旅日記

旅の記録と紀行文を紹介する事でしょう。
写真は私が撮影したものを使用しています。

台湾のりもの紀行 ふたたび台北

2008-01-21 15:00:16 | 台湾日記

臺鐵 縦貫線 台北車站 (台北市中正區)

さて、高雄市から僅か2時間で台北市に戻ってきてしまった。実に不思議な感じがする。このままホテルへ向かうには時間が早い。台北駅に今年登場した施設、微風台北車站を見てみる。「駅ナカ」と報道されていたが、変な日本語は使わなくてよろしい。飲食店が駅舎の2階部分に大量に出店している。駅舎は吹き抜けとなっており、それを取り囲むようになっている。複数の牛肉麵の店が集められている一画があり魅力的だが、先ほど高鐵の車内で弁当を食べたばかりなので、今日は見学にとどめる。


コンコースにはクリスマスツリーの飾りつけ
※クリックすると大きなサイズで表示します。

颱風米塔の影響か、外は雨が降っている。今夜の宿は駅から離れているので、歩けばずぶ濡れになるだろう。タクシーで行くという発想はない。駅構内の売店で傘を売っている。値段は100元と言う。迷わず購入。荷物が増えたが、安く傘が手に入ったと思うとしよう。100元は345円程度である。日本で買えば、780円くらいするだろう。台北駅にも台鐵本舗があり、高鐵の絵葉書を売っていたので買って行く。台鐵の絵葉書じゃなくてすまんね。構内には台北火車站郵局(駅内郵便局)があり、郵票(郵便切手)を買って行こうと思うが、内容証明を出している客がいて、なかなか列が進まない。傍らに郵遞區號(郵便番号)が張り出してある。おやおやと思う場所にも番号が振られている。


切符はトークンになっていた! (台北車站)

台北捷運の台北車站へ向かう。捷運≒地下鉄と思って良いだろう。地上区間や、新交通システムのような路線もあるらしいが。自動券売機で切符(20元)を買う。使いまわしの磁気カードの切符が出てくると思っていたら、カジノのチップ(カジノに行った事はないが)のようなものが出てきた。トークンである。中にICチップが入っているのだろう。自動改札機では悠遊卡(ICカード乗車券)同様、タッチして入場する。預かり金を払ってSuicaのようなカードを買わなくても、ICの恩恵にあずかれる。しかも紙の切符も要らない。日本だと他社線との乗り入れが多いから難しいか。

台北捷運 淡水線 台北車站(14:56)→民權西路(15:00)
※正式ダイヤ不明のため、実際の時刻を記す。

民權西路站で改札機にトークンを投入して出場する。駅を出て、民權西路を西へ歩く。初めて台北に来た時と同じ道を歩く。その時は日没後で蒸し暑く、上半身ランニングのおっさんを見て、強烈にアジアを感じたが(日本もアジアだが)、今は特に何も感じない。11月で暑くないし、昼間だからだろうが、初めての国を訪れるときの不安や新鮮さは薄れてしまった。


東呉大飯店 (台北市大同區)

台北の定宿、東呉大飯店に到着する。予約はインターネットでしてある。料金は2泊(朝食付)で3,920元。もちろんクレジットカードで支払う。高雄のホテルをチェックアウトして5時間半も経っていない。全く疲れていない。かと言って、外は雨だし、出掛ける気もしない。部屋でゆっくり過ごす。調度品は良いが、高雄のホテルよりは狭くて、窓は明かり取り程度のものである。シャワールームだけで、浴槽もなかった。一番安い部屋を予約していたとはいえ、高雄の方が安くて設備がいい。しかし高雄より台北の方がホテルの料金が高いのは仕方がない。絵葉書でも書いてみる。このホテルのテレビはNHKワールド・プレミアムだけでなく、BS1とBS2も映る。「ニュース7」を観ていると、半井さんが台風情報を伝えている。


台湾の南に台風23号が!

日本時間で7時半なので、台湾は6時半なのだが、もう晩飯を食べに行く。簡単なものでよい。今年、民權西路の駅の近くに、広島のお好み焼きの店が開店したという。広島人ではないが、ちょっと行って見ようと思う。傘を差して出掛ける。店はすぐに見つかった。店内は空いている。母子連れ(日本人ではない)の客がいる。メニューを見て瓶ビールを注文するが、無いと言うので生ビールにする。廣島燒(肉、玉子)をそばで注文。むすびもつける。全部日本語ですむのがありがたい。生ビールを飲みながら焼き上がりを待つ。ここのアサヒビールは旨い。


朝日生啤酒(100元)

オタフクソース(広島市西区)の全面協力という事で、味は普通である。ここ何年も広島のお好み焼きを食べていないが、普通だと思う。オタフクお好みソースをダーッとかけて食う。お好み焼きは、ちょっと量が少ない気がする。会社帰りの一団が入店してきた。人が増えて安心する。


廣島燒 麵(150元)
※クリックすると大きなサイズで表示します。

店員の女の子が話し掛けてきた。「予約も出来ますよ」と。台湾在住かと思われたようだが、旅行中なんだと答える。マヨネーズをかけないのは珍しいですねと言われる。昔はマヨネーズをかけなかったと思うのだが。広島の方ですかと聞かれたが、広島の40km隣の岩国と言っても、わからんだろうな。台湾を楽しんでくださいね、となかなか感じのいい店員さんで、こちらも最後まで日本語で話していた。異国にいることを忘れさせるくらい、気持ちの良い対応だったという事だろう。朝日生啤酒(ビール)100元、廣島燒 麵(肉、玉子、そば)150元、御飯糰(むすび)60元だった。店を出て、写真を撮っていると、通行人が「広島?」という声を上げる。日本人なら食ってけ!


日本お好み燒広島(御多福商行) (台北市中山區)


日本より安い!?UCC上島珈琲 BLACK無糖(25元)
いずれも民國96年11月26日撮影

ホテルへ戻る。7-ELEVENでアイス(20元)と缶コーヒー(25元)を買って行く。アイスが甘いので、コーヒーはBLACKにしたが、日本で買うより安いな。テレビで台湾のバラエティー番組を観る。中文の字幕があるので、何となく意味は解るような気がする。今日は大して疲れなかったが、午後10時頃には床に就いた。 (つづく)