翻訳者の散歩道

  ☆ 法律翻訳者の思考のあれこれ ☆
(「翻訳者になりたい人のためのブログ」を統合し「第ⅡBlog〇〇編」と表記)

遺産の分割

2005年11月18日 | 法律

友人に相続が発生し、

「遺産分配書って自分で作れる?」という相談が来ました。

正確には「遺産分割協議書」といいますが、そう難しいものではなく、やる気があれば作れるので、その旨伝えたところです。

実は、この遺産分割協議書、定められた書式はないのです!つまり、縦書きでも横書きでも、手書きでもワープロ打ちでも構わないのです(@_@)

(簡単ですが)ポイントは、

  1. 相続人(死んだ人)と相続人(死んだ人の財産(=遺産)を相続する人)を明記し、遺産の分割を協議して合意に達したことを表す。
    相続人相続人を混同する人が少なからずいるのですが、「」がついている方が[故人=死んだ人]です。
       
  2. 誰がどの財産を相続するかを明確に書く。その際、注意すべきは、不動産の場合→単に所在地だけでは不明確で、面積○○m2、家屋番号、床面積なども正確に記入する(これらは登記簿を見ればわかります)。預貯金の場合→単に銀行預金○万円だけでは不明確で、銀行支店名、口座番号も記入します(通帳を見て正確に写す)。おっと、それから金額は被相続人の死亡時点のものです。これらは箇条書きにすると見やすい(^_^)
       
  3. 署名は、相続人全員が自署することが必要です。また実印を押すので、その印鑑証明書(これは区役所や市役所またはその出先機関でとれます)も必要です。

ところで、私の住んでいる所でも住民票や印鑑証明書が機械にお金を入れて(人間の手を煩わせずに)とれるようになっています。ところが、その機械が通路に設置されているので、通行人から画面が丸見え!、おまけに領収書がスムーズに出てきたためしがない!いつもダンゴになって出てきます<紙詰まりが発生→ベルを押して人を呼ぶ→しばらく待たされた後に係りがやってきてダンゴを引っ張り出す>

何のこっちゃ、これなら窓口で申請した方が早いような気がします