいいと言う。ご親切はありがたいが、旅先の郵便局を訪れるというのも、旅のうちである。結局、7-ELEVENの角を曲がって真っ直ぐという事が分かった。集集の街の詳細な地図はなかったが、日月潭など南投縣の観光パンフレットを頂戴する。これから日月潭に行くつもりなのでちょうどいい。スタッフの方にお礼を言う。通訳してくれた方にもお礼を言う。一人で旅行中かと聞かれる。大体、一人旅である。と、その様子を小学生くらいの息子さんが写真に撮っている。おいおい。旅客中心を後にする。


集集郵局 (臺灣省南投縣集集鎮民生路)

郵便局は近かった。中で絵葉書を書いて、窓口で差し出す。冷房が弱いのか、大いに汗を掻いてしまった。台湾では冷房効かせ過ぎのところが多いのに。


中華電信 集集服務中心 (臺灣省南投縣集集鎮民生路)

郵便局の隣は電話局。向かいは警察署(派出所?)。さて、駅に戻ってくると、列車が到着しているのが見える。これから乗るつもりだった區間快2717次である。もう間に合わない。列車の時刻をきちんと確認していなかったのが悪いのだが、絵葉書を出すのに手間取ったことが悔やまれる。今の列車は15時10分発。次の列車は16時33分発である。タクシーで水里に向かおうと思ったが、どうした訳か1台のタクシーも見掛けない。駅の窓口でタクシーについて尋ねるが、日本語が通じないので、事情が分からない。路線バスがあるというので、バス乗り場を探すが、よく分からない。列車の旅でないと、勝手が違う。これから水里へ行き、バスに乗り換えて日月潭へ行ったとしても、観光してから台北に戻るには遅すぎる。そもそも高雄のホテルで8時に起きた時点で、今日の予定に無理が生じていたのである。もう台北に向かおう。再び駅の窓口を訪れ、集集から水里の切符を出して、二水までの切符に変えてもらうよう頼む。窓口の若い女性は、「不要?」と確認する。払戻し手数料を徴収される事もなく、差額の14元だけを払って、集集から二水までの切符を手にした。乗車変更のような記載もされていない。硬券の切符には集集鎮公所代售とある。


區間車 集集→二水
(29元)


ベンチに腰掛けて…


芋頭のアイス(10元)

暑いのでアイスでも食べながら、二水方面行の列車を待つ。駅前は観光地でこの手のおやつには困らない。それにしても10元(約27円50銭)とは安すぎる。


さっきの猫が駅にきた!

何人かの観光客に写真を撮られていたので、便乗してパチリ。実は駅ネコだったのか。古い木造の駅舎と猫の取り合わせがいい。集集駅の現在の駅舎は昭和8年に建てられている。日月潭へは行かないから、集集駅を存分に御覧いただく。








921大地震で駅舎は倒壊していた!

民國88年(1999)9月21日、ここ集集鎮を震源とする921大地震が発生。その甚大な被害の様子をニュース映像で見て心を痛めたのは記憶に新しい。地震で倒壊した駅舎は、昔のままに再建されたのだそう。ただ古い木造駅舎という訳ではない。




そろそろ集集を後にする…




集集線 區間快 2718次列車 [DR1000型柴油車] (集集)

集集線 區間快 2718次 集集(15:59)→二水(16:32) 45DR1??? 票價29元


metro 區間快車で二水站到了symbol6

列車に揺られ二水に帰ってきた。列車は彰化行だが、ここで降りる。台湾の人にも硬券の切符は珍しいのか、多くの人が「二水站證明章」のハンコを押してもらい、持ち帰っていた。


いずれも民國101年(2012)6月25日撮影 ※切符の画像を除く。

今日は日月潭観光の後、バスで台中に出て、台北へ向かうつもりだったのだが、再び二水に戻ってきた。これから台北に向かうが、二水から直通列車がある。しかし少しでも早く到着すべく、途中から台灣高鐵(新幹線)を利用しようと思う。窓口の女性にメモを差し出し、乗換駅の新烏日までの切符を買う。ここは○○鎮公所代售ではなく、臺鐵の駅員さんだろう。4時間振りに二水駅の待合室の扇風機にあたる。男性の駅員さんが脚立を持ってきて、壁の時刻表に張り紙をしている。せっかく時刻表を手に入れたのに、変更でもあるのかな。 (つづく)