原田マハ著、新潮文庫刊
初めて読む原田さんの作品です。しかもアンリ・ルソーの作品を巡るミステリーという、私にとっては初めての分野。普段は手に取りませんが、山本周五郎賞受賞作とのことで読み始めました。昨今の作品は、物語の背景や出来事を詳しく調べてリアリティを高めている作品が多く、読んでいてその点に感心することが多いのですが、本作品は、その部分を軽々と乗り越えて、その先の画家の生き方を深く追求し、その結実たる作品を中心に多様な人々が交錯しつつ、急速に流れる川のごとくエンディングへ向かって行く。誠に臨場感溢れた作品でした。幾分、作り過ぎと感じる出来事を並べている感があるものの、利害を超えた”高み”への憧れを諒とする志を描いて鮮やかです。原田さんの作品を読むのが楽しみです。
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URL => https://ja.wikipedia.org/wiki/原田マハ
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評価は4です。
※壁紙専用の別ブログを公開しています。
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初めて読む原田さんの作品です。しかもアンリ・ルソーの作品を巡るミステリーという、私にとっては初めての分野。普段は手に取りませんが、山本周五郎賞受賞作とのことで読み始めました。昨今の作品は、物語の背景や出来事を詳しく調べてリアリティを高めている作品が多く、読んでいてその点に感心することが多いのですが、本作品は、その部分を軽々と乗り越えて、その先の画家の生き方を深く追求し、その結実たる作品を中心に多様な人々が交錯しつつ、急速に流れる川のごとくエンディングへ向かって行く。誠に臨場感溢れた作品でした。幾分、作り過ぎと感じる出来事を並べている感があるものの、利害を超えた”高み”への憧れを諒とする志を描いて鮮やかです。原田さんの作品を読むのが楽しみです。
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