
岡本かの子著、新潮CD刊、奈良岡朋子朗読。
著者は岡本太郎氏のご母堂です。下記のURLによれば、裕福な生まれであったが、大変に虚弱な体質であったとのこと。芸術家と結婚するも、夫婦の激しい気質から軋むような夫婦生活の後、仏教に救いを求めてやっと安定した生活に入ったそうです。
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URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/岡本かの子
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岡本かの子は晩年に小説を発表し始めたとのことす。本作が五作目の小説で、1938年(昭和13年)に発表されたそうです。誠に不可思議な作品です。様々な経験を積んだ老妓が、女の子を養女にし、更に、たまたま出会った若者の面倒を見ます。望んでいた生活を手に入れた若者は却って満たされない精神状態に陥ってしまう。そして自分を養う老妓の真意を疑うのでした。
本作は様々な経験の末に、老成した精神と満たされない心を抱えた老妓が、自らの夢を若者に託しながら、決して満たされない悲しみを表しているのだと思います。中々に余韻がある作品でした。
評価は5です。
著者は岡本太郎氏のご母堂です。下記のURLによれば、裕福な生まれであったが、大変に虚弱な体質であったとのこと。芸術家と結婚するも、夫婦の激しい気質から軋むような夫婦生活の後、仏教に救いを求めてやっと安定した生活に入ったそうです。
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URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/岡本かの子
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岡本かの子は晩年に小説を発表し始めたとのことす。本作が五作目の小説で、1938年(昭和13年)に発表されたそうです。誠に不可思議な作品です。様々な経験を積んだ老妓が、女の子を養女にし、更に、たまたま出会った若者の面倒を見ます。望んでいた生活を手に入れた若者は却って満たされない精神状態に陥ってしまう。そして自分を養う老妓の真意を疑うのでした。
本作は様々な経験の末に、老成した精神と満たされない心を抱えた老妓が、自らの夢を若者に託しながら、決して満たされない悲しみを表しているのだと思います。中々に余韻がある作品でした。
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