読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

丸ごと韓国骨董ばなし

2018年12月16日 09時23分49秒 | ■読む
尾久彰三著、バジリコ刊 著者は日本民藝館の学芸員で、本書は3部構成です。第1部は芸術新潮の特集記事のために李朝へ膳を買い求める旅の記事、第2部は雑誌に連載されたエッセイ、第3部は日本民藝館の主催した韓国の旅をレポートしたものです。 紹介された品々は、雑誌連載のものが素晴らしく雰囲気のある写真が掲載されていますが、これは大屋孝雄さんという古美術を中心に撮影しているカメラマンとのこと。対象の魅力を浮か . . . 本文を読む
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ドリーム/DVD

2018年12月15日 16時56分37秒 | ■見る
2017年日本公開のアメリカの映画です。宇宙開発競争が激化し始めた頃のNASAで働いた三人の黒人女性が主人公です。いずれも実在の女性をモデルにしているそうで、作品の最後に本物の三人が登場します。まだ黒人差別が歴然として残っていた時代に、秀でた才能を周囲に認めさせながキャリアを積み上げた苦闘を描いています。脚色もありそうな脚本ですが、作り事にならないぎりぎりの範囲で感動的な作品に仕上がっています。三 . . . 本文を読む
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ROMES06

2018年12月14日 18時12分38秒 | ■読む
五條瑛著、徳間文庫刊 西日本国際空港に整備された施設警備システム「ROMES」を自在に操る孤高の主人公は、特異な性格故に周囲の人々と軋轢を生みながらも、自分の使命を全うするクールなプロフェッショナル。空港に対しテロが仕掛けられ始め、少しずつ緊張が高まって行きますが・・・。 600頁ほどの長篇でしっかり最後まで読ませる筆致ですが、人物描写が類型的です。結構凝ったプロットで、その面からは楽しめましたが . . . 本文を読む
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アウトレイジ 最終章/DVD

2018年12月13日 16時58分23秒 | ■見る
シリーズ最終作品です。このシリーズは前作も見ましたが展開を記憶していません。ヤクザ同士が仁義なき闘争をする中で、主人公の大友が筋を通して生きる、ということなのかと思いますが・・・。自信はありません。タケシさんの独特の演技と存在感がこのシリーズを支えているのでしょうが、上手い下手で評価できない持ち味なのでしょう。好きか嫌いかのどちらかなのでしょうが、どちらでもない。でも気になって見てしまうシリーズで . . . 本文を読む
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楽園のカンヴァス

2018年12月12日 16時45分33秒 | ■読む
原田マハ著、新潮文庫刊 初めて読む原田さんの作品です。しかもアンリ・ルソーの作品を巡るミステリーという、私にとっては初めての分野。普段は手に取りませんが、山本周五郎賞受賞作とのことで読み始めました。昨今の作品は、物語の背景や出来事を詳しく調べてリアリティを高めている作品が多く、読んでいてその点に感心することが多いのですが、本作品は、その部分を軽々と乗り越えて、その先の画家の生き方を深く追求し、その . . . 本文を読む
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ダークタワー/DVD

2018年12月11日 09時59分16秒 | ■見る
2018年日本公開のアメリカ映画です。スティーヴン・キングの同名長編小説の映画化した作品とのことですが、原作を読んでいないので長編作品をどの様にコンパクトな作品にしたのでしょうか。主演にイドリス・エルバ、敵役をマシュー・マコノヒー、重要な役回りの少年をトム・テイラーが演じていますが、マシュー・マコノヒーがイイ感じです。少年役の俳優も雰囲気があって良い。キングの作品は雰囲気や展開の仕方が独特で、私に . . . 本文を読む
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