
ジェイムズ・エルロイ著、文春文庫刊。「ブラック・ダリア」に続いて読んだエルロイの著作です。両作品とも映画化されており、本著作は、大分前にビデオで見た記憶があります。
-----------------------------------------------------------
URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/ジェイムズ・エルロイ
-----------------------------------------------------------
ロサンゼルス市警の刑事、バド・ホワイト、エド・エクスリー、ジャック・ヴィンセンスの三人が、それぞれの生い立ちや人格を基礎に、ある事件の発生から、際だって異なった経路を歩み、やがて物語の終盤でそれぞれが協力して悪事を追及して行きます。しかし、本当の悪党は生き残るのです。「ブラック・ダリア」のロウ検事のように。あまり書くとネタバラシになるのでやめておきますが・・・。
読み終えてみれば、そう複雑なストーリーではありませんが、本作は上下二巻で、丹念というか事実を少しずつ積み上げて行き、沢山の登場人物が出てくるので、中々先が、そして全体が見えない感じです。下巻の後半以降から一気に読ませる感じです。
三人の刑事の性格描写が秀逸で、それぞれの長所と短所が余すことなく描かれています。小説は、やはりキャラが立っていることが大事だと思いました。特に、エドとバドが、表裏の性格と特徴を持っており、二人のぶつかり合いの予感が、作品の緊張感を高めています。しかし、最後の最後で二人が理解し合える場面は、心が温かくなりました。そして、本作品に深みを与えていると思います。
エルロイは不幸な生い立ちを経て犯罪者となり、二十代になってから文学に目覚め作家になりました。その経験が作品にリアルさを与えているのだと思います。日本人の作家では馳星周さんが近い感じがしたのでネットで調べたら・・・
-----------------------------------------------------------
URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/馳星周
-----------------------------------------------------------
でした。しかし、別人なのだという理由以外に、どこかで違う感じがします。
評価は5です。
-----------------------------------------------------------
URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/ジェイムズ・エルロイ
-----------------------------------------------------------
ロサンゼルス市警の刑事、バド・ホワイト、エド・エクスリー、ジャック・ヴィンセンスの三人が、それぞれの生い立ちや人格を基礎に、ある事件の発生から、際だって異なった経路を歩み、やがて物語の終盤でそれぞれが協力して悪事を追及して行きます。しかし、本当の悪党は生き残るのです。「ブラック・ダリア」のロウ検事のように。あまり書くとネタバラシになるのでやめておきますが・・・。
読み終えてみれば、そう複雑なストーリーではありませんが、本作は上下二巻で、丹念というか事実を少しずつ積み上げて行き、沢山の登場人物が出てくるので、中々先が、そして全体が見えない感じです。下巻の後半以降から一気に読ませる感じです。
三人の刑事の性格描写が秀逸で、それぞれの長所と短所が余すことなく描かれています。小説は、やはりキャラが立っていることが大事だと思いました。特に、エドとバドが、表裏の性格と特徴を持っており、二人のぶつかり合いの予感が、作品の緊張感を高めています。しかし、最後の最後で二人が理解し合える場面は、心が温かくなりました。そして、本作品に深みを与えていると思います。
エルロイは不幸な生い立ちを経て犯罪者となり、二十代になってから文学に目覚め作家になりました。その経験が作品にリアルさを与えているのだと思います。日本人の作家では馳星周さんが近い感じがしたのでネットで調べたら・・・
-----------------------------------------------------------
URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/馳星周
-----------------------------------------------------------
でした。しかし、別人なのだという理由以外に、どこかで違う感じがします。
評価は5です。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます