読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

ゆかいな仏教

2021年04月03日 11時43分33秒 | ■読む

橋爪大三郎、大澤真幸著、サンガ刊
最近、五木寛之さんの作品「親鸞」を朗読で聞き、親鸞が「南無阿弥陀仏」と唱えることで極楽往生できるという法然の教えを引き継いだということを知りました。
見事な朗読も相俟って、地味な物語に起伏を施した五木さんの原作にも感銘を受けました。

そこで身近なようで、確かな教義を知らない仏教について知りたくなり本書を手に取りました。

読了して感じたことは、ナザレのイエスとシッダールタの弟子達とその末裔は、いずれも根本教義を深掘りし、天に届くような様々な思索と解釈を積み上げたのだな、ということです。
だから、いずれの信仰も、その全体像を把握するのは困難の極みと思います。

本書では、仏教の教義と展開を見ながら、何度か、キリスト教とイスラム教との比較を行っています。
それによって、仏教の独自性と目指す方向を明らかにしています。

対話形式で行きつ戻りつする会話に慣れるまで少し時間が掛かりましたが、冗長な部分が、返って全体の理解に役立つように感じました。
仏教の全体像がつかめたように思います。
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ゆかいな仏教  ○橋爪大三郎  ○大澤真幸
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評価は4です。

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カメラまかせ 成り行きまかせ  〇カメラまかせ 成り行きまかせその2


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