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読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

チャップリン(世界の伝記26)

2010年03月17日 18時49分27秒 | ■読む
矢崎節夫著、ぎょうせい刊
トニー・ベネットのスマイルという曲を聞いた時、実にストレートで不思議なジャズナンバーだと思いました。しかし、その曲はチャップリンが作った「モダン・タイムス」で使われた曲で、チャップリンが作った曲なのだということを本作で知りました。チャップリンの経歴は下記のURLに詳しく紹介されていますが、その生涯は苦難の道でありながら、ひたすら高みを求めての旅であったようです。
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URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/チャールズ・チャップリン
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幼少期の極貧時代だけでなく、成功した後のアメリカでの迫害など、チャップリンの人生の軌跡は、暗くかつ困難なものでした。しかし、チャップリンをチャップリンたらしめたものは、恐らく、他者との共感ではないかと思いました。自分自身が極貧の生活を送りながらも、人への思いやりと志を抱き続けた気高い精神に感動しました。
本作品で感激したヶ所が何カ所かありますので、以下に紹介します。
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●「人間にとって最も耐え難い屈辱は、働きたいのに仕事がなく、愛も得られないことだ」
●「喜劇は、人生を遠くから眺めるようなもので、悲劇は、人生を大写しにしたものでしょう」
●アインシュタインはチャップリンに、私に人気があるのは、大衆がわたしのことをわからないからです。ところがあなたの場合、人気があるのは、みんながあなたのことをよくわかるからですといった。
●わたしたちは、思想だけあって感情がなく、人間性をなくしてしまった。わたし達にとって必要なのは、機械ではなくて、人間としての暖かさなのだ。知識よりも、思いやりとやさしさこそが必要なのだ。そうしたものがなければ、人間は暴力的になり、破滅するだろう。
●「この世には、死と同じくらいにさけがたいことがある。それは生きることだ。
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いかがでしょうか。これらの含蓄に富んだ言葉に私は震えるような感動を感じました。人に増して辛酸を味わい尽くした後でさえ、隣人への愛を持ち続けた偉人の生涯に脱帽。
評価4はです。

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チャップリンよ 未来永劫 (村石 太3226号名古屋)
2010-03-18 21:23:14
喜劇王チャップリン 現代でも そのジョーク
社会風刺ギャグは すごいのかなぁ 映画全部見ていない。女にモテたというか たくさんの女性と 晩年すごしたという噂を聞いた
ハーレムなのか 弱気女性を 助けたのか 果たして いかに。夢と わずかなお金だったかなぁ 思い出せない。チャップリンが 生まれてこなかったら 今の映像は どうなっていたか?
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