
深沢七郎著、新潮社文庫刊
映画で「楢山節考」を観てから、原作を読みたいと思っていました。原作である本書は、四編からなる短編集です。もちろん「楢山節考」を真っ先に、映画との違いや共通点を感じながら読みました。意外な程淡々と物語られていることに驚きました。そして、それにもかかわらず、あるいは、それ故に、おりんと家族の深い情愛を感じます。おりんは 私の母を思わせます。自身よりも家族のこと、守るべき筋道を大事にすること、自身の利害を第一に考えないこと、それでいて自分の意志をしっかりと持っていること。あり得ない物語のようで、つい先頃まで根強く伝わって来た”身構え”を本編は現代に伝えているように思います。
他の三編は、それぞれに味わいが異なり、心がざわつく、密度の濃い作品です。読み応えのある短編集です。
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URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/深沢七郎
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評価は4です。
映画で「楢山節考」を観てから、原作を読みたいと思っていました。原作である本書は、四編からなる短編集です。もちろん「楢山節考」を真っ先に、映画との違いや共通点を感じながら読みました。意外な程淡々と物語られていることに驚きました。そして、それにもかかわらず、あるいは、それ故に、おりんと家族の深い情愛を感じます。おりんは 私の母を思わせます。自身よりも家族のこと、守るべき筋道を大事にすること、自身の利害を第一に考えないこと、それでいて自分の意志をしっかりと持っていること。あり得ない物語のようで、つい先頃まで根強く伝わって来た”身構え”を本編は現代に伝えているように思います。
他の三編は、それぞれに味わいが異なり、心がざわつく、密度の濃い作品です。読み応えのある短編集です。
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