伊集院静著、横浜カセット文庫発行。
自分が何によって生きているのか、惑うときがあります。思春期と初老期に、そして、挫折などによって今までの来し方を振り返り立ちすくむ時に。
そうした時に、まさしく生き方を問われるのではないでしょうか。「これで良かったはず」の生き方を見直さなければならない事態にこそ困難が待ち受けています。
本作品は、友人が抱いた夢を、死なせてしまった後に引き継ぐことを決心し、長い年月を経て成し遂げるまでを、時を行きつ戻りつして解き明かして行きます。自分のためにこそ、人に尽くす人生もある。そんな風に感じました。人の生きる元気の素は、その人それぞれだから正解はないのかもしれませんが、たぶん他者に自らの人生を捧げることが、自らの生を燃え立たせることではないか。「情けは人の為ならず」。
評価は4です。
自分が何によって生きているのか、惑うときがあります。思春期と初老期に、そして、挫折などによって今までの来し方を振り返り立ちすくむ時に。
そうした時に、まさしく生き方を問われるのではないでしょうか。「これで良かったはず」の生き方を見直さなければならない事態にこそ困難が待ち受けています。
本作品は、友人が抱いた夢を、死なせてしまった後に引き継ぐことを決心し、長い年月を経て成し遂げるまでを、時を行きつ戻りつして解き明かして行きます。自分のためにこそ、人に尽くす人生もある。そんな風に感じました。人の生きる元気の素は、その人それぞれだから正解はないのかもしれませんが、たぶん他者に自らの人生を捧げることが、自らの生を燃え立たせることではないか。「情けは人の為ならず」。
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