
大きなビルの受付に老人が爆弾と拳銃を手ににして現れる。そして、ビルの内部の人々を人質にし、ある大企業の重役との面会を要求します。その後、フラッシュバックで、この老人の行動の理由を説明しています。結末は、「不可解」です。ネットでも二つの説がありますが、私は、両方ありなんだろうと思います。老人の精神状態に原因を求めるとすると、老人が拳銃を持っていることが説明出来ません。とはいえ、もう一つの解釈を採用するには、余りにも必然性のない結末です。そう考えると、本作は、特殊な性格の主人公が味わう人生の虚無なのかもしれません。ごく真面目で几帳面な主人公は、実は現実世界から少しずつずれて行き、やがて孤独地獄に陥っている。その荒れ果てた視点から世界を再構成しているのが本作なのかもしれません。
主演と助演の男優が見事な演技をしています。徳に主演の俳優は天晴れな演技でした。
評価は4です。
主演と助演の男優が見事な演技をしています。徳に主演の俳優は天晴れな演技でした。
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